note用サムネイル__2_

②中医学で見る自分の体調:気・血・津液の3つで色々なことが分かる:はじめてのおうち薬膳

1生きるために必要な3要素「気・血・津液」

中国の伝統医療である中医学の考え方では、自分の体調を知るために様々な方法があります。その中での基本的なものが「気・血・津液」の3つの要素になります。人が生きていくために欠かせない3要素で、主に食事から作られ、体中を巡ることで生命活動を支えてくれます。この3つはお互いに影響しあい、それぞれバランスが整っているのが理想ですが、どれかが過剰だったり、不足したり、流れが滞ったりすることで体の不調につながります。主に食事から作られるので、正常な状態を維持したり、乱れを正すには、食材が持つ効能や作用を利用して、体質に合った食事に変えていくことが一番です。つまり薬膳の考え方につながります。この3つのバランスや状態を見ると、自分の体質をうかがい知ることができます。

2「気(き)」とは

「気」は目には見えませんが、生命活動を行うエネルギーのことを指します。「気」は「両親から受け継いだ気」「脾(脾臓)が飲食物を消化して生成した気」「呼吸で取り込んだ新鮮な気」の3つを元に作り出されます。体中を巡ることで五臓などの様々な機能をサポートしてくれます。体の中の血や津液を巡らせているのもこの「気」になります。

大きな働きとしては、①体の成長を促し、内臓の働きを活発にする。②体温を維持し、内臓を温める。③外からの悪いもの(病原菌など)から体を守る。④血や津液が正しく体内を流れるように制御する。⑤消化や排せつなど体内に取り入れたものを変化させる。という働きがあります。

3「血(けつ)」とは

「血」とはいわゆる血液と血液が運ぶ栄養素のことを指します。飲食物から取り込んだ栄養素から作り出されます。全身に栄養と潤いを与えて生命活動を支えています。

主な働きは①全身を巡って栄養と潤いを与え、内臓や体の組織を養う。②心を満たし、情緒を安定させる。という働きがあります。

4「津液(しんえき)」とは

「津液」とは「水」とも言われますが、血液以外の体液を指します。リンパ液や汗などが津液にあたります。体に取り込んだ飲食物から脾臓が作り出すものです。脾臓・肺・腎臓の働きで全身へと送り出されます。

主な働きは全身に潤いを与えることです。血のように栄養分は含みませんが、体内の不要になった老廃物を体外に排出します。

【簡単はじめての薬膳講座シリーズ:基礎編】
薬膳とは何ですか?基本のキ 
中医学で見る自分の体調:気・血・津液で色々分かる ←この記事です
気・血・津液が乱れるとどんな症状が?
陰陽五行説:太極図と木火土金水
五臓とは:肝・心・脾・肺・腎の5つの働きを押さえよう
五味とは:酸・苦・甘・辛・鹹の働きと食材例
五性とは:寒・涼・平・温・熱の性質と食材例
帰経・五行色体表:この表を見れば関係がわかる

【関連記事】
綺麗ママの新常識!薬膳はおうちで使えるものなんです:おうち薬膳はじめました 
薬膳の「勉強をしたい」のではなく、「使えるようになりたい」んです

【人気記事】
●私にもできた!ファスティングが簡単に始められるって本当?
ママ必見!家族を守るウイルス対策アロマブレンドが解禁
アロマな空気清浄スプレーの作り方:マスクにシュッと使えます




サポートしてくれなんて滅相もありません。 もしそんな奇特な殿方・ご婦人がいらっしゃった場合は、感謝しすぎて鼻血が出ることでしょう。(出なかったらすみません) そして大切なお気持ちは ”恩送り” に使わせていただきます。愉しくて温かい ”和” が広がりますように。