汎用性の高い怒り

・まだ幼い頃に家族で遠出しているとき、車の中で父と母に「お父さんはお母さんのこと好き?お母さんはお父さんのこと好き?」と純粋な気持ちで聞いたことがまだはっきりと記憶に残っている。
・子供の頃「常会の別れ」という地区のイベントが年に一回あったのを覚えている。いわゆる常会のお別れ会なのだが、このイベント名、やたら詩的というか抒情的というか良い名前だ。常会という語感も含めて。
・会社が新しくくれたレッツノートはたまに「キュイン」とか鳴いてかわいい。
・ときどき夜に明日の弁当を作ることがあるがこれは自分への愛である。自分への愛だと思いながら冷食とかを詰めている。
・やっぱりほんとうに怒っていることがないと文章も脚本も書けないなと思う。今の私が怒っていることといえばほんとうにどうしようもない、取るに足らないことで、こんなみみっちいことでちまちま怒っているので、もっと汎用性の高い怒りが湧いてこない。せっかくエネルギー使うんだったらもっと汎用性の高い、潰しの効く怒りにエネルギーを使いたいものだ。汎用性の高い怒りだったらそれを文章とか脚本にして、誰かの溜飲を下げたり、できるかもしれないし。
・ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリデイは邦題がダサすぎて、ムービーウォッチメンに出てきてなかったら絶対に観ることはなかった。先生もアンガスもはじめはめちゃくちゃムカつくけど最後は愛おしくてたまらなくなる。
アンガスの自意識とかイタタタって何回かなった。メアリーが最後までかっこよかった。

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