王東順

ワクワクづくりコンサルタント/エンタメ思考プロデューサー。 東京都出身、1946年生ま…

王東順

ワクワクづくりコンサルタント/エンタメ思考プロデューサー。 東京都出身、1946年生まれ。熱海市在住。 元フジテレビゼネラルプロデューサー。 これまでに延べ2000本以上のコンテンツを制作 。 現在、コンシャスマネジメント(静岡県熱海市)顧問。

最近の記事

note54 どんどん変わる世の中、マーケティングは異種格闘技で乗り切れ!

VUCAの時代、何がいつどこで起きるか予測不可能な時代、それによって それまでの常識が一変しています。 以前、薬剤関係の映像を制作したことがあります。 当然、医療関係の勉強をしないといけません。 その頃は、遠隔地にリモートやzoomで医療関係の指示や診療はNGでした。 法律でオンライン診療はできませんでした。 しかしコロナ禍以降、180度政策が転換されて、NGが推奨に変わったのです。 人を採用する立場も変わりました。 ついこないだまで企業が人を選んでいましたが、今は逆

    • note53 ダジャレや当て字を生かして、キャッチコピーや商品名づくり

      「スルーされないために」「一度見たら忘れない」「心にズキーンと刺さった」 以前、こんな内容で書きましたが、最新の情報も組み込んでパート3を述べます。 商品名やキャッチコピーなどを作るには「言葉力」「造語力」が必要でしょう。 では、それはどうやって育むのか? 「気づく力」からきていると言ってよいでしょう。 普段街中を歩いていると、あらゆる看板やビジュアルが目に入ります。 それらは全て肥やしになります。 「スイカ」・・・すいすいカード 「イコカ」・・・行こうか 「ドコモ」

      • note52 採用は売り手市場 ~人から選ばれる楽しい会社とは~

        学校の受験で最近は面接のとき、女子生徒からこんなことを学校に逆質問するそうです。 「この学校は制服の規定が厳しいですか?」 つまり、制服は有っても、どこまで自由が許されるのか? 服装に厳しいとその学校は選ばれないというわけです。 男子も同じ傾向があるとか。 もちろん全部ではないですが、若者の物事に対する判断の基準はがらりと変わりました。 会社選びも、これに似た傾向があります。 以前、ある会社の採用を手伝ったことがあります。 学生のワークショップセミナーをやったり、いろんな

        • note51 リピート買いしてもらうための仕掛け

          新規のお客様を獲得することはもちろん大事ですが、お客様にリピートしてもらうことの方がもっと大事だと、だれもが知っています。 リピート・マーケティングに関する書物もたくさん出ています。 ディズニーなどはその典型で、リピート率が非常に高いことで有名です。 しかも親子、祖父祖母と3世代にわたってとか・・ 「永遠に完成しないコンテンツ」として、いつ行っても飽きない、常に新しい体験ができるように進化しています。 一旦リピート顧客がついてくれれば、ビジネス面ではとても安心です。

        note54 どんどん変わる世の中、マーケティングは異種格闘技で乗り切れ!

          note50 「買うか買わないか」それが問題だ

          私は何か提案するときには、必ず2案用意してプレゼンに臨みます。 その狙いは・・・ 「A案とB案、どちらが良いと思いますか?」というシーンにいきなり持っていけるからです。 1案だけだと、相手の答えはYESかNOになってしまい、NOであればそこで終りです。 2案あれば、相手に「選択の土俵」に乗って頂けます。 先日、商店街のイベントの時、店頭で実演販売でお餅を焼いて売りました。 通常は醤油味の1種のみですが、この日はもう1種味噌味の餅も用意し、横に並べて販売しました。 題して「

          note50 「買うか買わないか」それが問題だ

          note49 お客が長居すれば売り上げも上がる! ~お客に長居してもらう法~

          私が思う、日本一楽しいスーパーマーケットは、北九州・福岡地域で躍進している「ハローデイ」です。 以前記述しましたが、それはそれは楽しい演出が店中にあふれています。 店内装飾、商品の展示法等、様々なアイデアにあふれ、お客さんの心をつかんでいます。 中でも子供が楽しめるビジュアルが注目です。 造作物で、大鍋から湯気が出ていたり、壁から作り物の巨大マグロの頭が飛び出していたり、模型飛行機が天井をぐるぐる飛んでいたり・・・ バナナ売り場には猿のぬいぐるみが有ってバナナを手に抱

          note49 お客が長居すれば売り上げも上がる! ~お客に長居してもらう法~

          note48 メディアに取り上げてほしいが、どうしたらいいか(後編)

          そして、もし実際にメディアが取材に来たら、注意点があります。 ●絶対に謝礼としてお金を渡してはいけません。 下心があるとみられてしまいます。 取材スタッフも人の子なので、お土産として商品を渡すぐらいは喜こばれます。 「帰ったら皆さんでどうぞ」ということになれば、5分予定の中身が6分間になるかもしれませんよ。 ●テレビなら放送日時に必ずスタンバイしてください。 深夜の放送でも、電話での対応に備えた方が良いでしょう。 但し、もしかしてイタズラも有るかもしれませんので念のため。 ●

          note48 メディアに取り上げてほしいが、どうしたらいいか(後編)

          note47 メディアに取り上げてほしいが、どうしたらいいか(前編)

          私は長くテレビ局員でしたので、取材側の心理がよくわかるのです。 「ここに取材を申し込もう」と。 私が一番相談されることがこの件です。 「テレビに取材に来てほしいが、お金をいくら出せば来てくれますか?」 結論から言えば、お金の問題ではありません。 むしろお金を出すというと、メディア側は引いてしまいます。 もし莫大なお金があるなら、CMを出すのがまっとうなやり方になります。 しかし、キー局でやるとなれば、放送枠料金、CM制作費、タレント出演料など、1億円、2億円などあっと

          note47 メディアに取り上げてほしいが、どうしたらいいか(前編)

          note46 ビジネス発想の起点が全く違っている事例 ~壁に突き当たったら「そもそも論」に戻って考えてみる~

          少し前のドイツでの話です。(最近はどうなっていますか不明ですが) タバコの自動販売機にはいろんな値段のタバコが装填され販売されています。 日本の自販機であれば、現金の場合、各値段のお金を入れるか、又は金額を大きめに入れてお釣りが出てきます。自販機が計算をしてくれて、10円玉、50円玉、100円玉などの釣り銭がセットされていて、戻ってきます。 日本の自販機はほんとに優秀です。 しかしドイツのその自販機は、使えるコインは1種のみ。お釣り銭はなんと商品に仕込まれているのです。

          note46 ビジネス発想の起点が全く違っている事例 ~壁に突き当たったら「そもそも論」に戻って考えてみる~

          note45 なんでも公募してみる

          昔からコンテストばやりです。 近年は、ネットの発達で、いとも簡単に公募がしやすくなりました。 少し前の話ですが・・・ ニューヨークのカーネギーホールで、あるオーケストラの演奏会が開かれることになりました。そのオーケストラの演奏者の1人1人は世界中から集めるという。 しかもオーデションで選ぼうと。 その募集方法は、自分の演奏シーンをYouTubeで送ってもらい、応募できるようにしたのです。 当然、全世界から大変な数の応募があったそうです。 そして話題になったことによって、宣

          note45 なんでも公募してみる

          note44 お重の原則

          氾濫するテレビCMでこんな見せ方で、印象を強くする演出法があります。 仮に1分のCM枠だとして、30秒ずつ2回に分けて、同じ内容のCMを2段重ねて放送するのです。 正確には、全く同じ内容だと禁止されているので、少しだけ変えます。 しかし、同じようなものが2回続けて出てくると、インパクトがあり、記憶に残りやすくなります。 いわゆる2段積みの手法です。 ドラマやドキュメントでも、ダブルアクションという編集手法があります。 同じ動作を続けて重ねて見せるのです。 例えば、何かにお

          note44 お重の原則

          note43 限定しない限定感をつくる

          今日はちょっと内緒の話をします。 テレビショッピングを見ているとこんなことを言っています。 「さあ、残りは35個になりました、お急ぎください、今回限りの限定品です、もう2度とこの値段では出せませんよ」 と、プレゼンターが絶叫しています。 こんなことを言われると、買わなくてもいいのに、買ってしまう人も少なくないのでは。 しかしここで疑問です。 限定品というのは商品そのものが限定数なのか? それとも値段が限定数なのか? 閉店セールも同じです。 不思議なもので、デパートの閉

          note43 限定しない限定感をつくる

          note42 営業声の音程は「ラ」がベスト

          「なるほど!ザ・ワールド」の取材ビデオにナレーションを入れる時、私は ナレーターに声は常に「ラ」の音程でお願いしていました。 これには訳があるのです。 「ラ」はオーケストラやバンドが演奏前にチューニングする時、メンバーが同じキーに合わせる時に使う基準になる音程だからです。 レポートの声も同じです。以来、一時この音程の声は他番組にも波及しました。 一般的には、ナレーションで「ラ」の音程の声は少し高い気がしますが、日本中に声が届くように、というイメージで貫きました。 異論はある

          note42 営業声の音程は「ラ」がベスト

          note41 特定のお客はひいきせよ

          映画「タイタニック」を観て感じたことがありました。 上等客と2等客の待遇の差が、あまりにも大きいなと。 飛行機のファーストクラスとエコノミークラスの差もしかりです。 ファーストクラスは、空港内にも一般には入れない専用ラウンジがあります。 料金の差が大きいので、当然と言えば当然ですが・・・。 よく、オペラやコンサートで、オフ会が催されることがあります。 大ホールで通常のコンサートが終わった後、限定○○名様だけ、参加料数十万円で、アーチストとの懇親会が催されたりします。

          note41 特定のお客はひいきせよ

          note40 ピンチがチャンスになるプラス思考(後編)

          私が仕事でモーレツに働いている頃、アメリカ人のボストン大学生で日本のマスコミを勉強している学生が、フジテレビに短期留学にやって来ました。 テレビ局員の仕事は忙しく、社内のどこの部でも受け入れを断ったそうです。 そして、最後に私に話が振られました。 「さあどうする王?」 まいったな、このクソ忙しい時に、言葉は通じないし、ずっとベタ付きだと、こちらにストレスがかかるのでは。 しかし、私はこう考えました 「そうだ、この機会に英語を勉強させてもらおう、それからアメリカの今を教えて

          note40 ピンチがチャンスになるプラス思考(後編)

          note39 ピンチがチャンスになるプラス思考(前編)

          新年おめでとうございます。 2024年最初のnoteです。 今年は、VUCAがさらに深刻化し、大波乱の年になる予感がします。 いつ何時、どんな崖っぷちに立たされるか、予想がつきません。 そこで、新年の初めは、「ピンチから脱するには、こういうふうに考えてはどうか」と言う実例です。 大阪出張から東京へ帰る時に有った事件。 大阪市内での仕事が遅くなり、新大阪駅に着いのが、22時近く。 最終のぞみはもう間に合わないな、と思いつつ新大阪駅へ。 とりあえず名古屋まで戻って1泊して

          note39 ピンチがチャンスになるプラス思考(前編)