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雪柳 あうこ
2019年9月29日 18:31
暑さの名残の中、久しぶりに訪れた川は、きらきらと日を弾いていた。清い流れは緩く甘く、さらさらとした優しさに満ちているように見えた。足を差し入れれば、拒絶のような凛とした冷たさ。慌てて踏み込んだ先の小石の尖り。思わぬ深みと速さに弄され、脱ぎ捨てたサンダルは遥か下方へ。川は夏の終わりの全てをそそぎ、押し流されてわたしは秋になる。 #創作 #物語 #小説 #掌編 #掌編小説 #短編小説 #詩