つなまよ日記 -平和な変人世界遺産📒1話完結ショートエッセイ(次:近いうち)🎨イラストmaemuki

自分が変だからなのか、周りには面白い人ばかり集まります。こういう人達が楽しく生きている…

つなまよ日記 -平和な変人世界遺産📒1話完結ショートエッセイ(次:近いうち)🎨イラストmaemuki

自分が変だからなのか、周りには面白い人ばかり集まります。こういう人達が楽しく生きているのなら、こういう世界の見方もあるのなら、生きるのも捨てたもんじゃない、と思ってもらえるかもしれない。得もないけど、害にもならないことを書きたい。上智大学文学部卒。臨床心理士・公認心理師。猫4匹🐾

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世界でいちばん -世界一のインドカレーと小学生- #003

近所の商店街にあるインドカレー屋の壁に、小学二年生たちが授業で訪問した際のお礼メッセージが貼ってあった。 「いつもおいしいカレーをありがとう」 「しつもんのときはありがとう」 「カレーにはいろいろはいっていると知りました」 「こんどかぞくときたいです」 など感謝に溢れたメッセージがつづられている中、そのうちのひとつが異彩を放っていた。 「せかいでカレーのにおいがあんなにするのはあなたの店だけです」 これはものすごいことになっている。 これほどまでに清々しい断言がある

    • 影響されやすい人 -妻、海外旅行離脱の危機- #048

      「…つなまよ。わたし、前世はイタリア人だったことに気づいたよ」 突然妻が言った。その時われわれは、ナポリでピザを食べていた。それは着いたばかりの夜、イタリアでの最初の食事だった。 窯から出てきたばかりのマルゲリータとマリナーラは、正円というよりは少し楕円形で、皿からのみならずテーブルからもはみ出す勢いであった。 もちろんカットされてもいないし、あのコロコロと銀の円盤のようなものを転がして切るカッターは、どうやらないらしい。 どこから切って食べればいいか迷うくらいだった

      • たくさんの方に助けて頂き、楽しみながら無事日本に辿り着くことができました😊感謝💕 スペイン、ポルトガル、フランス、スイス、イタリア、バチカン市国、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、エストニアの12か国に行きました🌎 明日、新作エッセイを投稿予定です📬

        • 2024/5/15から7/15まで妻とヨーロッパ&北欧を旅行中です🐾 フィンランド在住のお知り合いがいらっしゃる方(日本語or英語)、よかったらご紹介くださると嬉しいです🇫🇮 6/23-7/11に滞在予定です🏡 📩tsunamayodiary@gmail.com なにとぞ。

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        マガジン

        • とけいさんのうんちとともに生きる
          5本
        • 母タモヨのぶっとび波瀾万丈
          4本

        記事

          トイレは、真剣に -猫も子どもも、大人もみんな- #047

          私の思う猫のかわいさのひとつに、トイレをしているときの顔が真剣だ、ということがある。 自宅で私がよく座っている場所から見える位置に猫のトイレがあり、たまに目が合うのだが、彼らはいつも何やら真面目な顔をして用を足している。 友人達にその話をすると、動物だけでなく、赤ちゃんや子どももトイレの時は真剣な表情なのだと教えてくれた。 そうなのか。たしかにそうかもしれない。それに、笑顔では力が入らない。 「用を足す猫が、笑いながらこちらを見ている」 これは怖い。猫が笑うのかどう

          どうしよう。-ゾンビ妻、誕生前夜!?- #046

          ---------------------------------- ☆血やケガ苦手な方は、読まない方がいいかも。つなまよも血は苦手です。妻がどうしても書いてほしいとのこと。ちなみに今やおかげさまで妻の指はバッチリ元通りです。 ---------------------------------- 妻が包丁で指を切った。 料理に慣れている妻には珍しいことだから、疲れていたのかもしれない。夕飯の準備中に葉物野菜を無心で刻んでいたら、左手の親指を包丁で切ってしまったらしい。

          ものすごい英訳 -リクライニング仏陀と〇〇ランドバスツアー- #045

          最近、友人からとんでもないことを教わった。 仏が横になっている姿の「涅槃仏」(ねはんぶつ)というのがあるのだが、その英語訳が「リクライニングブッダ(Reclining Budda)」だというのだ。 これはものすごいことになっている。 たしかに仏は横になっている。しかし「リクライニング」はないのではないか。 リクライニングと聞くとやはり、まず浮かぶのは「リクライニングチェア」である。背もたれの角度を調整する機能のついたイスのことだ。マッサージチェアはもちろんのこと、飛行

          ものすごい英訳 -リクライニング仏陀と〇〇ランドバスツアー- #045

          2/22は「猫の日」🐾でも、一緒に暮らしている人にとっては毎日が猫の日なのだ(猫と暮らすみなさんにはきっとわかってもらえると思う)。それでも「猫の日」には意味がある。猫たちの可愛さや尊さを改めて再確認できるからだ。ただただ猫がかわいいと言いたいつぶやき。にゃー💕

          2/22は「猫の日」🐾でも、一緒に暮らしている人にとっては毎日が猫の日なのだ(猫と暮らすみなさんにはきっとわかってもらえると思う)。それでも「猫の日」には意味がある。猫たちの可愛さや尊さを改めて再確認できるからだ。ただただ猫がかわいいと言いたいつぶやき。にゃー💕

          逆立ちするクセ -昼食前の謎習慣、ゆりごろう先生に学ぶ- #044

          気づけば、職場で昼食前に逆立ちをするようになっていた。 逆立ちはもちろん自分でやることにしたわけであるが、いつからそうしているのか、何の意味があってそれを続けているのか、もはやわからなくなっている。 職場の休憩室にはヨガマットが置いてある。昼食を準備した後、3つ折りにしたマットに頭をつけて三点倒立をする。 これは職場の同僚たちにとってはいつも通りの光景なのだが、異動や新入職の職員、たまに来る実習生には説明が必要だ。 つなまよ「ちょっとお昼食べる前に逆立ちするけど、気に

          バレンタインの岩チョコ -妹の創作と学校の思い出- #043

          バレンタインの時期になると思い出すことがある。 それは妹の作った「岩チョコ」である。 小学校高学年か、中学の最初の頃、妹はバレンタインのチョコレートを手作りしていた。好きな子や友人にあげる用だったのだろうが、妹は兄である私と、父にもくれた。 しかし我々父兄にくれるのは、基本的に失敗したものだった。 手作りの初期の頃は「市販のチョコレートを溶かし、それを固めて、粒のおおきめの砂糖をかける」という、とてもシンプルというか原始的な作り方で、出来上がったチョコレートは、大きめ

          ある友人のために妻が作った「ココアクッキー」があまりにうんちすぎるので見て欲しい💩 とけいさん(小学校教諭の女性)はうんち好きで、この草むらに置いたクッキーの画像をLINEのアイコンにしていて「友人がみんな心配してくる」と嬉しそうに話していた。記事検索「#とけいさん」📘味は美味。

          ある友人のために妻が作った「ココアクッキー」があまりにうんちすぎるので見て欲しい💩 とけいさん(小学校教諭の女性)はうんち好きで、この草むらに置いたクッキーの画像をLINEのアイコンにしていて「友人がみんな心配してくる」と嬉しそうに話していた。記事検索「#とけいさん」📘味は美味。

          「カ行」で鳴く猫 -うちの猫の変な鳴き方-(猫画像つき) #042

          うちには「カ行」で鳴く猫がいる。 何を言っているんだ、と思われるかもしれない。 猫は「ニャー」「にゃお」「なー」と鳴くだろうと。 たしかに「な行」が一般的であろう。英語だと"meow(みゃおぅ)"だから「ま行」かもしれない。 「ゴロゴロ」「ぐるぐる」「ごろにゃー」だとすると、「が行」ではあるが「カ行」ではない。 しかし、うちのある猫は「カ行」で鳴く。 「ケー」 「カー」 「カキャー」 これを少し擦れた感じで発声する。いったいどういう喉をしているのか。妻と私はいつ

          自動販売機占い、占い師の「恋愛」疑惑 -ものすごい占い、その後- #041

          2024年に入り、私と妻の間である疑惑が浮上した。それは、以前書いた自動販売機占いの、占い師の心境が最近変化しているのでは、ということだ。 以前の占いでは「○  昇給運」「○ テキパキ働く」など社会的なものや「× ストレス」「〇 ワクワクする」などの一般的なものが多かったが、最近の占いは、一味違ってきている。 占いは、自動販売機の上部にある電光表示に、星座ごとに、1文字ずつ順に表示される。 「△ 交際費の出費」 この時点では、そこまでの変化を感じなかった。 「どうし

          自動販売機占い、占い師の「恋愛」疑惑 -ものすごい占い、その後- #041

          フリーレンとフリーデン -友人の壮大な勘違い- #040

          友人の女性2人と私の3人で、会話をしていた時のこと。私と一人の友人は、『葬送のフリーレン』の話で盛り上がっていた。 彼女は、休日になるたびアニメを1話から通して観ていて、マンガの描写との細かな違いを比べたりするくらい、ハマっている。 私も、そのストーリーだけでなく、描写や音楽の美しさ、淡々としていながらとても細やかな心理描写や、声の表現に、観るたびとてもあたたかい気持ちになる、と話していた。 「ガシャポンでラバーマスコットがあって、フリーレンがミミックに食べられているの

          左右がわからないのよ -道案内の天才、現る- (自由奔放な母、タモヨその4) #039

          これまでに何度か、自由奔放なわが母、タモヨについて書いた。 タモヨはたまに、左右がわからなくなることがある。 小学校高学年か中学生くらいの頃、タモヨの運転する車の助手席に座った私は、よく道案内をさせられていた。 当時カーナビはついていたのだが、タモヨは運転に集中するあまり余裕がなく、その指示を聞いていない。そこで、私に次はどっちに曲がるかと聞くのだった。 「次はどっちなの!?」 「左」 「左って、…どっち?」 この人は一体何を言っているのだ。「左」以外に、なんと言え

          左右がわからないのよ -道案内の天才、現る- (自由奔放な母、タモヨその4) #039

          永遠の二度寝 -のび太先生から学ぶ、のんびり人生- #038

          ある日妻から、真剣な顔で相談された。 「最近二度寝が足りてないって気づいたのよ。人生の楽しみが減ってる」 妻によると二度寝は、何より幸せらしい。 われわれは毎朝早く起きて公園をウォーキングしているのだが、そのためここ最近二度寝が無くなっていて、物足りない、ということらしい。 それからは、寝ている妻の枕元にスマホを届けることが、大抵は早く目を覚ます私の朝のルーティンになった。 寝室にデジタルスクリーンを持ち込むのは、睡眠によくない。 職業上それをよく知っているわれわ