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「みんなのフォトギャラリー」に投稿した写真を使っていただいたnoteをまとめたマガジンです。嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます!
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#エッセイ

我が家の体験 ~ホームステイ受け入れ編~

〈ホームステイ受け入れのきっかけ〉今となっては、明確に覚えておらず(笑)。大学在学中、日本人学生のホームステイ受け入れをするアメリカ人ファミリーと知り合いになる機会があり、私たちというか特に私の中で『実際に英語を話す、そこからの広がり』を改めて考えさせられた。 〈ホームステイ受け入れの目的〉①家族として他を知る機会を得る ②ひとりっ子の娘に他と接する機会を増やす ③外国語を学ぶ必要性を自然と感じて欲しい 〈ルール〉受け入れの度に、こうした方が良かったと家族で話し合いハ

3-11 届かなかった手紙。

 これはいけない。これはあかんやつ。これは大失態。  僕は立花君にこれまでの感謝と自分が思う自分勝手な人生論の手紙を書いた。それがなぜか他の人に渡ってしまった。しかも女子に!!!これは危険な展開。下手したらラブレターとも取れないこともない。それに僕の言う他の人っていうのは、本当に”他の人”なんだ。不登校児の知り合いは少ない。いわゆるクラスメイト。名前は知っている。話したことはない。多分。  これはいけない。どうする。 どうするよ!? どうするよ!?ぼく!?  その日

AIが恋愛の感情を分析したパンがあるらしい(2月エッセイ②)

最近暗いニュースが続いている。 自分たちでどうにかできることばかりではないから仕方ないのだけれど、どうにかできないからこそ歯がゆいと感じる。 会社で先輩たちとそんな話をしていると、1人が「AIが恋愛の感情を分析したパンが売ってるらしいですよ」と言い出した。何か明るいニュースはないかと調べてくれたのだろう。 サイトを眺めながら「失恋の味とかもあるみたいですね。」というひと言に僕は思わず、なんでパンを食う時にも失恋を味わなければならないのかとツッコんでしまった。 腹を満たして、

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あかとしろ

白い救急車が来る前に 赤い小さな消防車が来る 母の具合が悪くなった時 一度目は最初にミニ消防車がきた 今思えば赤と白で縁起がいい そして母は戻ってきた その時は息子もいた 二回目は もう意識もなく手も冷たい わたしひとりで救急車を呼ぶ 必死に心臓マッサージ 来たのは白い救急車のみ 赤いミニ消防車は来ない 一度は助けられた命 でも二度目はない 残された側の者にとっては言葉に出来ない失望感 旅立つ者にはお祝いだろう 重い重い肉体を脱ぎ捨てて 神様のもとへ還れるの

本物のお嬢様

今時はないのかも知れないが、若い頃に働いていた職場では入社してすぐ、一カ月間の新人研修があった。寮に二人一部屋で寝泊まりし、朝から晩まで様々な知識や業界の常識を学ぶ。約百五十人が三つのクラスに分かれ、業績優秀な社員が二人一組で一つのクラスを担当した。 業界の性質上、同期入社の人間の中には所謂『縁故採用』的な人も複数名いた。だが皆優秀で、縁故とは言っても場違いな感じのする者はいなかった。 同じクラスにそういう縁故採用の子は二人いた。一人は某大手老舗菓子店の社長の娘、もう一人は

「私にしては激動の読書遍歴」

住民税が憎すぎて図書館で元を取ろうとする(2022年8月)ある方のnoteを読み、こう言う考え方があるのだと知り、中学生振りに図書館に通うことに。どっかの馬鹿な人間が始めた戦争について耳にしたり、時期もあって、恥ずかしながら何も知らない、戦争についての知識を貯めようと思い立ちました。ひたすらに、月に何度か戦争や日本史の棚から本を手に取り続け、これまでにふたりで30冊ほど、およそ5万円分の本を借り、読み続けました。この当初の私には、自己啓発や小説よりも、知るべき戦争の歴史を追い

欲しいもの その2

 幼い頃、成功というのはキラキラしたものだと思っていた。芸能人に代表されるような、メディアでもてはやされる存在。目指すべきはああいうイメージなのだと漠然と思っていたような気がする。  ある一時期、私はなんとも質素な部屋に住んでいた。必要最低限どころか、下手すりゃ必要なものもないような生活である。しかし私はそれを特に不自由とも感じず、むしろ掃除が楽でいいとさえ思っていた。  そんな部屋へ友達が遊びに来たのだが、うちに入るなり彼女は言った。 「なんにもないとは聞いてたけど、ほん

『スレドニ・ヴァシュター』と我がバファリンへの信仰

イギリス文学の『スレドニ・ヴァシュター』は、過保護な伯母に育てられた主人公がこっそり小屋でイタチを飼い、そのイタチをスレドニ・ヴァシュターと名付けて、神として崇めるという内容です。 短編なので読みやすいのですが、内容はなかなかにえげつない。主人公は伯母のことを心の底から忌み嫌っているという設定で、彼がスレドニ・ヴァシュターに願うことは、伯母の破滅……、もっと直接的にいえば、彼は伯母に対して、あのババア早く○なねーかなと思っていました。 この物語は20世紀の初頭に作者のサキ

絶望感をそのまま受け止める

現実を認識する社会的な常識に溺れていると、自分が生きている今日を俯瞰できなくなる。 多数派の声をそのまま受け止めず、自分から思考する習慣が、これからを生きる希望を描く。 同調することを美徳と捉えていれば、そこから前向きに成長できなくなる。 周りに合わせた人生だけが、本物の人生であることはない。 与えてもらった人生に正解を求めず、今日という瞬間を悔いなく生きていく。 その心がけを忘れないことが、自身の人生を見直す始まりになる。 社会的な状況や雰囲気に流されず、あるが

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ホークスの選手に応援カードを送ったの。

プロ野球、ソフトバンクホークスでは、 LINEから、好きな選手のカードに、 メッセージを入れて、送ることが出来る。 やろうかどうか、正直、迷った。 LINEを、あまり活用していないので、 たくさん通知が来たら…と、 その点が気になった。 しかし、球団に、手紙を送っても、 確実に、その選手に届く保証はない。 ならば、これは、チャンスでは?と、思い直し、思い切って、応募した。 かなりの数が来ている様なので、 確実に見てもらえるかは、分からないが、 せめて、少しでも、選手

わたくしごと

わたくしごとではありますが、躁うつ病であります。年間通して、薬で調節はしておりますが、なかなか安定しない時は働くことも出来ず家でのんびり過ごすのみとなります。 なにぶんうつなので、外に出掛けることも難しく出来ることと言えばベランダに椅子を出して、外出気分を味わいながら日の光に当たるという贅沢程度のもの。 動ける日もありますが、そういう日はためてしまっていた洗濯物を洗濯したりして過ごします。そしてそれだけで疲れてしまうというなんとも軟弱であります。本当はもっと色々やりたいので

母は今年の1月で

「そう。よかったね。だったら、あなたしか書けないもの、書かなくちゃだよ」 母が笑顔で、生き生きと語る。私は、ゼロになった。何も浮かばない── ☆☆☆ こんにちは。フジミドリです。今日は母の日ですね。私物語で思い出を書きます。 私物語は造語です。小説のような随筆のような。どちらでもある。どちらでもない。 道術家の私は種観霊するのです。人間の目を通してではなく、霊魂がどう観るか。お読み頂ければ嬉しく思います。 ☆☆☆ 当時の私は、追い立てられていた。経済的な苦境、仕

憑き物が取れたような、新しい朝。

朝六時。 おはようタイマーでテレビの電源が勝手に入る。5分もすれば、瑞野は目覚めてしまう。テレビが点けば、体が目覚める。徹底的に染みつけた朝の生活習慣である。しょぼついた目で見た朝のニュースは、だいぶ霞んでみえた。毎日闘っているぼっさぼさの寝癖を直し、顔を洗い、髭を剃る。春先に欠かせなくなった花粉症対策の目薬も差す。ぜーんぶ、自分をベストコンディションに持っていくための調整だ。 いよいよきょうは入社式。 社会人生活のスタートラインに立った。 2ヶ月前は永遠にも思えた春休

贈り物

先日、職場の方から金柑を頂いた。 せっかくたくさん頂いたので、ジャムを作った。 調べたレシピが、たまたまこだわり派の人のものだったらしく、短時間で作るには、結構大変な思いをした。 1、金柑を茹でこぼす。 2、中身をくり抜いて、中身はもう一度茹でこぼして、皮の方は荒く刻む。 3、中身と皮を合わせて、砂糖の分量をはかり、10分ほどコトコト煮る。 書くと3ステップ、簡単そうに見える。でも作るのが時間勝負だと結構大変。金柑は小さいし。数は多いし。 とてもおいしくできまし