マガジンのカバー画像

《世界史》

72
《世界史》で書いた記事をまとめてます。
運営しているクリエイター

#イギリス史

《世界史》王冠をかけた恋

《世界史》王冠をかけた恋

こんにちは。
Ayaです。
父ジョージ5世の崩御によって即位したエドワード8世。しかしその在位はわずか325日で、『王冠をかけた恋』によって終わってしまいます。

エドワード8世(1894〜1972)

エドワード8世は1894年ジョージ5世とメアリーの間に生まれます。当時の慣例に従って乳母たちに養育されますが、そのなかの一人から虐待を受けていたそうです。
学業が始まると、数学が苦手で、よく祖父エ

もっとみる
《世界史》ジョージ5世と第一次世界大戦

《世界史》ジョージ5世と第一次世界大戦

こんにちは。
Ayaです。
今日は第一次世界大戦に直面したジョージ5世についてです。

ジョージ5世(1865〜1936)

ジョージ5世は1865年エドワード7世とアレクサンドラの次男として誕生します。次男だったので、海軍に仕官し、叔父アルフレートの後見を受けます。叔父の娘マリーと恋仲になり、ヴィクトリア女王から結婚の許可を得ます。しかし、2人の母親ーアレクサンドラとマリヤは犬猿の仲だったので、

もっとみる
《世界史》平和王エドワード7世と美貌の妃アレクサンドラ

《世界史》平和王エドワード7世と美貌の妃アレクサンドラ

こんにちは。
Ayaです。
今日からイギリスにもどり、エドワード7世から取り上げます。ヴィクトリア女王の長い治世が終わり、息子エドワードが即位します。

エドワード7世(1841~1910)

エドワード7世は1841年ヴィクトリア女王と王配アルバートの長男として誕生します。待望の男子として大切に育てられましたが、姉ヴィッキーのように優等生ではなく、反発するようになります。

母子関係が破綻するの

もっとみる
《世界史》愛国王ジョージ3世と子どもたち

《世界史》愛国王ジョージ3世と子どもたち

こんにちは。
Ayaです。
今回はジョージ3世と子どもについてです。この王はハノーファー家の鉄則(?)と遺伝病に苦しめられました。

愛国王ジョージ3世(1738〜1820)

ジョージ3世は1738年フレデリックルイスとその妻オーガスタの間に生まれました。父フレデリックルイスは有名な放蕩息子でしたので、母オーガスタは息子を父のようにならないように厳しく育てました。
祖父ジョージ2世の死によって、

もっとみる
《世界史》女王陛下のお気に入り

《世界史》女王陛下のお気に入り

こんにちは。
Ayaです。
義兄の死によって即位したアン女王。彼女には『お気に入り』の女性がいました。まずはアン女王の即位までの人生についてまとめます。

アン女王(1665〜1714)

アン女王は1665年ジェームズ2世と最初の妃アンとの間に生まれます。姉メアリー2世とともに、当時の国王チャールズ2世の配慮でプロテスタントとして養育されます。
1685年デンマーク王子ヨウエン(英語読みでジョー

もっとみる
《世界史》名誉革命

《世界史》名誉革命

こんにちは。
Ayaです。
チャールズ2世の死後、弟のジェームズが後継者となります。しかし、彼はもともとカトリックを公表していたため、即位を認めるか人々の意見は割れました。とはいえ、表立って反対するものはおらず、ジェームズは即位します(ジェームズ2世)。まずはこれまでのジェームズの人生を振り返ります。

2人の妻

ピューリタン革命で亡命を余儀なくされたジェームズですが、1658年姉に仕えていた平

もっとみる
《世界史》陽気な王様チャールズ2世

《世界史》陽気な王様チャールズ2世

こんにちは。
Ayaです。
王政復古で帰国したチャールズ2世(1630〜1685)。彼は父の非業の死の反省を活かして、政治にあまりタッチしませんでした。一方で、たくさんの愛人たちを抱えて派手な暮らしをしたため、『メリー・モナーク(陽気な王様)』と親しまれました。きっと亡命生活で苦労してたので大目にみられていたのでしょう。今日は彼の個性的な愛人たちについてまとめます。まずは正妻からです。

王妃キャ

もっとみる
《世界史》ピューリタン革命

《世界史》ピューリタン革命

こんにちは。
Ayaです。
今日からステュアート朝について4回でまとめたいと思います。
1603年母のライバルだったエリザベス1世の崩御で、イングランド王に迎えられたジェームズ1世。しかし、この王朝は2回の革命を経験し、1714年アン女王の崩御で終わってしまいます。初回の今日はジェームズ1世の即位から、ピューリタン革命までまとめます。

ジェームズ1世(1566〜1625)

それまでスコットラン

もっとみる
《世界史》2人の女王

《世界史》2人の女王

こんにちは。
Ayaです。
今日はチューダー朝最終話、エリザベス1世とメアリー・スチュアートについてまとめます。

エリザベス1世(1533〜1603)

さまざまな困難を乗り越えて即位したエリザベス1世。
父ヘンリー8世の英国国教会設立以来からの課題であった宗教対立や、自身の結婚問題など、彼女の政治スタイルは『先延ばし』でした。しかし、先延ばしすることで明らかな対立を避け、のちの大英帝国発展の基

もっとみる
《世界史》九日間女王ジェーン・グレイ

《世界史》九日間女王ジェーン・グレイ

こんにちは。
Ayaです。
今日はテューダー朝第2弾、ジェーン・グレイについてまとめてみます。

ヘンリー8世が崩御すると、エドワード6世が即位します。しかし、彼は病弱で、長生きできそうにありませんでした。必然的に次の王位継承が問題となります。
王位継承順位は
1.メアリー
2.エリザベス
3.ジェーン・グレイ
でした。メアリーとエリザベスはヘンリー8世の娘でエドワードにとっては異母姉にあたります

もっとみる
《世界史》ヘンリー8世と6人の妃たち

《世界史》ヘンリー8世と6人の妃たち

こんにちは。
Ayaです。
今回から3回にわけて、チューダー朝の王位継承について描きたいと思います。
まずは全ての元凶のヘンリー8世についてまとめます。

テューダー朝(1485~1603)

テューダー朝はヘンリー7世が薔薇戦争に勝ち抜いて成立させた王朝です。
薔薇戦争とはランカスター家(赤薔薇の紋章)とヨーク家(白薔薇の紋章)の王位継承をめぐる戦いでしたが、ヘンリー7世はランカスター家の傍流の

もっとみる