『AI革命』とは何か
日経電子版の記事【日本「AI後進国」の危機感を ソフトバンクG孫正義氏】は、改めて、『AI革命』とは何なのか、AIに関する賛否、肯定的な見方や脅威論が様々に渦巻く中にあって、一つの正論を提示しているように思えます。IoTでデータを収集し、AIでそのビックデータを分析する、その『予測』のテクノロジーは私達に何をもたらすのでしょうか……
そこで、記事から、そのエッセンス、AI革命のイメージを自分なりに整理してみると――
▶『AI革命』とは……
(1)『AI革命のフェーズ、今は活用期』・・・AI革命は、研究期を経て、
活用のフェーズに入った。乗り遅れることは致命的である。
(2)『AIは、全ての産業を再定義する』・・・AIの活用によって、
イノベーティブなアイデアが生まれ、全ての産業で変化が加速する。
(3)『AIによって特に大きく変わるのは』・・・企業のビジネスモデル・
医療・交通の分野での変化が大きいのではないか。
(4)『利益を出し始めている』・・・ネット草創期と比較して、AI草創期の
今、AIによって既に利益を出し始めており手応えは大きい。
(5)『AIはテックバブルではない』・・・AIのもたらす変化は、バブルなど
ではなく、広く深く人間の社会に浸透する、文字通り革命である。今が
革命の時代だと認識できないとすれば、大きなリスク。
(6)『AI脅威論は、テクノロジーの不理解によるもの』・・・AIバブル論・
AI脅威論などは、AIのテクノロジーへの不理解が根本にある。
(7)『日本はAI後進国であり危機的状況』
① 進化への貪欲さの欠如(ぬるま湯)。
② 意思決定の遅さ(思考停止)。
③ ビジョンのないサラリーマン化した経営者(リーダーシップの
欠如)。
(8)『AI革命によって人類を幸せにする』・・・例えば、IoTによる情報の
収集も、目的如何で有益な観察にも有害な監視にもなる。どんな
テクノロジーにも二面性があるのであって、AIの正のポテンシャルを
人類共通のスキームの中で開拓していかなくてはならない。
この記事は、『AI革命』とは何か、広い視野に立って、かつ現実的に考え直すチャンスを与えてくれているようです。この記事を読んでなお危機感を覚えないとすれば、それこそリスクのルーツかも知れません。
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