マガジンのカバー画像

なんかスキ

151
よくわからないけど、スキだと直観的に感じた記事を集めてみた。  何がスキなのかは、集めているうちに気が付くかもしれない大笑。
運営しているクリエイター

#エッセイ

「全然だいじょうぶ」ではない「だいじょうぶ」

「全然だいじょうぶ」ではない「だいじょうぶ」

「全然大丈夫です!」という言葉を信用してはいけない。

頑張り屋さんは「大丈夫?」と聞かれれば、条件反射のように「大丈夫です」と答える。
本当は大丈夫じゃないのに。

私が「シワもシミもひどくて」と嘆いてみれば、それを聞かされた年下は気を使い「全然大丈夫ですよ」と引きつった笑顔で答える。
全然大丈夫じゃないのに。

前者は相手を心配させないための「大丈夫」
後者は相手を安心させようとする「大丈夫」

もっとみる
日曜日に金曜日の本を(読書記録18)

日曜日に金曜日の本を(読書記録18)


■金曜日の本サムネイル画像は「金曜日の本」で生成AIが作成したもの。金曜日らしさとは?

今回読書記録をつけるのは、吉田篤弘著、『金曜日の本』。
こちらはエッセイ集である「金曜日の本」、短編小説「窮鼠、夜を往く」、書下ろしエッセイの「九人のおじさん」を収録した本だ。

「金曜日の本」では吉田篤弘さんの幼少期、概ね12歳頃までの記憶が語られる。親戚一同から大人しい子だったと語られる吉田さんは、本当

もっとみる
女性に言われた一生忘れられない絶妙なフレーズ3選

女性に言われた一生忘れられない絶妙なフレーズ3選

女性に言われて、なぜだか記憶に残って頭から離れない、恐ろしく力のこもった言葉たちがある。

例えば、大学で一番可愛いと言われていた"えりちゃん"が遅刻してきた時のこの一言。

「えりの"り"は利己的な"り"だから」

どーっんと思わず効果音をつけたくなる。

多少のわがままは黙認してちょうだいと言わんばかりの強気な姿勢に心を打たれる。たったその一言に恐ろしい力が宿っているようだ。

「私、わがまま

もっとみる
息子へ/「恋」を「因数分解」に例えるシーンがあるかも知れないから、勉強しておけ。

息子へ/「恋」を「因数分解」に例えるシーンがあるかも知れないから、勉強しておけ。

 2015年2月24日 ––––

「勉強は、何かの役に立つからやるんちゃうんよ、
 何の役に立つか分からへんから、やるんよ」

 母から、よく言われた言葉。

 たとえば––––因数分解。
 レコード会社で働く僕は、実用的に使ったことなんてない。

 でも、それを知らないと、
「恋の因数分解」ってタイトルが持つ
 歌の深みが分からない。

 恋を因数分解するとは、どういうことだろう?

 本来

もっとみる
『アデン アラビア』の冒頭文と、恋から逃走した20歳の私

『アデン アラビア』の冒頭文と、恋から逃走した20歳の私

ポール・ニザン著の『アデン アラビア』を紹介すると、政治思想を語ると思われるかもしれない。ニザンと言えばフランスの小説家・評論家・哲学者にして人民戦線時代の共産党員として有名である。日本でも全共闘世代に支持された作家だ。

でもここでは、そんなことが話したいのではない。
この本は、私の20歳の苦い恋の思い出なのである。

30年以上前、別れた彼氏の本棚から、この『アデン アラビア』を人質として奪っ

もっとみる
神保町で「遥か高み」を追いかける決心をする。

神保町で「遥か高み」を追いかける決心をする。

文体を変換し、皆の共感を得るのは新生活が始まる今がチャンスだ。きっとそれこそが私を「遥か高み」へと誘うものだろうと考えていた。

「一つ聞いてもいいかい?なぜ私の好感度は高止まりなのだろうか。そこには、もう一段上があるはずなんだ。君は、その答えを知っているはずなんだ。そろそろ僕と君は会わなければならない機会だと思う」

自分の好感度ほど「自分調べ」で良いものはない。自分で高いと思えば常に私は幸せで

もっとみる
友人の孤独を陽気な天秤にかける。

友人の孤独を陽気な天秤にかける。

久しぶりの休日に友人の仕事を手伝うことにした。集められたのは別の友人と私の計二名だ。大きな工場の大きな音がする機械の試験を兼ねたメンテナンスをするという。私はもちろん機械を操作するでもなく、その試験の行方をもう一人の友人と精一杯声を出し応援する係だった。

応援とはいえ、時に囁き、時に叫び、時に頷くなど多種多様なリアクションを全力で空気を読み集中しなければならない。今どき「応援に来てくれ」と言われ

もっとみる
真冬のオペラグラス

真冬のオペラグラス

ファントム!ファントム!

今年の大寒もめっちゃ寒かった。1年で1番TRFの『寒い夜だから・・・』を聴きたくなる日だったな。去年よりも確実に寒い気がしたし、ヒートテックとダウンを着ていても全く意味がなかった。 でも、1番は去年の冬のようにマスクをしていなかったからかもしれない。

私は、そんな日にミュージカル『オペラ座の怪人』の来日公演を観に行った。本場ブロードウェイでは、35年のロングランを経て

もっとみる
左右がわからないのよ -道案内の天才、現る- (自由奔放な母、タモヨその4) #039

左右がわからないのよ -道案内の天才、現る- (自由奔放な母、タモヨその4) #039

これまでに何度か、自由奔放なわが母、タモヨについて書いた。

タモヨはたまに、左右がわからなくなることがある。

小学校高学年か中学生くらいの頃、タモヨの運転する車の助手席に座った私は、よく道案内をさせられていた。

当時カーナビはついていたのだが、タモヨは運転に集中するあまり余裕がなく、その指示を聞いていない。そこで、私に次はどっちに曲がるかと聞くのだった。

「次はどっちなの!?」
「左」

もっとみる
ホン雑記918「奥に細道」

ホン雑記918「奥に細道」

日曜日の夜に嫁とつるんで再放送の「日曜美術館」を観る習性があるんだけど、昨日のは良かったなぁ。

どうも権威に「ケッ」と思っちゃうケがあるオレは、教え手になった時点でその人はホンモノのその道の人じゃない、と決めつける偏見があった。
クラシック作曲家の中では一番思い入れのある(いうてもそんなに曲しらんが)ショパンも弟子や教え子がいたんでそのへんはまぁ矛盾するんだけどもさ。
ボイトレコーチとかに作詞作

もっとみる
ポストカード・コンテストにテングザル

ポストカード・コンテストにテングザル

こんにちは、ぷるるです。
今日、部屋の片付けをしていたら、懐かしいものが出てきました。

私は昔、絵本創作の学校に通っていたことがあります。
学校ではちょいちょいイベントが催されるのですが、その一つに「ポストカード・コンテスト」なるものがありました。

1人5種類のポストカードを作成、1枚100円で売り、その販売枚数を競うという企画。

入校したばかりだった私は張り切って、先ほどのポストカードを作

もっとみる
短辺紙文「猫を探す」

短辺紙文「猫を探す」

ある日。家のネコたちが2匹、いなくなりました。黒茶のキジトラ猫。黒白毛の猫。ネコたちの写真を眺めて、いなくなった日のことを思い返します。

迷いネコを探す知らせ紙を作って、家の同心円状の500m範囲に配り歩きました。4箇月のあいだ、そうしながら様子をみたけれど、ネコたちは見つかりませんでした。知らせ紙は、3回、配りました。保健所や清掃局にも、届けはありませんでした。

家から100mと少し行ったと

もっとみる
天かす生姜醤油全部入りうどんがなんでこんなにも美味いのか書いてみた

天かす生姜醤油全部入りうどんがなんでこんなにも美味いのか書いてみた

 今更天かす生姜醤油全部入りうどんについて語るのは少々恥ずかしくて気が引ける。なぜなら天かす生姜醤油全部入りうどんは流行っているどころか、もう普通にみんな食べているものだからだ。そんなものについて今更書いたって天かす生姜醤油全部入りうどん美味しいですよねなんて読み流されてしまうだろう。だけど私たちは天かす生姜醤油全部入りうどんがこんなにも美味しいかどのぐらい理解しているだろうか。私はそれについてい

もっとみる
違う方たちに対して効果がありました

違う方たちに対して効果がありました

 ↑先日こういう日記を書きました。

 おかげさまで、あらかじめ作っておいたTO DO LISTを全て達成することが出来ました。

 やはりnoteで「〜します」と宣言してから物事に取り組むのって良いですね!

 言霊パワーというか、皆さまに見張られている…じゃなかった皆さまから見守っていただいているパワーをひしひしと感じました。

 わたしに元気玉を分けてくださった皆さま、ありがとうございます。

もっとみる