261、一挙公開(2)花王裁判当事者らによる平久美子医師への抗議文送付 / 判決は化学物質による中毒 / A娘の障害年金

2024年(令和4年)9月、杉浦京子氏がリリカ・タリージェが効くことをX上で告げるやいなや、化学物質過敏症界隈は大いにざわついた。

そのことを受け、花王裁判の当事者が、ネット上の(自称も含む)化学物質過敏症患者をとりまとめ、平久美子医師に抗議文を送付した。

杉浦京子氏にクレームがあるのであれば、その主治医である舩越典子医師に抗議文を送るのが普通だと思うが、彼らはそうではなく平久美子医師に抗議文を送った。

本来なら、いかなる理由であれ治ったこと・症状が緩和されたことは喜ぶべきことでしかないはずなのだが、当時の化学物質過敏症界隈にその姿勢はほぼ皆無だった。そのことにより「障害年金をもらえなくなるからではないか」「香害運動の障害と考えているのではないか」との疑惑が浮上した。


杉浦京子氏によるとばっちり

杉浦京子氏に迷惑な要素が私にとり無かったかと問われれば、NOである。私も彼女に話しかけられ、ネット上の知り合いになったことにより、とばっちりを受けた。

知り合って間もない頃である2024年(令和4年)9月8日に、杉浦京子氏が「裁判」という文言をツイートしていたので、まさか横浜副流煙裁判を指しているのではないかと危惧し、会話に介入した。そうしたら当たっていた。

その会話の中には花王裁判の当事者と、親交のある「にゃふもふ氏」がすでに入っていた。

その直後から、花王裁判の当事者に猛烈な勢いで絡まれることとなったが、その経緯は下記に記されている。

それまで私はネット上で誰もブロックをしたことがなかったが、初めてブロックをした。

私が花王裁判の当事者をブロックした後、にゃふもふ氏と彼二人での会話となり、最後に花王裁判の当事者は、私たち二人に対し法的措置も辞さないと述べた。

彼の私に対する反発は、もちろん私が宮田幹夫医師のことを批判しているという理由もあるだろう。が、杉浦京子氏がリリカ・タリージェにより「化学物質過敏症が治る」と大々的に公開してしまったことに対する苛立ちが根底にあったのではと想像する。よって、杉浦京子氏が「裁判」に言及しただけで、私と杉浦氏を関係づけてしまったのではないか。


花王裁判では化学物質過敏症は検討もされていない


平久美子医師に抗議文を送り付けてから約1年半後、「(花王裁判の当事者が)労災申請を認めなかった国の処分の取り消し求めた裁判」の判決が東京地裁で下された。2024年(令和6年)3月14日のことである。

全記事

有機溶剤にばく露したことが原因

判決では「化学物質過敏症の、業務との因果関係は検討されず、化学物質の中毒(クロロホルム)による「後遺症」とされた」とのこと。このような中毒という考え方であれば、希釈や量の問題もきちんと検討され、横浜副流煙裁判のような、訴えられた側の現況の確認もなしに、「臭ったから、そこに副流煙はある」などという荒唐無稽な理由から人々が提訴されることもなくなるだろう。極めて妥当な判断である。

この判決を受け、今後は「曝露したという現場に、それ相応の有機溶剤等の化学物質が実際に存在するのか否か」という点が、尚真剣に審議されていくと思われる。

化学物質過敏症の問題は障害年金という公金受給が関係しているので、実際にどれぐらいの曝露量があったのかというのは必ず確認されるべきであり、従来のような問診重視では横浜副流煙裁判の再来を生む。

ネット上の自称も含む化学物質過敏症患者らを見ていると、実際には職業柄、化学物質に浴びている量の多い人(歯科医師・ネイリスト・臨床検査技師など)も含まれる。舩越典子医師も産婦人科医という職業がら、ホルマリン・アルデヒド系消毒剤・アルコール等を浴びてきている。もしそのような人達が仮に誰かを相手どり提訴する場合、今後は「化学物質過敏症」という病名を使うのではなく、「〇〇の物質による中毒」とした方が勝訴しやすいだろう。

花王裁判判決を受けて~A娘、障害年金の行方


花王裁判の今回の判決を受け、化学物質過敏症による障害年金受給はさらに困難になるのではと予想する。

ー------------------------------

A娘も横浜副流煙裁判第1審にて、障害年金受給用資料を裁判所に証拠提出し、早い時期から化学物質過敏症により障害年金をもらうことを視野に入れていた。そして、実際に宮田幹夫医師の診断書により裁判中にA娘は障害年金2級を受給したとの情報が確実な筋から入っている。

A娘にとっても、今後障害年金の更新は難しいのではないか。というのも、関東圏では宮田幹夫医師がクリニックを閉鎖後、京橋クリニックが診断書を出してくれるということだが、京橋クリニックが書き続ける保証はない。元々化学物質過敏症・受動喫煙症の診断書は書く医師が少ない上に、ネットを開けば様々な問題があることがわかる。それだけで殆どの医師は躊躇すると考える。

A娘は、元々小学校高学年から登校拒否に陥り、社会経験を殆ど無いまま自宅にずっと居る。今後仕事に就ける可能性も極めて低い。ここ近年、無理くり藤井家のせいにしてきたが為に、その「てい」を守るため、A娘は病院以外一切外に出ていない。提訴される約1年半前に私は一度A娘に会ったが(一番下、参照)、そのときはしっかり歩いていたが、今では筋力は衰えているはずだ。

本来ならとっくに公的サービスを受けておらねばならない状況だが、ここ何年も家族総出で藤井家のせいにして生きてきた。 

現在では母親が少しでも離れるだけで娘は錯乱状態に陥るという。

これで、受動喫煙症・化学物質過敏症は人のためになっているのだろうか。


元々A娘が元気な女性であれば、精神疾患で障害年金を受給するなんて「甘えるな・自立すべき」と思うが、そんな事は思わない。彼女はほとんど経済的にも精神的にも自立した経験がないからだ。

もはや50代半ば。親はもう80近くだ。じきに一人になる(独立した妹さんが一人いるが)。

元々がそんな状態だから、仮に精神疾患で医師に診断書を書いてもらえば、それなら問題はない。事実に合致しているからだ。またその方が障害年金も受給しやすいだろう。

本来、親とは、なんとしてでも子供を自立させねばと思う生き物だと思ってきたのだが違うようだ。

A娘の同級生の保護者らによると、A妻は超過保護だとの評判が昔からずっとあった。私も提訴される前に一度だけ接したことがあるが、本当にびっくりした。下記の記事の「人形盗難事件」の項目のところに、その時ときのことが書かれている。



このような冤罪は誰に身にも起こります。信頼すべき医師が診断書を悪用し捏造を生み出し、弁護士が提訴する。今後この様な事の起こさぬよう私達は闘います。本人訴訟ではなく弁護士と共に闘っていくため、カンパをお願いします(note経由で専用口座に振込み)。ご理解の程よろしくお願い致します。