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      「コルクラボのメンバーが書いたコルクラボに関するnote」を集めたゆるーいマガジンです #コルクラボ

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    蓼食う本の虫「太宰治と私」 ぶんしょう社かがみよかがみ 天狼院書

      • 佐々木インマイマイン・街の上で

        2020年公開の邦画を2本観た。 佐々木インマイマインのラスト。あれはやっぱり、残された者たちが観たいと思った幻影だと思う。 当たり前にいた人が死んだ後、何食わぬ顔でその人が夢に出てくると一瞬もう死んでいることを忘れる。でも心のどこかに、あれもう君っていないんだよねっていうのが残っていて焦っている。伝えなくっちゃ、この夢の間に伝えなくちゃ。何を? 昔、佐々木みたいな人を好きだったことがあった。 いっつも予定調和を崩してきて、すぐにどこかに行ってしまうし、大事なものを無くしてし

        • スープストックトーキョー・欲望・4人以上の会合

          スープストックトーキョーに最近よく行っている。25を超えてからスープストックトーキョーのLINEギフトをやたらもらうようになった。この年代の女性にオンラインギフトをあげようと思う時、スタバチケットはド定番すぎるし、ローソンやファミマのチケットはなんだか味気ないしで、ほどよくおしゃれで定番すぎなくてちょうど良いのがスープストックトーキョーなのだ。店に行っても、そのちょうど良さを感じる。そこまで高くないけれどおしゃれで小腹を満たせる。暖かいものってやっぱり良い。 食器とかカラトリ

          • 好きのメンテ、潮騒、現実とドラマ

            "好き"もメンテが必要だと思う。ここ2週間くらい、忙しくて本や映画や音楽から隔たった生活をしていた。創作もあんまりできていなかった。そうなると、本を読んだり映画を観たりすることが好きだった感じを忘れてしまう。自分の中から色彩がなくなる感じ。 何かを好きでい続けるには、定期的にその何かに触れて、私はこれが好きなんだと思い続けなくてはいけない。 潮騒の美しい部分が全部この文章に詰まっていると思う。人間と海。人間の中にも海があると、夜暗くなった部屋で波の音にも似た耳鳴りを聞いてい

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            夢は麻薬、食に興味がない

            よく、夢は麻薬だとか、そんなに夢ばっかり見ずに現実を見ろとか芸人なんか辞めて会社員になれ、社会に貢献しろとか、地に足つけろとか言われるけど、全部クソだと思う。 飽きるまで夢は見ていいと思うし、後生大事に持っていていい、執着してもいいし、夢を追っている自分に酔うことも、その夢を追っていることにアイデンティティを見出してもいい。みたいな話を書こうとしている。 とにかく食に興味がない。 どんなものを食べても大体同じくらい美味しいからだ。自分で作ったなんてことない料理も、食べログ3

            ビフォアサンセットを観た

            なんだか未来のためにばかり生きるのが嫌になって仕事を辞めたのはちょうど一年前のことだった。 次の目的地にできるだけ早く到着する特急列車を降りて、遊覧船、ゆっくり景色を観ながら時々陸に上がったりするような生活へと乗り換えて、よかったと思う。何をしてても食いっぱぐれる時は食いっぱぐれるし。今日のために生きることができている? 最近は何かを目指す過程を、楽しめている気がする。 ビフォアサンセット、全編通して会話によって構成される映画だった。 久々に誰かに再会した時とか初めて会った誰

            マイブロークンマリコ・死にたい夜にかぎって

            遺骨を海に撒く、というか事故的にぶちまけてしまうシーンがあるのだけど、そのシーンが良すぎて忘れられない。 メインキャラクターふたりのどちらともかけ離れた性格だしおそらく交わることはないであろう人生を送っているのに、なんでこんなにもふたりの気持ちがわかってしまうんだろう。 女友達への複雑な感情。苦しんでいる友達を助けたいのにドアを閉ざされてしまった時のやるせなさ。自分も救えないのに、自分以外の誰かを救いたいなんておこがましいと思う。人間ってきれいな面だけじゃない。友達にイラつい

            難解な本ってエロい・モチベーション

            難解な本ってなんかエロい。読んでる最中、え、こんなの読んでるの世界で私だけ?みんなこれ読んでおいてよく普通にしていられるわね、とかぜんぜん理解できない理解されようと思ってる?とか思う。最後までページを捲ると著者名とか出版社名、発行年月日が載っているページがあっておわり。沈黙。それ以上はなんにも教えてくれない。理解したいと思ったら、また最初のページに戻ってもう一度読み直すしかない。そういう、つっけんどんでクールなところがグッとくる。 面白いとか好きだと思ったことも長続きしない

            年始お笑い特番①

            年末年始はお笑い特番をたくさんやっているから楽しい。ベテランも若手もみんなネタをやっていてとてもいい。 ウエストランドの漫才は最初から最後までわかりみが深かった。そう、田舎より都会がいいに決まっている。テレビに映る原宿を別世界みたいに観ている、面白い。M-1でも賛否両論あって、もし私がウエストランドが悪口言っている当事者だったら深く傷つくのかがわからないからいまいち推せてなかった。今回、田舎に住んでる人とか女子とか悪口の当事者だったけど、面白かった。というか、自分が当事者だ

            病院で食べるクリスマスケーキみたいな幸せ

            ちょうど去年の今頃くらいのこと。 12月24日、19時。11階の窓から見える夜景は、心なしか昨日よりもはしゃいでいるように見える。 クリスマスイブの金曜日の夜、私はひとり目の前に吊り下げられている白いカーテンを見つめながらプラスチックケースに入った切れ端みたいなケーキを食べていた。 泣いていた。パサついたケーキが悲しかったからではない。嬉しくて、泣いていたのだ。 12月の中旬、年末に緊急入院することが決まった。 入院前検査を終えた私はそそくさと荷物をまとめ、入院する日を震

            サン・タコス

            「ごめん、サンタコス忘れたから出勤遅れる!」 サン・タコスなんて変わった名前の栄養剤があるもんだと呑気に構えていた、サンタコスがサンタ・コスプレのことだと分かったのは、びっくりするくらいミニスカートのもはやボディコンといっても過言ではないくらいピチピチの真っ赤なワンピースを抱えたママが夜の繁華街に現れた時だった。 「それ、ママが着るんですか?」 私は絶対に着たくなかった。そもそも12月24日にガールズバーのバイトに出勤していること自体情けないのに、こんなにみっともない格好をし

            テレビ朝日新人シナリオ大賞「さすらいのパンツマン」を読んだ

            宮崎へと向かう飛行機の中で何の気なしに読み始めたら不覚にも泣いてしまった。病気の父親というキャラクターが出てくる話には弱い。亡くなった父親と重なるので。 ストーリーは主人公の売れない芸人が父親と再会することによって何かが起こるというものである。 私は芸人だったことは一度もないけれど、主人公の気持ちは痛いほどわかる。かつては肩を並べていた奴らがどんどん出世したり成功したりしているのを横目でみている時の焦燥感。やるべきことは分かっているのに、プライドとか飛び込んでしまうことへの恐

            たい平落語・チェンソーマン11話

            落語ってのは劇場で聴くよりも家でイヤホンで聴く方がいいかもしれない。ちょっとした息継ぎの音や、人物が入れ替わる時のすっと空気が変わる感じ、嗚咽の音までくまなく聴こえて、すごい体験だった。特に最後の「お父さんテーラーじゃない、俺ストーリテーラーだもん」の締めのセリフには泣いてしまった。ここだけ書き起こすと訳わからないけど。笑えるけど泣けるやつに年々弱くなってきている。今まであまり触れてきたことがなかったけれど、これから色々聴きたい。 チェンソーマン11話、中盤くらいの京都のデ

            M-1・ベルファスト

            M-1を観た。やっぱり、リズムがあって音楽的な漫才と、映像が浮かぶような漫才が好きだ。できるだけ虚構的で耳に心地良いものが好きなのだ。だから男性ブランコ、真空ジェシカ、ロングコートダディの決勝ネタなんかはめちゃくちゃ面白かった。 優勝したウェストランドとかさや香みたいな、ひたすら現実を這うネタも面白いとは思うのだけど、お笑いを観る時に求めているのは、私は現実を忘れることなので。 ずっと観ようと思っていたベルファストを観た。時代背景や登場人物たちの置かれた状況は今の私の状況と

            十二国記の最新刊を読んだ

            まだ小2とかだった時に、すごく本が好きで帰り道に歩きながら読んでいたのを近所に住む同級生が私の母親にチクって、母親からこっぴどく叱られたことがあった。歩きながら読むのは危ないからやめろ。ごもっともである。 久々にあの時の熱狂を思い出した。ふと、十二国記の新刊をずっと積読していたことを思い出し、試しに読んでみた。1〜4かなりの長編である。 この物語がなんというか、全体の8割くらいはしんどい状況が続くのである。確か前回はそれに耐えられなくて離脱したのだった。今回、とにかく前半のし

            脇役・初めて観た映画・人は、一度会えたら永遠

            脚本を書く時に、主人公の右腕とかもしくは敵とかとにかく2番手の奴、脇役を作り込みすぎるのはいけないらしい。主人公は生い立ちとかどんな人生で、どんな性格なのか、愛する人は誰なのか等、球体になるようにあらゆる設定をつくりこむが脇役はその半分くらいでいい。主人公と一緒にいる時だけイキイキとしていれば十分だから。脇役の設定まで作り込みすぎると、誰が主役なのかがぼやけてしまうのだ。 はじめて観た映画はなんだっただろう。たぶん小3か小4で観たゴーストが、はじめて最後まで観た記憶のある映