川と風の日

通りすがりの苦しさだった
やさしい陽を受けるとは
まさかこの背も思ってなかっただろう

川の流れ思い描いてた
歌に出てきた嵐山
やっと来られた
1人きりだけど
誰にも気づかれぬよう
そっと口ずさもう

雲を見た
段になって
あぁこんなにも緩やかに
流れゆくのね

通りすがりの苦しさだった
春の風が吹くときは
少しこの背を伸ばしていたいような

水を知った
日に光って
わだかまりとは違うけれど
夢に見たのに

通りすがりの苦しさだった
優しい陽を受けるとは
まさかこの背も思ってなかっただろう

川の流れ思い描いてた
歌に出てきた嵐山
やっと来られた
1人きりだけど

通りすがりの苦しさだった
思えただけでも
来てよかった

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