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成功者の教え #1 -人生このままでいいんだろうかと考え始めた時-

以前、私の奮闘する日々を体験談として話す機会があり、これを色々な人にぜひ聞かせたほうが良いという薦めを受けました。

そこで、私がこれまでに出会った人からの教えや成功者の話、そして多くの失敗と経験を重ねて学んだことを、『ある男が成功者を目指す話』として小説風に書いてみました。

将来何かを興したい、何かを成し遂げたい、起業を目指す、またはしている、会社を経営している人などがこの小説を読んで、今後のヒントや勇気づけになれたら筆者として嬉しく思います。

稚拙な言葉や表現が多くあると思いますが、暖かく見守っていただければ幸いです。

※稼ぎ方の法則をご紹介するものではありませんので、あらかじめご了承ください。


僕は30代の会社員。今の会社の仕事にも慣れ、この先の自分のキャリアも見えてきた頃。今お付き合いしている彼女と結婚も考えている。

今の仕事に大きな不満はないけれど、毎日同じリズムで決まった仕事の繰り返し。このままでいいんだろうかと漠然と不安が込み上げる時がある・・・。

僕は、結婚する彼女にとって誇れる男になりたい。そして今の僕はそうなっているだろうか・・・。子どもも欲しいし、子どもに良い教育だって受けさせたい。僕たちは素敵な家に住んで、いい車に乗って・・・
あ、誕生日には美味しいものを食べて。

ぶつぶつ・・・

はぁ。毎日こんなことを考えているけど、結局何も変わらないのが僕なんだよな。あまり考えても仕方ない。考えすぎてしまうのは僕のいつもの悪い癖だ。今の仕事を精一杯すれば、僕の将来は明るいはずだ!邪念に惑わされるなっ!!もう寝よう。。。

ある日、仕事でお客様のAさんのところでお邪魔した時のことでした。Aさんが話し始めた。

最近、新しい地域にお店をオープンしたんだよ。地元では成功していたので自信があったし、地元以外の新たな場所でビジネスを始めるのは昔からの夢だったから、その夢が叶って本当に嬉しかった。

お客様も順調にきてくれて安堵していたんだけど、しばらくするとお客様が減ってきてしまって頭を抱えているんだ。原因を探して改善したいし、お店が良くなれば、お客様が喜ぶし、結果的にスタッフも喜ぶはずだ!

Aさんが熱を帯びながら話しているのを僕はただただ聞いているだけで何も言えなかった。
(みんな色々と大変だなぁ。確かに立て直せたらどんなに素敵だろう。でも僕はそんな大それたことはできないや。また今度会った時にでもどうなったか聞いてみよう。)

ある日、仕事でお客様のところへ向かう道中、Aさんとばったり会った。

やあ。元気かい?Aさんが話しかけてきてくれた。

はい。まぁ、僕は変わらずやっています。

そういえば、この間していたあの話って、その後どうなったんですか?気になっていたことを相手のタイミングも考えずに聞いてしまった。

あ、あれ?あれね、実はさ、あの後結構上手く行ったんだよ。

え?そうなんですか?聞いている感じでは、かなり大変そうでしたけど。。?

うん。確かに簡単ではなかったね。でもさ、不思議なんだけど、ある人に出会って、その人にアドバイスをもらって一生懸命やってみたらさ、なんか上手く行ったんだよ。

え?ある人?誰ですかそれ?

この間、カフェでこの問題についてあれこれ一人でモヤモヤしながら悩んでいて、メモに色々アイディアを書き出していたんだけど、どうしたら良いか分からずに行き詰まっててさ。

はい。

そしたら、斜め向かいにいた人に突然声かけられてさ。

えっ?と、突然ですね!!びっくり。

そう、そうなんだよ。なんだこの人?って最初思ってさ。もしかしたら人違いかもしれないし、何か怪しいじゃん?だから最初関わらないほうがいいんじゃないかって思って、目をそらしたんだけどね。それがまた、声をかけてくるわけだよ。

突然声をかけられた

えぇ、、こ怖い。なんか変な勧誘ですか?

そう思うよね。なんか売りつけられるんじゃないかって最初相当警戒したよ。ははは。でもなんて言うか・・・。オーラみたいなのがすごくあって、しかも雰囲気がすごい良くてさ。そうだな・・・。例えて言うなら、、、そうだな・・。紳士!
そう、紳士っていう感じだったから、きちんと対応しなくちゃって思ったから一応挨拶は返してみたんだけど。

どんな感じだったんですか?

その紳士が「何か困っているようですね?」なんて急に話し始めたんだよ。

ああ、まぁ。としか最初は言えなくて。

そりゃそうですよ。僕もそうなりますよ。

なんか困ってるような顔していましたか?それは何か恥ずかしいですね。。。

私も色々経験したものだから、困っている人を助けたくなってしまう性分で。余計なことってわかってはいるんですけどね。わははは。初対面だし、急にはなかなか話しづらいでしょうから気にしないで下さい。失礼しました。

あ、いえ、大したことではないんですが・・・

って気がついたらその紳士の人と話し込んでしまったわけ。その人の話って、うまく言えないけどすごい良い話するのよ。

初めて会ったのに思わずあれこれ話してしまった。最初あれだけ警戒していたのにだよ?でも、その人から教えてもらったことでうまく行ったのも実際のところなんだよな。

なんですかその人!!興味湧くじゃないですかっ!
(ちょっとどこか怪しい人に引っかかったかな?と心の中で思った自分が恥ずかしい。)

興味ある?

あ、はい!!え?会えるんですか?

いや、分らない・・・

なんですかそれっっ。期待させて~。

いや、というか、、また何かあったら、ここでまた会いましょう。って言われたんだよ。

じゃあそこへ行けば会えるんですか?!今すぐ行きたいくらいです。

このとき自分がなぜ急にこんなことを言ったのかはよくわからなかった。むしろまだ怪しさや得体の知れない怖ささえ感じているのに、気がついたら無意識にそう言っていた。

わかった、わかった。そう焦らないで。

あまりに僕の圧の強さにAさんも引き気味だった。

じゃあ、ちょうど仕事の合間で休憩取ろうとしてたところだから、今からその人と出会ったカフェに一緒に行ってみる?

やったー!めちゃくちゃ嬉しいです!!ありがとうございます!!!

僕は心の奥から込み上げてくる喜びを抑えるのに必死だった。すれ違う人に自分の心臓の音が聞こえてしまうのではないか?と恥ずかしくなった。

次号へ続く

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