横浜・副流煙裁判・冤罪事件における裁判資料及び未公開記録の公開~事件をジャーナリズムの土俵にのせる~
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223、記者会見、動画(作田学氏、提訴 in 東京地裁)
(黒薮哲哉氏メディア黒書より引用) 煙草の副流煙による被害をめぐって係争になっている横浜副流煙事件で、当事者の藤井敦子さんと支援者の酒井久男さんが、2023年(令和5年)8月31日、日本禁煙学会の作田学理事長に対して約165万円の損害賠償を請求する裁判を起こした。提訴に際して、下記のスケジュールで記者会見を開いた。 日時:8月31日 15時~ 場所:東京地方裁判所 司法記者クラブ(2階) 関係資料:当日に参加者に配布 【発言者】 藤井敦子(原告) 酒井久男(原告・藤井さんを支援する会副代表) 石岡淑道(藤井さんを支援する会代表) 黒薮哲哉(ジャーナリスト) 山下幸夫(原告訴訟代理人) 横浜副流煙事件の発端は、2016年にさかのぼる。副流煙で健康被害を害されたとして、横浜市青葉区のAさん一家が、ミュージシャンの藤井将登さんに苦情を申し入れた。将登さんは、防音装置が施されて外部と遮断された自宅の音楽室で日に2,3本程度の煙草を嗜んでいた。煙は外部にはもれない。それでも加害者にされたことに衝撃を受けて、実験的に禁煙に踏み切ってみた。 しかし、Aさん一家の抗議は執拗に続いた。将登さんは、煙の発生源はほかにあると確信した。が、事態は警察が事情を聴取するまでに悪化した。そして2017年にAさんらは、将登さんに対して4518万円の支払を求める損害賠償裁判を起こした。提訴の根拠となったのは、作田医師が作成したAさん一家3人の診断書だった。「受動喫煙症」という病名を付し、将登さんを「犯人」として、事実摘示したのである。 ところが審理の中で、作田医師が作成した診断書に次々と疑惑が浮上した。患者の申告をそのまま診断書の所見にしていたうえに、診断書の一通については、無診察のまま交付されていたことが分かった。 そこで藤井敦子さんは、作田氏の診断を確認するために、日赤医療センターの作田外来に「潜入」する計画を立てた。協力者は酒井久男さんだった。二人は夫妻に扮して、作田外来を受診し、診断の一部始終を音声に録音したのである。 裁判は、将登さんの勝訴だった。その後、藤井さん夫妻は、作田医師らに対して訴権の濫用で約1000万円を請求する裁判を起こした。この裁判の本人尋問の席で、作田医師は暴言を吐いた。これが新しい裁判の訴因である。 作田医師は本人尋問の中でまず、根拠もなく敦子さんが喫煙者であると証言した。酒井さんについては、「うさん臭い人間」であり、会計を経ずに帰宅したと証言した。しかし、酒井さんは会計を済ませてから帰宅している。 このところ一部の市民運動体による、「差別者」探しや、「犯人」探しが横行している。横浜副流煙事件の背景にも、喫煙撲滅を旗印にした人々が喫煙者を探し出して、徹底的に糾弾するという理論がある。それが今回の「冤罪」を招いたのである。 藤井さんと酒井さんによる提訴は、過激な市民運動に一石を投じる。 (藤井敦子注:会見の中で「黒薮哲哉氏が取材を開始てから4年」と述べているが、5年の誤り)
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