女風のお兄さん|性のメンタリスト

女性用風俗のセラピスト/慶應文学部卒/"女風"は究極の接客業。お客様と信頼関係を築くことが最も難しいお仕事です。そんな環境で日々学んでいる「接客」について書き記していきます✏️ 『女風で学べる入社一年目の紳士の教科書📚️─誰でも王子様になれる🤴─』 最高4920分貸切👑

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最近の記事

女性には「アドバイスではなく共感」なんて当たり前に理解しているつもりだった

毎週や毎日のように頻繁に通ってくださっていたお客様が急に来なくなることがあります。 この女風(女性用風俗)業界では、"剥がれる"なんて言い方をしますが、そんな女性が剥がれる瞬間を突き詰めると一つ。 「夢から冷めた時」 です。 では、夢から冷めるときはどのような時に起こるでしょうか? ・初めて会ったときに比べてサービスや対応が雑になった ・愚痴を言われるようになった ・仕事中に携帯を触られるようになった ・名前を間違えられた ・他の女性(お客様)の話をされるようになっ

    • 科学的に正しい「幸せになる方法」偶然、発見しました

      先日、道を歩いていたら「幸せになる方法」を偶然見つけました。 しかもこれは誰もが簡単に実践できる方法です。 セックスやドラッグなど一般的に悪いとされているような快楽を得たときに活性化される脳の部位が、その時、活気を帯びているなぁと感じました。 今日はその話をしようと思います。 先日、夕方頃、難波で仕事が終わり、ラーメン屋さんに並んでいたら、近くにやけにオロオロしながら歩いている女子中学生がいたんです。 それがもう本当に絵に描いたようなオロオロでして、一目見ただけで「

      • お客様に寄り添うって何ですか?【高2女子から学んだ接客の極意】

        女性用風俗のセラピスト(キャスト)として働いていると、様々な悩みを抱えたお客様がいらっしゃいます。 母親としてではなくもう一度女性として扱われたい、愚痴を聞いてほしい、寂しい、優しく抱き締めてほしい、ママとしての頑張りを肯定してほしい、仕事でのストレス解消、癒し、セックスレス、不感症、性交痛、男性経験が無い…etc 目の前のお客様の悩みが何なのかを、なるべく早く察して、お客様に寄り添い、解決できるよう努めることが求められるのですが、 セラピストとしてデビューしたばかりの

        • ここから1m先、イライラとなっておりますので、ご注意ください。

          イライラを解消してくれるサービスやモノのおかげで、僕たちのストレスは知らず知らずのうちに軽減されている。 例えば、信号機。 先日、大事な会議に遅れそうで、僕は急いで駅に向かう途中、運悪く信号に引っかかってしまった。いつもならかなりイライラして信号が変わるのを待っていたと思う。 しかし、その信号機は待ち時間表示付信号機だったので、あとどれくらいで信号が変わるのか目盛りがついていたおかげで、乗りたい電車にギリギリ間に合うということがわかり、イライラが半減した。 ─────

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        • 愛され全技術
          5本
        • 思考の整理係
          4本
        • ヘンテコなエッセイ
          9本

        記事

          2600円、大阪駅でカツアゲされました。

          東京から大阪へ引っ越してきたばかりの頃、大阪駅のそばを歩いていたら、「大阪やなぁ~」ということが起きました。 僕は日々大切にしているある"マイルール"に則って対処したのですが、その結果、2600円、カツアゲされました。 今日はその話をしようと思います。 まずそのマイルールとは何かというと、 「知らない人に話しかけられたら、とりあえず話してみる」 です。 このルールが僕の中で制定されたきっかけがありまして、 大学生の頃、渋谷のハチ公前で、友達を待っていたら、ある芸

          2600円、大阪駅でカツアゲされました。

          舌バカな僕が2ヶ月で7キロ痩せたら初めて"食べる喜び"を知った

          「好きな食べ物は何ですか?」 昔からこの質問がすごく怖かった。 「あなた様の食レベルはどない?」と試されているように感じてしまうからだ。 就職活動で「この会社に入ってやりたいことを教えてください」「将来の夢は何ですか?」といった類いの質問が苦手な人ときっと同じ感覚だと思う。 僕は昔からやりたいことがあったので、この手の質問を煩わしく思ったことはなかったけれど、夢がない人にとってこの質問はとても苦しいと聞いていた。なんて答えても薄っぺらくなってしまうから。 すごく、わ

          舌バカな僕が2ヶ月で7キロ痩せたら初めて"食べる喜び"を知った

          「色恋営業しません」は本当に良いことなのか?

          女性用風俗で働き出す前からずっとモヤモヤしていたことがありました。 「色恋営業の沼」についてです。 これはもしかしたら他のキャストさんも同じように悩んでいることかもしれません。 このモヤモヤとどう向き合い、どう解決したのかをしっかり理解していただくために、まず僕が女風で働くようになったきっかけを話さなければなりません。 (他にも理由はいくつかありますが)、僕が女風で働くようになったきっかけは「失恋」です。 元恋人は不満を一切言わないでさっと身を引くタイプだっただけに

          「色恋営業しません」は本当に良いことなのか?

          女性に言われた一生忘れられない絶妙なフレーズ3選

          女性に言われて、なぜだか記憶に残って頭から離れない、恐ろしく力のこもった言葉たちがある。 例えば、大学で一番可愛いと言われていた"えりちゃん"が遅刻してきた時のこの一言。 「えりの"り"は利己的な"り"だから」 どーっんと思わず効果音をつけたくなる。 多少のわがままは黙認してちょうだいと言わんばかりの強気な姿勢に心を打たれる。たったその一言に恐ろしい力が宿っているようだ。 「私、わがままだから」とかではなく、「えりの"り"は利己的な"り"だから」と言うことで、本質的

          女性に言われた一生忘れられない絶妙なフレーズ3選

          「名前」という宿命に翻弄される

          生まれたときから、名前と共にその人の運命が決められているということがある。 何の話をしていたからか忘れたが、友達の飼っている犬の名前が"永遠"(とわ)であることを知った。 その女の子に、何気なくなんでその名前にしたの?と聞いたら、 「夢に出てきたからだよ」 とさらっと言われた。本当にさらっとだ。おお、と思う。 確かに学生の頃から短歌が好きでよく詠んでいたので、なんて平安時代みたいな名前の付け方をする子なんだと、一貫しているそのセンスにドキドキした。家にやってきた子犬

          「名前」という宿命に翻弄される

          好きよりも大好きという言葉は軽い

          「好き」よりも「大好き」という言葉は軽い。 文字面では、好きを5としたら大好きは10のように見えるが、実際は2か3くらいのような気がする。 感覚的な話だけど、「好きです」と言われると、こちらもそれ相応にしっかりと答えなければと思うけれど、 「大好き!」「大好きだよ」と言われると、この人は僕のことを好いてくれているんだなぁ嬉しいなぁありがとうと、どちらかと言うと"異性としての告白"ではなく"愛情表現"としてありがたく受けとってしまう。 なのでこちらも諸手を挙げて大好きだ

          好きよりも大好きという言葉は軽い

          俺のことイケメンって言ったやん!

          「あぁ、今、めちゃくちゃ忖度されたなぁ」「ざけんな」ということがありました。 遡ること10数年前。高校生だった僕が学校へ電車で向かっていたときのことです。 最寄り駅の隣の駅から3人組の女子高生が乗ってきて、僕の正面の席に座りました。 その女子高生3人組はとても騒々しく、朝の単語テストの勉強やってないだの、いややらなくていいっしょだの、それよりあの生徒指導のせんこーだるいくない?洗顔シート使って汚れたら修学旅行行かせないとかまじないわ などと周りに聞こえるボリュームで話

          俺のことイケメンって言ったやん!

          「みーこのおっぱいが見たい!」「着替える時だけでもいいから」

          友達・みーこ(29)が、いとこの子ども(3歳・男)に号泣されながら外でこんなお願いをされた。  「みーこのおっぱいが見たい!!お願いやから見せて!!みーこのこと好きやから!一回だけでいいから!着替える時だけでもいいから!みーこのおっぱいお願いぃぃいい」 まるでトイザらスでおもちゃをねだっている子どもみたいで思わず笑ってしまった。 「着替える時だけでもいいから」が個人的にぐっとくる。子どもながらにして妥協案を提示してきたのである。 この子の中ではまだ「世界」は構築されて

          「みーこのおっぱいが見たい!」「着替える時だけでもいいから」

          田中、名字やめるってよ

          女性用風俗の仕事をしていると、意外とお客さんの前で"フルネーム"を求められることがあることを知った。 新宿でアフターヌーンティーの予約の電話をいれたら、「フルネームでお願いします。フルネームじゃないと予約を承れないんです」と言われた。 えっ!そうなんだと咄嗟に出た名前が「田中」だった。 「たっ、田中です。田中ツバキです」 それからしばらく田中を名乗り出したのだが、同業のお客さんにこんなことを言われた。 「予約名で一番多いのが田中」 「田中は糞客率が高い」 「ホテル先

          言葉フェチの僕が捕まえたヘンテコな言葉3選

          黄色いマーカーで線を引きたくなるような、思わず目に飛び込んでくるピカピカに光った言葉に出会うときがある。 僕は言葉フェチなので、そんなゴシック体で太字の言葉に出会う度に、「よっしゃ、捕まえた!」と、子どもがカブトムシを捕まえた時みたいに思わずガッツポーズしてしまう。 例えば、美容院で。 僕は30も過ぎ、この年になると、若い子を指名してあげたくなる。 理由は失敗してほしいからだ。実験台としてどうぞ僕を使ってくださいと思う。 自分も若い頃たくさん失敗してきた。そこで怒る

          言葉フェチの僕が捕まえたヘンテコな言葉3選

          「エロティック・マッサージ、アリマスカ?」

          大学へ入学したばかりの春、新宿を歩いていていたら、外国人に声をかけられた。 「エロティック・マッサージ、アリマスカ?」 いきなりこんなことを聞かれたもんだから、思わずびくっとしてしまった。 (知らん知らん!何聞いてんねん、東京っておっかけねぇ街だなぁ……) 僕は「知らないです」と答えてすぐに立ち去ると、その外国人はまた別の人に話しかけていた。 「エロティック・マッサージ、ドコニアリマスカ?」 いやいやいや、誰も教えてくれへんやろ~と思っていたら、 「あーそれなら

          「エロティック・マッサージ、アリマスカ?」

          似てる芸能人でショックを受けたことのある全ての人へ

          ある日、姉に言われた一言で僕は多種多彩な感情が湧き上がっていた。 僕には7つ上の姉がいる。 子どもの頃、姉はよく家に友達を呼んでいて、その友達が「弟かっこいい!」などと言っていたら、なんだかいつも嬉しそうにあとで僕に報告してくれていた。 数年前、姉が結婚することになり、旦那さんを紹介された。同じアニメ好きとしてとても話が盛り上がった。 するとその日の晩、姉からこんなLINEが届いた。 「『弟さんイケメン風だね!』って夫が言ってたよ!!」 と久しぶりに嬉々として伝えて

          似てる芸能人でショックを受けたことのある全ての人へ