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日常の疲弊と喪失が求めた答えは兆しという結晶の輝きだった

この雑記をタラタラと書き綴るのも約半年ぶりとなる。(と言っても、そんなに今まで大量に書いてきたかと問われたらそうでもないがw)
今回は、ありがたいことに依頼を承ったので書かせていただこうと思う。

まず始めに、あなたは、"Yet low Light" という東京を中心に活動するロックバンドをご存知であろうか?調子良く他人に訪ねているが大変申し訳ないことに私も初耳のバンドであった。"Yet low Light" で "イエローライト"と読むらしい。(うん、センスが光っているw) "Yet low Light" の情報を一層詳しく知りたいという方は、下記にオフィシャルサイトのリンクを貼り付けていますので是非とも一度ご確認いただきたい。

▼ Yet low Light official web site

それでは、ここからは本題である。一通の依頼のメッセージをいただいた時に添付されていた2023年1月22日にリリースの新曲「Starting Line」という曲に素直に抱いたあくまでも個人的な気持ちであることを一応先に述べておこうと思う。

今の時代、当たり前に思っている情報やモノの多さに思考停止という疲れが悲鳴を上げ、さらにはパンデミック以降、人間としての生きている実感さえも失いかけている。そんな現代のとある朝の通勤ラッシュ時、私は本曲を一聴した瞬間、解放空間における自問自答の渦に飲み込まれてしまった。何を言っているのだ?と思うかもしれないが、それが正解である。つまり、この矛盾が気づきなのである。いつの日か自然体として諦めてしまったのか、或いは戦うのを止めたのか、それは恐らく両方だろう。曲が終盤に差し掛かったころ、目の前の日常と曲のユニゾンが広がり、あらゆるどうしようもない感情が込み上げ、行き場を失ったその感情は空へと消えゆく如く、素直にこれ以外の言葉が思いつかないほどに元気という言葉をもらえた気がする。聴き終えた後もライブを観たかのような余韻があった。その後、私は帰路にて本曲をもう一度再生。夜のリラックスした時間にも再生したりと、あらゆる行動と曲を共にしたところ、非常に興味深く不思議なことがあった。当たり前に同じ曲を再生しているのだが、どのシチュエーションでも色を変え、前向きな姿勢は崩さずリンクしてくる本曲は、常に地に足をついて支えてくれているような力強さを感じさせてくれた。

▼ Yet low Light - Starting Line (Official Lyric Video)

この確実にライブ映えする疾走感と、まさにキャッチャーミットど真ん中を捉えたようなストレートなロックテイストに乗っかるメロディーは英詞だからこそ掴みやすい。そして、柔軟に撓った羽ばきのようなサウンドは、かっこよさという言葉で片付けたくはない。私が心を撃ち抜かれたのも目線は逸らすことはなく、前を向いたまま真摯に向き合ったバンドとしてのバランスが黄金比のクオリティに完成されている為であるからだと思う。ここで、歌詞の抜粋ではないのだが「Starting Line」に込めたメッセージの本人が語られていた内容で私が気に入った言葉があるのでご紹介する。

"どんな逆境であっても、中指を立てる心意気を忘れちゃいけない"

それは、本当に楽曲からも伝わってくる。「Starting Line」- これは私の道だ - というテーマの言葉の通り、ネガティヴ要素には中指を突き立て、さらには満身創痍だが直向きに突っ走て行くエネルギッシュさに感動すら覚えるのが魅力である。私自身、ロックバンドを聴くことが少なくなってきた昨今だが、「ギターロックは死んでなんかいない!今もここで生きているではないか!」と、純粋に思わせてくれたのである。ロックの生きている実感を肌で感じ取らせてくれて本当に感謝する。

ここまで文章を読んで下さった皆様とは、きっと疲れ切っているはずなのに何だか気分の良い気持ちというものを「Starting Line」を通じて共有できたらと思っている。そして、これはまだ始まりであり、私はこの度、まだ見ぬとんでもない結晶石の一筋の光を目の当たりにしたのかもしれない。

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