ふうか

歌がすき!

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光の下

むずかしい季節だね 僕はまだ足を止めることも進むこともできず “夢追い人” 響きだけ噛みしめて 煩わしいことは全て目を逸らすから 汗にまみれた放課後が きゅっと恋しくなるんだよ 夢見てもなお破れてゆく 繰り返す日々への勲章は いつかこの身いっぱいに注ぐ スポットライトであるように ベッドの上に蹲って 何が変わるというのだろう 情けない自分も連れて 飛び出そう まず太陽の光の下へ 人々は大画面の歌姫に歓声を 僕はひとり通り過ぎ コンクリート見てるだけ 踏みしめたこの一歩 足跡も残らぬまま 君のようにはいかないさ それは悲しい生き物だ 払ってもなお付き纏う 芳しいものへの憧れが いつかこの身離れて響け 影に覆われた者にとり ガラクタの街で俯いて 何が変わると言うのだろう 不安定でもゼロじゃない世界 踏み出そう いつか見える光の下へ 君のようにはいかないさ 結局悲しい生き物だけど 夢見てもなお破れてゆく 繰り返す日々への勲章は いつかこの身いっぱいに注ぐ スポットライトであるように 空回りでいい 呼吸をして 嘆く声さえ芳しい 僕を見つめ進んでゆこう いつか必ず生きる光の下で

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      神の子等

      世界を変えてしまうような神のみなしご 人里遠く離れた村に生まれた1人の少女 伸ばした髪を2つに結い 逞しく駆け抜ける 母の愛を知らぬままに1人育った少年 空を見上げ問い続けた その瞳は強く 2人が出会う時 声が胸に目覚め来る 世界を駆けて救いゆけ あぁ神の子等 襲い来るものに向かいゆけ さぁ神の子等 見えぬその先は 2人飛び込め 病める町よ 死せる川よ 進むほどの厳しさに 決して強くはない少女 幾度涙した 夏の長雨降り注ぐ 岩をも砕く激しさに 決して弱くはない少年 止むまで手を握る 淡い虹 その下で 終わりはすでに始まっていた 願いをかける人々が振り仰ぐ空 耳を塞ぐな 2人ならきっと守れよう 選ばれし運命を果たし生き抜け 世界は絶えてしまうのか 神のみぞ知る 遣わせし子等に託された 彼もこの地も 世界を変えてしまうような神のみなしご その力をもって2人 世界を保て 選ばれし運命を果たし生き抜け 伸びた髪を1つに結い 強い瞳はそのままに 世界を変えてしまうような あぁ神の子等

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        愛とどく

        毒が回るようよ 知らない毒が 夜泣き鳥も静まるころに 触れる肌には熱持って 何方とつかぬ手を取って 2人 野を駆けた少年が いつの間に大きな背をしていたの 愛されるとは こんなにも息詰まる 神も知らない贅沢な朽ち方 気を遣る情歌 夜風障る 昼時にも残るわ きっと 毒が回るようよ 知らない毒が 暁にも攻め入るよう 揺れる肩にそう 手を遣って 虚ろうつろの身を合わす 2人 世を避けた積り 灯りひとつの部屋 解けてゆく意識 愛されるとは こんなにも息詰まるものか 波の引くような情歌 気を遣る野明け 揺り返し 道連れの熱 愛がもうとどく 回るようよ 知らない毒が

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          ゆられている

          友なき身は 愛なき身は 誰もそばに居ぬことに耐え だけどそれが 過ちではないことだけ 願う世の中で 帰りの電車ふらついたって 誰の目にも手にも触れないまま 御伽話ではないから 擦れてく 薄れてゆく 自分の足で歩くんだって ぐらついても 痛んでも 縋らぬことが行儀いいとか 刷りこまれた 友なき身は 愛なき身は 誰もそばに居ぬことに慣れ だよね それが過ちとは 口裂けても言えぬ 今更に 始まりはいつだった ぬくもりとか幸せとか 違う世界のことに思えて 日々暮らしは 這い起きても 何故こんなに綱渡りだ どちらが先 距離を置いた 世捨て人と言えぬ癖の矜持 ただ1人の川渡りは 思いのほか すんなりと流れ お前もかと落胆するほどに 心寄せた相手さえもなかった 電車に揺られ うつろうさえ 連れゆかると紛う世の中で 愛を乞えば 過ちだと認めてしまうような気の中で 友なき身は 愛なき身は 誰に乞えば 誰に添えば

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          秋の夕暮れ

          散る葉に心摑まれ 真冬より怖いのは何故 まだ生きているのに ひと風ごと 肌に胸に来る予感 秋深まれば揺れ惑う 言の葉に縋りひとり 冷えゆく季節の前 成す術なく 秋の夕暮れは私を覆い 心は何処まで行くのか 何の夢でもない浮世 辿りながら暮れる 沈む日 街を赤く ひと筋だけ悍ましさ覚え あぁそうか 逢魔が刻 美しさに紛れた道 ーさぁ通りゃんせ 秋の夕暮れ 私を飲み込み 心が何を叫んでも 心が何を叫んでも 夜半より深い闇が呼ぶ 秋の揺らぎよ 暮れゆく引力よ 合わさり この世でいちばん恐ろしい時をつくる 秋の夕暮れ 私を追い込み 心穏やかな春の日が 鮮やかに過ぎゆく夏が 凍てつく冬さえ恋しい 秋の夕暮れ 私を呼ぶのなら いっそ惑わぬほどの力で 何の夢でもない浮世 辿りながら暮れる

          秋の夕暮れ

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          さくら通り

          中野通りの桜を見に来てね 泣いちゃうかもしれないよ 季節なんてもう何だっていいと嘯いてた君だけど この風ひとひら感じれば思い変わるかもしれないよ ねぇ まだ胸には重い誓い ねぇ 溶かしてよ 少しずつでもいい 隙間から日の光も差すでしょ 中野通りの桜を見に来てね 笑えるかもしれないよ こんなにあたたかい風吹く季節 今しかない浮世の魔法 景色なんてもうどうだっていいと 俯いてた君だけど この桜色つづく道を 歩いてきてほしいよ ねぇ 僕ら時には思い違い もし約束通り会えなくてもいい 君がこの春色の中にいてくれれば 中野通りの桜を見に来てね 泣いちゃうかもしれないよ 風にひとひら舞うのも 懐かしい思いさえ揺り起こすから 中野通りの桜が散る時 笑えるかもしれないよ 泣いちゃうかもしれないよ?

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          死なないでおくという選択肢

          絶望に打ち克つことが正義のような世界にあって “死なないでおく”という選択肢があることを知っていてほしいから あなたの生き方や死に方をとやかく言う権利は私にはないけど どうしても伝えたいことが1つだけあるから 力の抜けた体 虚ろな感情 魂もないような そのくせね 苦しみだけは生きるのも耐えられないほど あなたのその痛みはあなたにしか分からないもの 誰かが容易く踏み込めるものではないのに みんな、勝手 「強く生きろ」と「生きて見返せ」と そんな力強いことばかり押しつけないで あなたは何も悪くないの ただ 気高きあなたですら 耐えらえれないほどの苦しみが降ってきたの つらい苦しいと叫ぶ声 ゴチャゴチャした頭ん中 ぶつけようのない感情 進まない現実に酔い 時が経てば楽になる 言葉では知ってるけど その不確定な時間が流れてる間 どうしたらいい? どうか分かって 分からなくても 今は虚ろでも 泣いて逃げて弱くていいから ねぇそこにいて “生きる!”か“死ぬ!”か二択じゃないの ただ何もできず苦しむだけ こんな思いしてまでどうして・・・ そう思うだろうけど 今を大事に生きてくだとか 強く前を見て歩くとか そんなこと何ひとつしなくていいの あぁ今はただ “死なないでおく”という選択肢があることを知っていて

          死なないでおくという選択肢

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          川と風の日

          通りすがりの苦しさだった やさしい陽を受けるとは まさかこの背も思ってなかっただろう 川の流れ思い描いてた 歌に出てきた嵐山 やっと来られた 1人きりだけど 誰にも気づかれぬよう そっと口ずさもう 雲を見た 段になって あぁこんなにも緩やかに 流れゆくのね 通りすがりの苦しさだった 春の風が吹くときは 少しこの背を伸ばしていたいような 水を知った 日に光って わだかまりとは違うけれど 夢に見たのに 通りすがりの苦しさだった 優しい陽を受けるとは まさかこの背も思ってなかっただろう 川の流れ思い描いてた 歌に出てきた嵐山 やっと来られた 1人きりだけど 通りすがりの苦しさだった 思えただけでも 来てよかった

          川と風の日

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          雨向こうの苦

          雨向こうは どんな色? 知らぬように過ぎる日中の街 堪らず身を削ぐ者もある 旧い伝えの その苦には 地を埋め どんな祠建てても 追いつかぬ咎もあるのでしょう そっと手を伸べる者 霧晴れ そして散るように 雨ばかりの僕達は 泣いたりはしないけれど 雨交じりに慣れただけ 平気とは違うのさ 還らぬ魂に恨みごと 遠い昔の政 何れにしても嘆きなど 届かぬ質のものでしょう じっと身を縮めても 晒され追われ喰われるような 雨ばかりよ 僕達は居ないようなものだから 見えないでしょ 雨の色 どんなにか痛いものだとか 雨上がりは来るかしら ささやかな願いも散る 雨に塗れた 僕達の唱えは唯の呪文と消え

          雨向こうの苦

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          周回おくれの人生は

          周回おくれの人生が 空しくも口惜しくもなるもんやね 雨に紛れて逃げるな今日を それならどう思い直そか 人も疎らに西浜は 責めも慰めもせんのんやね 凭れ揺られて電車はどこへ 山手も波止もゆきどまる のらりくらりと人生は 弱りも立ち上がりもしたけれど それも小さな雨渦の中 誰が知るかの物語 100円あれば着いたころ どこへも行けると思たもの 横目、赤灯はもうないか 祭りの時期も過ぎたのか 正し逸れの人生が 息吐く間もなく夜昼と つづく真中に街あるき 思案の橋を渡るとき 周回おくれの人生が 苦しくも逞しくもなるもんやね 雨に濡れ酔うだけで終わるな 今日を降りるまで降りるまで

          周回おくれの人生は

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          愛の記憶

          それはとてもあたたかく 眩しい代物らしいのだけど 持てる者と持たざる者 何故だかあるみたいね 今日も 愛の記憶と闘っているのよ 無いそれと闘っているのよ 形も知らぬたからもの 死ぬまで続くのでしょう 幼なごころ 飢えた箱 今から埋めることもできなくて 涙雨が注いでも すぐに流れ零る 不思議ね 無いという記憶と闘っているのよ 脇目も振らず闘っているのよ 持つ者と持たざる者 何を恨むか 生きてゆけるか 愛の記憶と闘っているのよ 無いそれと闘っているのよ 形も知れず この胸の何処かに居付くたからもの 死ぬまで続くのでしょう

          愛の記憶

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          神様が腕の中

          雨のち晴れの湿気た部屋 神様が腕の中 沈む寝息は天の其れ 僕などの腕の中 思い起こせば 愛に爛れた 昨夜はきっとまやかしか 今がまさに幻か そんな虚ろを 朝明けに 照らされることになろうとは ただの女に成り下がれ なんと乱暴な願いだろ 雫残った熱の部屋 神様が腕の中 恋焦がれていた身擦れば 囚われてゆく日中 只でさえ この地での呼吸は 苦しいのだと云っていた それを何処まで追い詰めて 無下に被さる揺りかごと ただ受け入れる無垢のごと ただの女で済ますには 感受の過ぎる神様を 弱く息して この腕に 竦めることになろうとは ただの女で済まされぬ 神様が腕の中

          神様が腕の中

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          盆にも帰らぬ不幸者

          蛍、今宵は鳴く癖も 控えた町に静まって 昼間の汗をさます人   飾り棚には取り取りの 迎え果も花も色添えて 縁はつどい賑わいを   盆にも帰らぬ不孝者 待つ身の噎せは構うかと 夕凪、思いも暮れるころ   墓に向かえば列なして 潮香もかおれ 息紡ぐ者の支えを疾く運べ   花火、灯りも取り取りの 揺らせ鳴らせと地を打てど 伝手なき身にはなお遠い   盆にも帰らぬ不孝者 捻れ思いも煙の中 吹き消して早よ 早よ行けよ   水もするりと渡る人 来んね行かんね おらぶ人 導清らの憎いもの   飾り棚には取り取りの 送り菓も香も煙のごと 好いて供えも嬉しかよ   盆にも帰られぬ不幸者 伏して来ぬ日を待つよりも 宵を緩りと過ごしてよ

          盆にも帰らぬ不幸者

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          日向の夢ーThe dream of a butterflyー

          また夢を見てたみたい 陽のあたる丘の上 涙は消えたみたい ただ遠い空に 目覚めたら やわらかな陽をこの背に受けて 手繰るように思い起こすほど 何故にぼやける 注いだ雨が消えたのか はじめから無かったのか また夢を見てたみたい 気がつけば雲の上 そんなこともある世界 そんなことばかりの世界 記憶など何処にも無い ありすぎて抱えきれない まだ夢を見ていたい 陽のあたる丘の上 涙は消えて 今にやわらかな光となり ただ夢を見ていたい 陽のあたる丘の上 涙は消えたみたい 高く遠い空に ―また夢を見てたみたい

          日向の夢ーThe dream of a butterflyー

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          行かば 然様であるならば

          流行り病に入られちゃ 終の寝床も敵わない 決して嘆いて生きようと 決めたわけではないのにな ゆらりゆらりと揺り籠の 歌に擬え励ませど いつか包んだ母の手も 追い瀬に縋る神も無し 薄い毛布に守られて 風の去るのを待つばかり 薄ぼんやりと子等の音が ぐっと支えになる日和 ぶらりふらりと町あるく そんな願いが遠ざかり またね 誰が憶えてもくれるわけではない今生 行かば 然様であるならば 柔き寝床に縋るより 決して誰にも聞こえぬよう 元の元から居ぬかのよう 風の来し方知らぬのに 行く末だけでも知ろうなど 烏滸がましさに呆れよう 良いさ 然様であるならば

          行かば 然様であるならば

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          絶縁

          悪い夢をみたのね とらわれているのね 朝の光も攻め入るわ この身に血は流れ 幾年重ねぬ 堕ちた感覚は帰らぬまま ー悪い夢をみたのね ーとらわれているのね ー勾引かされているのね 閉じた心は戻らぬまま 人の縁は尊いものだと 綺麗な呪文に追い詰められても 大切なのは あなたがあなたを生きてゆくことだから 苦しみの縁など切ってしまいなさい いつかは悔やむと 蔑ろにするなと 世界のmodelが責め来るわ 湧き上がる闇を 鳴り止まない震えを 彼も彼女も知らないから どうせ愚かな者だと言われる 分かっていれば怖くはないでしょ 理解よりもこれから求めて 生きてゆくため あなたを 苦しめるだけの縁など切ってしまいなさい ー魂が痛いと泣いているのね ー迷いの中にいるのね 優しいあなたの代わりに私が言うわ 繋ぐ縁も未来にあるのよ 断ち切ったぶん築いてゆくのよ あなたはこれから、これから、これから 生きてゆくのよ あなたを 苦しみの縁など切って 未来手繰るように生きてゆきなさい

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