ayaeda

外資系企業の人事をしていますが現在は病気療養中のため休職中です。NPO法人パンゲア理事、表千家茶道講師です。東洋思想を勉強しています。Noteには東洋思想や読書からの学びを記しています。

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外資系企業の人事をしていますが現在は病気療養中のため休職中です。NPO法人パンゲア理事、表千家茶道講師です。東洋思想を勉強しています。Noteには東洋思想や読書からの学びを記しています。

マガジン

  • 日々の雑感

    日常の中で起きたことについて感じることなど。分類のしようのない雑感ですが、勉強している東洋思想の観点から考えることが多いです。

  • 読書メモ The Joy of Living

    チベットの高僧Yongey Mingyur Rinpocheが仏教の瞑想について、仏教の素養の無い人でも実践できるように書いた本の読書メモです。彼自身が10代の頃に瞑想の実践によってパニック障害を克服した経験なども書かれており、瞑想が脳の働きをどのように変えるのかという科学的知見についても説明しています。英語の本ですが日本語で読書メモを取りました。マインドフルネスプラクティス、禅に興味のある方はよろしかったらどうぞ。

  • 老子 道徳経

    老子の道徳経について書いた文章です。老子の道徳経は、逆境や時代の転換点における自己充実と革新の思想です。

  • 英語を教えてみて気付いたことなど

    病気療養中の現在、少人数の希望されるお友達に英語を教えています。英語を教えるのはずっとやってみたかった事ですが、実際にやってみるとなかなか難しく、気付いたことや面白いと思ったことなどをメモして行きたいと思います。

  • いろんな読書メモ

    個別にマガジンを作成している以外の、様々な読書メモです。読書の主な興味は人材開発、組織開発、多様な人が活躍しやすい社会を作ることなどです。

最近の記事

空って何

仏教で「維摩経」というのがあって、在家の仏教信者である維摩さんの物語。 日本に伝わった大乗仏教を考える上で大事な経典なので気になっていて、NHKの「100分de名著」で見た。 お経とか一人で読んでもなかなか分からないので100分de名著、助かる。 維摩さんは、他の人たちを教え導く立派な人なんだけれども、病気になってしまう。 そこで釈尊は自分の弟子に頼んで、お見舞いに行って欲しいと言うのだが、なんと、弟子たちはみんなお見舞いに行くことを断る。なぜなら維摩さんは非常に論の

    • 読書メモ The Joy of Living 18

      Part Two: The Path - Chapter 18 - Moving On 全ての生き物の中で、人間だけが意識的な選択を行うことによって人生の方向性を決めることができる。そしてその選択が一時的な幸福をもたらすのか、あるいはより長続きする幸福をもたらすのかを認識することができる。 仏教の教えの目的は、この宇宙は今ここに存在するということを認識できる能力を開発することだ。宇宙とは、私たちに内在する無限の可能性のことである。しかしこのためには、心を休めることを学ばな

      • 読書メモ The Joy of Living 17

        Part Two: The Path - Chapter 17 - The Biology of Happiness チベット仏教寺院で幼少から育つといった環境がなくても、仏教の瞑想の技術を練習することでそこから利益を得られるのだろうか? ブッダは何百、何千もの農民、羊飼い、王族、商人、軍人、乞食、犯罪者にも教え、彼らは生物学的、環境的な条件を超えて継続的な幸福を達成した。 あなたが思うことの全て、あなたが言うことの全て、あなたがすることの全てはあなたに返ってくる。誰かに

        • 體道(たいどう)第一 この世の本質は見えない

          物事の本質は見えない?八十一章からなる老子道徳経の一番最初の章句は、この世の本質は、「こんなもの」と名前をつけたり、言葉で説明することはできない、と始まります。 「道」というのは宇宙を動かすエネルギーのことで、私たちはみんなここから生まれてきました。この道のあり方を知って敬い、道のあり方を自分のあり方とすることが一番上手くいく、だからこの道についてどんなものか知ろう、そのために語ろうというのが老子の道徳経になります。 ところが出だしから、その本質は名前をつけたり、言葉で説

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        • 日々の雑感
          4本
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          3本
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          1本
        • 読書メモ Women Negotiating
          9本

        記事

          読書メモ The Joy of Living 16

          Part Two: The Path - Chapter 16 - An Inside Job 遺伝的に、人間は個として生き残るため飲食やセックスなど、一時的な幸福を追い求めるようにプログラムされているようだ。しかしこのような遺伝的な傾向は上書きすることが可能であることが分かっている。より持続する幸福のために、自分を訓練することができる。 最近の研究では、繰り返し経験されたことは脳の構造と機能を変化させることが分かり始めている。 親切心や思いやりを作り出すのは大脳辺縁系

          読書メモ The Joy of Living 16

          読書メモ The Joy of Living 15

          Part Two: The Path - Chapter 15 - Problems and Possibilities 瞑想で心を休めると素晴らしいことが起きる。 多くの人に共通するのは喜び、明瞭さ、そして概念にとらわれなくなること。 概念に囚われないとは心がオープンになるということだ。 一方で、瞑想をしようという志は、瞑想をした結果がどうかより重要だ。 継続することが大切なので、息を吐いて吸う間だけ心を休めることも非常に役に立つ。それを何回も繰り返す。 瞑想をしてい

          読書メモ The Joy of Living 15

          読書メモ The Joy of Living 14

          Part Two: The Path - Chapter 14 - The How, When and Where of the Practice 瞑想にはなぜそんなに多くのやり方があるのか、どれが自分に合っているのかとよく質問される。多くのやり方があるのは人によって何が効果的と感じるかは異なるからで、どれが自分に合っているのかは試行錯誤しないと分からない。 技術的なことは問題ではない。どのように自分の心を休めることができるかが重要だ。心を観察し、心に振り回されないように

          読書メモ The Joy of Living 14

          読書メモ The Joy of Living 13

          Part Two: The Path - Chapter 13 - Compassion: Opening the Heart of the Mind もし私たちがお互いに対する親切心(loving-kindness)と思いやり(compassion)を育くむことができれば、法律や軍隊や警察や拳銃や爆弾は必要ないだろう。広い心を持つことは最上の安全保障だ。 仏教では、親切心によって全ての生き物が同じ喜びと自由を感じられる。知的なコンセプトとしてではなく、親切心の対照を全て

          読書メモ The Joy of Living 13

          読書メモ The Joy of Living 12

          Part Two: The Path - Chapter 12 - Working with Thoughts and Feelings 瞑想中に考えが沸き起こってきたら、それを良くないこととは思わずにそれは空であることを認識し、そのままにしておく。 様々な思考と感情の「狂った猿(crazy monkey)」は神経学的には人類の生き残りへの脅威に対してする反応としてプログラムされている。しかしこれら古代の生き残るためのパターンを離れて自由を発見することは可能だ。 考える

          読書メモ The Joy of Living 12

          読書メモ The Joy of Living 11

          Part Two: The Path - Chapter 11 - Next Steps: Resting on Objects 心をリラックスさせるために感覚を利用する方法がある。人間には五感を心が知る6つ目の感覚がある。人の心の中にいる猿を静かにさせる方法として、一つの感覚に注意を集中する方法がある。対象物を利用した瞑想では感覚を利用して心を静かにする。 肉体的感覚:瞑想中に身体の一部に意識を集中するボディスキャンをするなど。 痛みなど特定の感覚を避けようとしたり、心

          読書メモ The Joy of Living 11

          読書メモ The Joy of Living 10

          Part Two: The Path - Chapter 10 - Simply Resting: The First Step 仏陀の教えた瞑想は分析的、非分析的の2つに分類されるが、分析的な瞑想には教授者が必要となるため、この本では非分析的な瞑想について述べる。 対象物のない非分析的な瞑想は、あたかも仕事の長い1日を終えた後のようにリラックスして行う。思考や感情に曇らされていたとしても、仏性は常に明るく開かれた状態で存在している。あまりに普通のことと思うかもしれないが

          読書メモ The Joy of Living 10

          読書メモ The Joy of Living 9

          Part Two: The Path - Chapter 9 - Finding Your Balance 瞑想には緊張とリラックスのバランスが重要で、結果を求めすぎないこと。 瞑想とは心を使って心を認識すること、と言うのが瞑想の実践的な定義だ。 瞑想とはあるがままの心を自然な状態で休ませるというシンプルな鍛錬である。どのような思いや感覚、感情もありのままに認識する。心に何かが浮かんでくるかに関わらず意識の中で休む。心に何か浮かんできたら心を開いてそれを認識し、そのままに

          読書メモ The Joy of Living 9

          読書メモ The Joy of Living 8

          Part One: The Ground - Chapter 8 - Why Are We Unhappy? 世界を旅して先進国でも貧しい国と同様に心の悩みを抱える人がいると分かった。外的刺激の多い物質文明は人が自分の内面世界との繋がりを感じることを阻害する。最初は満足を感じたことに徐々に満足できなくなり、もっともっとと求めても一時的な満足しか得られない。さらに、多くの人は何が幸せだかはっきりとした考えを持っていない。 人は怖い動物などを見たから走り出すのではなく、怖いも

          読書メモ The Joy of Living 8

          読書メモ The Joy of Living 7

          Part One: The Ground - Chapter 7 - Compassion: Survival of the Kindest 仏教で言うところのcompassionとは他の人に対して可哀想だと感じると言うことにとどまらない。英語では愛(love)と言うのが近いが、執着したり見返りを期待するものではない。全ての生き物との繋がりを感じる自発的な感情である。自分が感じることを相手も感じるという自他を分けない考え方である。 私たちは生き残りの本能として他を攻撃する

          読書メモ The Joy of Living 7

          英語で「煮物」と言うのが案外難しかった件

          英語レッスンでは最初に雑談というか、その人の日常にあったことなどを英語で話してもらったりしています。自分の日常というのは、その人が話したいと思う事柄のひとつではあるかなと思ってそうしています。 昨夜のレッスンでは、生徒さんはテレワークで家に居たので料理をしたとのこと。何を作ったのか聞いたら、「煮物」だそう。 煮物、だけだと辞書を引いてもcooked dishとかsimmered foodとなっていて、それじゃあんまりピンとこないよねという話になり、 何の煮物か聞いたら、

          英語で「煮物」と言うのが案外難しかった件

          読書メモ The Joy of Living 6

          Part One: The Ground - Chapter 6 - The Gift of Clarity 仏教の見方では、空(emptiness)と意識(awareness)は切り離すことはできない。この自発的な意識を仏教の用語では明瞭さ(clarity)という。食べなければ、行かなければ、ここに居なければといったはっきりした意識がないと我々は行動したり物事を感じることができない。 明瞭さは筋肉のように育てる物ではなく、そこにあることに気づく必要がある。明瞭さ、あるい

          読書メモ The Joy of Living 6