さちこ_踊るアレクサンダー・テクニーク教師

アレクサンダー・テクニーク国際認定教師で、趣味のジャズダンサー。 身体の使い方が変われ…

さちこ_踊るアレクサンダー・テクニーク教師

アレクサンダー・テクニーク国際認定教師で、趣味のジャズダンサー。 身体の使い方が変わればダンサーの故障も減ると信じて、このワークを伝えています💖 がんばらない方が楽しく踊れますよ♪

マガジン

  • 骨で踊るダンス

    身体に無理なく気持ちよく踊りたいなら、骨で動きを考えて、骨で踊りませんか! 知っているようで実は知らない、自分の身体の骨のこと。 あれこれお話ししていきます。

  • 踊るとき知って役立つ”骨”のこと

    ダンスやエクササイズ、スポーツなどをされる方向けに、身体と動きの土台となる骨のしくみを書いていきます。 もう一つの『骨で踊るダンス』と併せてどうぞ。

  • アレクサンダーテクニークの共同マガジン

    • 682本

    不必要な緊張をやめて、能力を最大限に生かす、心身技法です。 アレクサンダーテクニーク教師と、学んでいる方々の記事を集めました。

  • ダンスを教える人のための 動きの見方と伝え方

    自分はできてしまうので生徒がどこで困っているかわからない、アドバイスしても生徒が理解してくれない・・。 それは見るポイントや伝える言葉の選び方がちょっと違うのです。 アレクサンダー・テクニークの視点で考える「動きの見方と伝え方のポイント」をダンス指導に取り入れませんか。

最近の記事

踊るために知っておきたい <鎖骨があるから多彩に踊れます>

「腕にはどんな骨がありますか?」 こう質問すると 一番出てこないのが”鎖骨” 鏡で見えているのに 背中にある肩甲骨よりマイナー(^^; でも 鎖骨はとても大事な存在です もし鎖骨がなかったとしたら・・? 鎖骨がないと困るのです 私たちは手を使えなくなってしまうし ダンスで腕を自由に使うこともできません 鎖骨がない動物もいます あなたのお家のワンコも 鎖骨がありません オリンピックで活躍した馬術の馬たちも 草原を疾走するチーターにも 鎖骨はありません 彼らには無くても

    • 胃のあたりを前に押しちゃうのは そこに前カーブがあると思ってるから?

      脊椎(背骨っていう人もいますね)は ご存知のとおり S字カーブです じゃあ 身体のどこに前カーブはありますか? この写真にマークするとしたらどの辺りにつけるでしょう? ”S字”っていうけれど 本当は”SS字” 前・後ろ・前・後ろの2サイクル S字で前カーブが一つと思っていたら 半分くらい前カーブになっちゃう!? 前カーブは2ヶ所あります それはどの辺り? 脊椎がどこからどこまであるのか そこでもう迷っちゃう人もいるかも まず「こことここ!」って2ヶ所マークしてみて

      • 肩甲骨は 動けるからいいのです

        肩甲骨から腕を動かす 使う 肩甲骨は寄せておく 離しておく 肩甲骨を下げておく ダンスレッスンの中であれこれ言われる有名な骨 ”肩甲骨(けんこうこつ)” 結局のところ どうしておくのがいいの? そう思いませんか 肩甲骨は 自分で直接見ることができません なので 動いているのか 寄ってるのか離れているのか 下がっているのか 上がっているのか 実際のところよくわかんないでしょ 横からみるとこんな平たい形(変なの!) 肩甲骨は 何をする骨かというと 鎖骨と一緒に腕の動

        • 教えているけど 教えていない

          「レッスンであなたは何を教えているの?」 アレクサンダー・テクニーク教師養成コースの 最初の頃に こんな質問がありました。 「何も教えていない」 いろんな答えの中にこれがあったのです。 「一緒に学んでいる」 これもありました。 双方向の関係ということですね。 でも 「何も教えていない」っていうのは ちょっとびっくりな回答でしょ! もちろん、頭と脊椎のことだったり 余分な緊張をやめることだったりを 教えてはいるんです。 ですけど・・・教えていない。 なぜなら 頭と

        踊るために知っておきたい <鎖骨があるから多彩に踊れます>

        マガジン

        • 踊るとき知って役立つ”骨”のこと
          21本
        • 骨で踊るダンス
          39本
        • アレクサンダーテクニークの共同マガジン
          682本
        • ダンスを教える人のための 動きの見方と伝え方
          29本

        記事

          先生は困ったとき誰に相談するの?

          生徒さんは悩んだり困ったりしたとき先生に質問や相談できるけど 先生は誰に相談したらいいでしょう? あなたはどうしていますか? こんにちは。 身体と動きの可能性をひらくダンス・キラメキスト アレクサンダー・テクニーク国際認定教師 AT Dance さちこです。 生徒さんからの質問にうまく答えられないとき 教え方に迷ったときや自信が持てないとき コミュニケーションがうまくいかないとき 忙しくで自分がしんどいとき 生徒さんが身体を痛めてしまったとき 自分の衰えや限界を感じたと

          楽に座るか 楽して座るのか

          もっと楽に座っていたい! 仕事でも勉強でも 電車などの中でも 今は人間工学云々でいろんなイスが開発されていますが どうやらそれらは「楽して座るイス」らしいですよ (生徒さんが”イスのコンシェルジュ”なるものに行ったら そう言われたんですって!) 背もたれやらヘッドレスト アームレスト どこもかしこもイスに預けて できるだけ力を使わないようなイス でもそれは 必要な力も使わないイス そこに慣れてしまうと ただ座っていることが大変になってしまうかもしれませんね〜 身体の機

          レッスン中のハプニング どう対処する?

          レッスンの中の大事な場面で生徒さんのスマホが鳴ったら  あなたはどうしますか? 「誰のスマホ? ちゃんと鳴らないように切っておきなさい!」 そんなふうに言うかもしれませんね。 でも キャシーさんは違うんです。 こんにちは。 身体と動きの可能性をひらくダンス・キラメキスト アレクサンダー・テクニーク国際認定教師 AT Dance さちこです。 キャシー・マデンさん レッスンを受けた誰もが彼女を好きになってしまう アレクサンダー・テクニークのマスターティーチャーです。

          レッスン中のハプニング どう対処する?

          自分が変わったら 生徒も変わった

          『生徒さんの対応に困ったとき』 2ヶ月前に書いたこちらの記事 元は月1回おこなっている<ティーチングコース>で出た相談でした。 そのときにお伝えしたのは 生徒さんにどうやって指導するかではなく 自分のあり方を見直してみること。 今日はその後日談。 自分のあり方が変わると相手の反応だけでなく 自分の考え方や行動も変わる クラスでの体験をふまえて まず自分が何をやっていたのかを観察し これはちょっと違うぞ・・ そう思った行動を変えてみたのだそうです。 そして2ヶ月経っ

          アゴが上がってしまう でも引くと二重アゴ・・

          アゴが上がってしまう アゴが上がってるよって言われる 疲れているときも アゴが上がりますよね アゴが上がる=頭が後ろに落ちる なので あまり良い状態ではありません かといってグッと引くと二重アゴ・・それもイヤ(^^; さて どうしましょうか 疲れているわけでもないのにアゴが上がってる人は 自分で上げていませんか? 胸を上げたら 顔も全部上がったとか 鼻先から前を見るようにとか 顔が前に出ないように 後ろに引いているとか 何かの理由があってやってることで 結果とし

          アゴが上がってしまう でも引くと二重アゴ・・

          踊っているときの ”力強さ”ってなんでしょう?

          ダンスでは しなやかな柔らかい動きだけでなく シャープでキレある 力強い動きも必要ですよね ダイナミックさとかね 強さを見せようとすると つい力でがんばって首がギュッと縮みがちですが 「なんか力入ってるなぁ」って見えても 力強くは見えません どんな動きが力強く見えるかというと ”速い動き”です 力強さ=動きの速さ ゆっくりした動きは柔らかくてふんわり 速い動きはシャープで強く見えます そして速く動くために 力は・・・ 要らないですよね もちろん必要な力は使うけど 余

          踊っているときの ”力強さ”ってなんでしょう?

          脚はまっすぐではありません

          まっすぐ伸びた脚 ひざをまっすぐ伸ばす 私たちは脚(Leg)について ”まっすぐ”という概念を強く持っています でも・・・ 脚はまっすぐではありません 正面から見たらこんな感じ 股関節でまず ”くの字” ひざも内側に ”くの字”ですよね 横から見ると 骨自体がしなっています まっすぐではないものと まっすぐなものとして使おうとすると あたりまえですが 無理がきます 動きにくくなるし 痛みが起きます ちょっと試してみてください 骨盤横に触れる”大転子”から足首ま

          身体が楽になると考え方も変わる 〜やっちゃダメの呪いから自分を解放しましょう

          「自分が何者かわかっていなかったことに気づきました」 やらなくちゃ!と、やってはダメ!の呪いで 緊張が強くて思考も変えられなかった生徒さん 立っているとどうにも力が抜けないので 今日は床に寝てもらってハンズオンワークしました (テーブルワークというのがあるけど、テーブルはないのでね) 「もう身体を支えなくていいよ」 そう言ったら身体が素直になりました そして身体がゆるんだら視界が広がって 起き上がったら冒頭の言葉が出ました 呪いが少し溶けた(解けた)かな とても美しく

          身体が楽になると考え方も変わる 〜やっちゃダメの呪いから自分を解放しましょう

          表現できない人はいませんよ! 誰もが自分の表現者です

          ”表現が苦手”というのはよくありますが 先日のレッスンで出てきたのは 「表現できない。しないようにしている。」 やってはいけないこととして制限しているというのは まったく予想外の話でした ダンスは表現する活動でもありますからね でもですよ・・ 表現をしないでいることってできないんですよね しないでいるつもりでも 出ちゃうから! 溢れ出てしまうものを止めようとしていたら 変な力も入りますよね 表現しないでいることはできません 外に向かって表すだけでなく 控えめにしてい

          表現できない人はいませんよ! 誰もが自分の表現者です

          不安定な足首 → ゆるめたら安定した♪

          「足首が弱い。ゆるい感じで不安定なのが気になる。」 「ポワントが苦手。足元がぐらついて不安定だと怖い。」 レッスンで違う方から似たような悩みが出ました 足は一番下で全体を支えている場所なので そこがゆるかったりグラグラして不安定だと ちょっとした揺れでも不安を感じたりしますよね 不安があると ”ちゃんと支えておかなくちゃ”って 足首周りにキュッと力が入ります 足首だけでなく 上の方の首もね! それが余計に不安定さにつながってしまいます ということで・・! 逆にゆる

          不安定な足首 → ゆるめたら安定した♪

          肩甲骨を下げるってどういうこと?

          ”肩を下げる”と同じように言われるのが ”肩甲骨を下げておく” でも 私のクラスではよくお伝えしてますが 肩甲骨を下げておくと腕の動きが不自由になります じゃあなんで「下げておいて」って言われるの? この”下げる”をどう解釈するかを考えてみましょう 肩甲骨の動きとしては ・挙上と下制 ・内転&外転 ・上方回旋&下方回旋 この3方向があります。 下制(かせい)というのがいわゆる”下げる” でもこの下げるをやると 腕の動きは不自由になっちゃうのです 本当にやりたい”下げる

          しゃがめないのはアキレス腱のせい?

          「足首が硬くてしゃがむのが苦手です」 これってアキレス腱が短いの? よく言われる理由はそうですが 必ずしもそうとは限りません ”腱”は 筋肉と骨をつなぐ部分で 伸縮性はあまりないです だから強い力が急にかかると切れます でもアキレス腱のストレッチって言いますよね 伸びないはずなのにストレッチ?? 伸ばしているのはアキレス腱の先にある筋肉 ふくらはぎにある腓腹筋とヒラメ筋ですね 筋肉はストレッチできます てことは アキレス腱が実際に短かったとしても 筋肉の方は地道に

          しゃがめないのはアキレス腱のせい?