詩を書く。描く。欠く。

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地元へ

目を覚ませば、ご飯のにおい。 階段を降りれば。 家族がいる、当たり前の風景。 嫌いだ。 苦手だ。 一緒に息をするには、苦しくなった。 幸せから、一歩。 また、一…

緋
4年前
1

COVID-19

あの日から、世界が変わった。 きみの鼻も口も。 どんな、顔だったっけ。 きみと、会ったのはいつだっけ。 声は。 笑顔は。 想いは。 次々閉まる、また閉まる。 す…

緋
4年前
2

SNS

心の中を覗かれているみたいだ。 あれが好き、これが好き。 あれは苦手、これは嫌い。 あの子が好き、この子は嫌い。 意味はない投稿、ポスト。 自分だけの世界、アー…

緋
4年前
2

革命

武器を持った瞬間、感じた。 勝てる。 負けは想像できないくらい、心を支配した。 今まで勝とうとしてこなかった。 違う、赤い煙幕を見つめる。 守るために、笑った。…

緋
4年前
1

クールブースト8

忘れたいことがあった。 忘れちゃいけないこともあった。 真赤に腫れた、惚れた。 ダメなことくらい、わたしが一番分かっていたのにな。 自分から傷つきにいくなんて。…

緋
4年前
2

マイバスケット

嫌いなあの子、今何してる? 好きなものに囲まれて、幸せそうね。 苦いものも、辛いものも近づいてくるけど。 あの子、気づかない幸せな痛い子。 羨ましかったのかも、…

緋
4年前
4

真夜中の音

聞いていた曲を、見ていた動画を止める。 今日も生きている。 真赤な液体が体を流れているのが、わかる。 車が走る音、酔っ払い集団の声。 録画を始めるテレビ、秒針を…

緋
4年前
2

オソロイ

平凡な日常に、色づいた。 何色ですか、答えられたら終わりが来そうで怖いのだ。 傷ばかりの時間に、優しい光が見えた。 その先には誰がいましたか、答えて始まったのだ…

緋
4年前
3

クリームソーダ

弾けた、かもしれない。 溶けた、かもしれない。 その、かもしれない、を夢見ている。 わたしの甘すぎる生活も、甘すぎる吐息も、甘すぎる愚痴も、 きみなら愛してくれ…

緋
4年前
5

地元へ

目を覚ませば、ご飯のにおい。

階段を降りれば。

家族がいる、当たり前の風景。

嫌いだ。

苦手だ。

一緒に息をするには、苦しくなった。

幸せから、一歩。

また、一歩。

ゆっくり。

離れた、わたし。

ひとり、宝石箱の中身を漁った。

ガラクタみたいな記憶ばかり。

毒を吐けば、逃げられた。

欲を言って、逃げた。

我慢して、爆発した。

震える。

カーテンから漏れる光は、永遠の

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COVID-19

あの日から、世界が変わった。

きみの鼻も口も。

どんな、顔だったっけ。

きみと、会ったのはいつだっけ。

声は。

笑顔は。

想いは。

次々閉まる、また閉まる。

すぐに暗闇が、やってくる。

見えないから怖い、と。

見えていても怖い、と。

ただ、ずっとこのままだとしたら。

わたし、きみのことを。

深海から出してあげられないわ。

手を繋いで、あげられないわ。

ねぇ。

久々、

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SNS

心の中を覗かれているみたいだ。

あれが好き、これが好き。

あれは苦手、これは嫌い。

あの子が好き、この子は嫌い。

意味はない投稿、ポスト。

自分だけの世界、アーカイブ。

心の切り替え、削除。

良いも悪いも、いいね。

その全てで判断される、世界線。

切り取られてしまえばおしまい。

いつだってきみと隣り合わせ。

だから、怖いのだ。

この距離が、好きなのだ。

この歯痒さが、嫌い

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革命

武器を持った瞬間、感じた。

勝てる。

負けは想像できないくらい、心を支配した。

今まで勝とうとしてこなかった。

違う、赤い煙幕を見つめる。

守るために、笑った。

黙るために、壁を蹴る。

吐き出した薬を、わたしなら。

武器を持った瞬間、感じた。

好きな人さえも、傷つける。

手の届く範囲、それでも。

感情、1062キロメートル先。

角を曲がればすぐそこだ。

守るべきもの、捨て

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クールブースト8

忘れたいことがあった。

忘れちゃいけないこともあった。

真赤に腫れた、惚れた。

ダメなことくらい、わたしが一番分かっていたのにな。

自分から傷つきにいくなんて。

どれだけわたしは、いい世界にいるんだろう。

飽きたのだ、結局は。

いつも通りの暮らし。

いつも通りの1K。

いつも通りのスーパー。

いつも通りの帰り道。

覚えているかい、あの柄を。

あの柄は、元気なあの子。

その

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マイバスケット

嫌いなあの子、今何してる?

好きなものに囲まれて、幸せそうね。

苦いものも、辛いものも近づいてくるけど。

あの子、気づかない幸せな痛い子。

羨ましかったのかも、しれない。

我慢しないで、言葉が漏れ出すあの子が。

人の顔色伺わずに生きる、あの子が。

自分が正しいと思って生きる、あの子が。

その方が上手く、好かれて生きられるのかもしれない。

青い街並み。

雑踏に紛れる、わたしの声。

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真夜中の音

聞いていた曲を、見ていた動画を止める。

今日も生きている。

真赤な液体が体を流れているのが、わかる。

車が走る音、酔っ払い集団の声。

録画を始めるテレビ、秒針を刻む時計。

わたしが知らぬ間に、沢山のものが動く。

きみの知らない間に、こころが進む。

待ってはくれないのだ、昨日も今日も。

痛いほど刺さる、秒針の音。

無意識に刺す、だからわたしは許してしまうのだ。

だからわたしは、考

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オソロイ

平凡な日常に、色づいた。

何色ですか、答えられたら終わりが来そうで怖いのだ。

傷ばかりの時間に、優しい光が見えた。

その先には誰がいましたか、答えて始まったのだ。

きみだと。

きみ以外は嫌だと、心の奥底にある何かが息をした。

何気なく使っていたものも、買ったものも。

増えていく度に、優しくなれる。

増えていく度に、わたし。

わたし、痛くなる。

あ。

きみと同じものだと思うと、

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クリームソーダ

弾けた、かもしれない。

溶けた、かもしれない。

その、かもしれない、を夢見ている。

わたしの甘すぎる生活も、甘すぎる吐息も、甘すぎる愚痴も、

きみなら愛してくれると思って。

綺麗かそうじゃないかなんて、どうでもいいからさ。

見た目で判断するなんて、ずるいことだから。

きみの目に反射して映る、わたしとその緑を眺めた。

これからも、見られるのかしら。

甘いのが苦手なのに、いつまでも離

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