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【ドラクエの日】

今日は、小説とも山とも関係のない話ですが。
5/27はドラクエの日らしいので。

1986年5月27日に初代ドラゴンクエストが発売されました。RPGをメジャーに押し上げた功績は今さら語るまでもなく、社会現象となって以来36年間、日本を代表する国民的なゲームの地位を保ち続けています。

ドラゴンクエストは好きですか?
もちろん私は好きです。

大人になって、今ではゲームをする機会も少なくなりましたがドラクエだけは遊んでいます。初代1から最新作の11Sまで漏れなく遊んでおります。

ドラクエは主人公がプレイヤー自身なので、基本的には喋りません。主人公が直面する数々の出来事に対して何を感じたのかを、プレイヤー自身が決めることができます。私がドラクエを他のゲームよりも好きな理由のひとつです。ドラクエの物語は一方的に与えられるのではなく、プレイヤーが感じたことがそのまま物語になります。

たとえばドラゴンクエスト3では、死んだと思っていた父親、勇者オルテガが実は地下世界で生きていて(しかも何故か服装は覆面とパンツで)モンスターと死闘を繰り広げています。再会を喜ぶ暇もなく、瀕死の重傷を負ったオルテガは主人公を息子(または娘)だと気付かないまま死んでしまいます。

この時、主人公が何を思っていたのか、ドラクエでは語られません。

悲しかったのか、呆然としたのか。父の死に魔王討伐の決意を新たにしたのか、あるいは父親の覆面パンツ姿を仲間に見られて恥ずかしく思ったのか。そういった主人公側の感情はプレイヤーの想像の余地に託されます。

人の話に何を感じて、何のために行動しているのかをプレイヤー自身が決められる自由度の高さ。それによる没入感の高さ。ドットで描かれた情報量の少ない画面に壮大な物語を感じるのは、その没入感の高さが理由だと思います。

同じ場面を見ても人によってそれぞれの体験がある。私はそこがドラクエの最大の魅力だと感じています。だからこそドラクエは何年も色褪せることなく愛されているのではないでしょうか。

そんなドラクエですが、3のリメイクと新作12の制作中らしいですね。制作中以上の情報はまだまだありませんが、今から楽しみです。

小説の話をせずに終わろうかと思いましたが、昔、サークルのドラクエ好きなメンバーだけでドラクエ二次小説を書いてコミケに出よう、とか考えていたことがありました。残念ながら落ちてしまいその機会はありませんでしたが。

その時に描いてもらったサークルカット

今日は全然、小説サークルとは関係ない話ですが、念願の文学フリマがいよいよ明後日なので、ついでに小説サークルの紹介もさせてください。

今週末、5/29(日)に開催の
【第三十四回文学フリマ東京】に、
小説サークル『ペンシルビバップ』

として参加します。

・ブースは「ス-01」
・サークル名は「ペンシルビバップ」
・「箱」がテーマの短編小説6つ
・「箱」がテーマのエッセイ3つ
・イベントレポートや自己紹介風のエッセイも。
・ぜんぶ詰まって値段は一冊500円

ドラクエとは全然関係のないオリジナル短編小説がメインですが、文学フリマに参加される皆様、よろしくおねがいします。

今日の写真は、私がドットで打った勇者オルテガです。この覆面パンツスタイルがすばらしい。

彼が勇者オルテガです。


また新しい山に登ります。