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『革新の時代』の企業経営~ローンチしてコミットメントする~

 日経電子版の記事【歴史を創る起業家の条件 より良い社会のために】は、新たなプロダクト(モノ・サービス)を世の中に送り出す企業の責任を問うた骨太のリポートだと思います。



 そもそも、AI+IoTをコアなアクセラレータとする第4次産業革命の時代は、文字通り『革新の時代』であり、今までにない全く新しいプロダクト(モノ・サービス)が次々と世に送り出されてきます

 そして、そのプロダクトがイノベーティブであればイノベーティブである程、その影響は社会の様々なレイヤー(階層)に波及し、ディスラプション『創造的破壊』をもたらします。――長年にわたって未解決であったり、俄かに顕在化した社会課題へのソリューション(解決)となる新たなプロダクト(モノ・サービス)=『創造』が、既存のシステムを変えてしまう=『破壊』するのです

 その状態を放置することは、プロダクトの負の側面、ネガティブな影響を垂れ流し続けることであり、新たなルール作りを通して働く人の保護やコミュニティーの安全など様々な利害を調整する作業が不可欠となってきます

 その意味で、『革新の時代』の企業経営にあっては、イノベーティブなプロダクトのローンチと同じかそれ以上に、世に送り出すプロダクトの功罪にコミットメントし続けることが、きわめて重要となってくるのではないでしょうか。

▶第4次産業革命の時代のプロダクトがもたらすもの

AI・IoTなどのアクセラレータ

革新的なプロダクト

新しい社会

新しいルール



 この点について、記事のケースでは、「民泊仲介」が取り上げられています――

▶「民泊仲介」のディスラプション

プラスの側面)これまでにない旅のあり方。
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マイナスの側面)犯罪現場となってしまう。
    人種差別が起きてしまう。
    オーバーツーリズム。  など
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調整)物件の精査。
    地域住民からのクレームを24時間受け付ける。
    規制当局とのパートナーシップ。  など



 新しいプロダクト(モノ・サービス)が真に社会に認められ、社会のインフラの一部となる為には、企業がプロダクトの負の側面にコミットメントし続ける姿勢が欠かせないはずです。
 プロダクトは、ローンチしただけでは完成せず、その完成形はコミットメントの先にあるものなのだ、と思いました。



#COMEMO #NIKKEI

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