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肩甲骨を下げるってどういうこと?

”肩を下げる”と同じように言われるのが
”肩甲骨を下げておく”

でも 私のクラスではよくお伝えしてますが
肩甲骨を下げておくと腕の動きが不自由になります

じゃあなんで「下げておいて」って言われるの?
この”下げる”をどう解釈するかを考えてみましょう

肩甲骨の動きとしては
・挙上と下制
・内転&外転
・上方回旋&下方回旋
この3方向があります。

下制(かせい)というのがいわゆる”下げる”
でもこの下げるをやると 腕の動きは不自由になっちゃうのです
本当にやりたい”下げる”はこれじゃないんですよね!

では 上に挙げた中のどの動きでしょうか?

下げるという言葉が入っているのは”下方回旋”ですが・・・

逆の”上方回旋” が正解
肩甲骨を下げるために起きてほしい動きなのですよ

たとえば 左腕を上げるとき
肩甲骨は腕についていって時計回りに動きます
これが上方回旋
このとき肩甲骨の腕側(外側)は腕と一緒に上がるけれど
(肩は上がるのよ!)
脊椎に近い側は回って下がります

下制(下げる)のと上方回旋の動きの違いはこんな感じ

この上方回旋の動きは
腕を横から上げるときはもちろん
前から上げるときも起きてほしい動きです
腕は身体の前側で動くものでしょ

てことは ほとんどの場合この方向に動きたいのです(^^)b

なのに!
肩甲骨って背中側では他の骨とつながってなくて
つながってるのはたくさんの筋肉です
だから気づくと違う方に動いちゃうんですよね〜(^^;

首周りに力が入れば肩甲骨は持ち上がっちゃうし
アゴが上がると後頭部と肩甲骨は近づきますね
そこの筋肉は縮んでいます

胸を張って肘が後ろに行ってる人は
肩甲骨を寄せて〜上げて〜
引っ張り上げているかもですよ(下方回旋や挙上ね)
そのままで腕を動かしたら・・・でしょ💦

だから言われます
「下げておいてね!」

でも何度も言うけど ただ下げるのとは違うんですよ〜!

まず 楽な首とふわっと高い頭
アレクサンダー・テクニーク使うことから☆

頭が脊椎の上でふわっと前に転がって
首から背中にある大きな僧帽筋が広がると
肩甲骨の三角の下の方が外に回りながら(上方回旋ね!)
その延長で肘も外へ離れている・・・

これは余分な緊張が抜けることで起きる動きです
広げるのでも 離すのでもなく
引き寄せるのをやめたら元に戻る それだけです
ここから始めると 腕は(手は)自由に伸びていけます(^^)b

そこがアレクサンダー・テクニーク

骨で動きを考えて 骨で踊りましょう💗


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