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読書メモ The Joy of Living 15

Part Two: The Path - Chapter 15 - Problems and Possibilities

瞑想で心を休めると素晴らしいことが起きる。
多くの人に共通するのは喜び、明瞭さ、そして概念にとらわれなくなること。
概念に囚われないとは心がオープンになるということだ。

一方で、瞑想をしようという志は、瞑想をした結果がどうかより重要だ。
継続することが大切なので、息を吐いて吸う間だけ心を休めることも非常に役に立つ。それを何回も繰り返す。

瞑想をしていると眠くなるという人がいる。
その時はそのだるさ、眠さに意識を向ける。起きていられないなら横になってもいいが背筋はできるだけ伸ばす。他には視線を少し上げるなど。それでも上手くいかなければ休憩して散歩や家事など他のことをする。

瞑想をし始めて初期段階に、思考や感情が滝のように押し寄せてくることがある。その時はあまりにも気が散ってしまったことを後悔しているのなら、その後悔に意識を向ける。または気の散ることは放っておいて、例えば今の身体的感覚など、今の経験に意識を休める。大切なのは心の中で起きていることをそのまま意識することができる、ということだ。

訓練を進めると、滝の経験が川の経験になり、心の中を物事が動いてゆくものの、よりゆっくり、穏やかになる。思考や感情はそこまでの力を持たないと考えられるようになる。瞑想の意識では、絶対的な事実ではなく、移ろう印象であると思える。心に穏やかさ、揺るぎない自信やオープンさを感じられるようになる。

さらに訓練を進めると次のステージは湖の経験で、広くて波のない湖のような心を感じるようになる。アップダウンのない幸福感を感じられるようになる。自信に溢れ、安定し、瞑想の時の意識を寝ている時もほぼ常に持てるようになる。
透視や人の心が読めるようになるかもしれないが、もしなっても自分の師匠か近しい朋にしか言わないようにする。自慢になってしまうのを防ぐため。

瞑想の訓練としては湖の経験は達成ではあるものの、悟りを開くというのはまた別の段階だ。

また、重要なのは喜び、明瞭さ、概念に囚われない経験に執着しないことだ。これは自分で作り出すものでも、制御できるものでもない。そのような良い経験が瞑想中に訪れたときは、その経験が終わらないうちに瞑想をやめてしまった方が、その経験は長く続く。また良い経験の中で瞑想を終えることは、執着しないことへの訓練にもなる。

自分の経験をガイドとし、またインスピレーションとする。道中の景色を楽しむ。

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