記事一覧
夏、Nagasaki
宝のような時は過ぎ
誰にも云えぬかなしみが
真夏の空へ向かうから
心まで焼けてしまいそう
斑模様の木々のいろ
揺れて何を問う
あの日突然街は終り
途絶えた息のつづきを
生きるのか
太陽に恨みなど
人の罪に終焉など
私は今ここに立ち
知らない、焼けた空を思い出す
数十年の時を過ぎ
どうしても癒えぬかなしみが
埋まる地の上にただ
十字が在るだけでは
思いを馳せなければ…
宝のような時は過ぎ
残 もっとみる
死なないでおくという選択肢
絶望に打ち克つことが正義のような世界にあって
“死なないでおく”という選択肢があることを知っていてほしいから
あなたの生き方や死に方をとやかく言う権利は私にはないけど
どうしても伝えたいことが1つだけあるから
力の抜けた体 虚ろな感情
魂もないような
そのくせね 苦しみだけは生きるのも耐えられないほど
あなたのその痛みはあなたにしか分からないもの
誰かが容易く踏み込めるものではないのに
み もっとみる