大ヒット映画に学ぶプロダクトの時間的・空間的展開
日経電子版の記事【終わらないコンテンツ、映画に学ぶ立体的なファン育成 奔流eビジネス】は、大ヒット映画にこそプロダクトの育て方のヒントがあるのではないか、という事を教えてくれます。
そもそも、映画には、一つの芸術作品としての側面と、プロダクトとしての側面がある、と考えられます。つまり、大ヒット作品には、あらゆるプロダクト(モノ・サービス)に通ずる事業展開のヒント、プロダクトの育て方のヒントが秘められているのかも知れません。
記事などからそのエッセンスを抽出してみると――
▶プロダクトの育て方
(1)時間的展開
● シリーズ化する大ヒット映画。
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● 終わらないコンテンツ。
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● 永遠に続くストーリー。
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● プロダクトの体験価値、プロダクトによって得られる物語
(ストーリー)が発展し続ける。
(2)空間的展開
● 映画を軸に、テレビドラマ・ゲーム・テーマパークなどに立体的に
展開していく。
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● 顧客接点の量・質が向上し、ファンコミュニティが盛り上がる。
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● プロダクトの体験価値、プロダクトによって得られる共感
(シンパシー)が拡大し続ける。
映画が独自の世界観の上に築き上げるシリーズ化と顧客接点の多角化は、プロダクト(モノ・サービス)においては、その独自性の上に構築する体験価値の『ストーリー性』と『共感の輪』、体験価値の時間的・空間的な拡張なのであって、リニューアル・ブラッシュアップも含めたプロダクトの育て方の重要なポイントだと考えられます。
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