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note49 お客が長居すれば売り上げも上がる! ~お客に長居してもらう法~

私が思う、日本一楽しいスーパーマーケットは、北九州・福岡地域で躍進している「ハローデイ」です。
以前記述しましたが、それはそれは楽しい演出が店中にあふれています。
 
店内装飾、商品の展示法等、様々なアイデアにあふれ、お客さんの心をつかんでいます。
中でも子供が楽しめるビジュアルが注目です。
 
造作物で、大鍋から湯気が出ていたり、壁から作り物の巨大マグロの頭が飛び出していたり、模型飛行機が天井をぐるぐる飛んでいたり・・・
バナナ売り場には猿のぬいぐるみが有ってバナナを手に抱えて飾られていたり。
あまりにも楽しいので、子供が帰りたがらず、長居するので、売り上げが上がる効果があります。
安売りもほとんどしないと言っていました。
他社からの視察も毎日やってきます。
 
滞留時間が増えれば、売り上げが上がるのは、マーケティングでは周知の事実です。
では、どういう仕掛けで、滞留時間を増やすのか?
エンターテイメント思考の出番です。
 
デパートの場合
以前記述した、「デパートにベンチを」
休む場所があれば、何度でも売り場に出かける気力が湧きます。
私もデパートで買い物するときは、目的買いしたら疲れてすぐに帰ってしまいます。
「ベンチで休みたい」と思っても、見つかりません。
ベンチが有れば、おばあちゃんなんかは1日中いるのではないでしょうか。
 
更に、もしもそのベンチがしゃべったら・・・
おしゃべりするオモチャが仕込んであったらさらに面白くなります。
これこそがエンターテイメント思考。
メディアもわんさか取材に来るでしょう。
 
個人商店にもベンチを置いては如何でしょうか?
店内にお客が座っていたら、外から見ると賑わって見えます
人が入っていれば、また人が引き寄せられます。
 
売り場と考えないで、「遊び場」と考えれば、仕掛けは無尽蔵に考えらえます。
 
思い切って「商品ジャングル」なんてどうでしょうか。
ドン・キホーテに対抗して、商品棚がジャングルのように迷路になっているとか。
 
新聞折込チラシによく出ている「本日の目玉特売商品」
これでよく見かけるのは、その目玉商品が、スーパーの店の一番前の目立つ場所に置いてあることが多いですが、私は逆だと思います。
お店の一番奥に隠しては如何でしょうか。
そうすれば、それを目当てのお客さんは一番奥まで入ってきます。
店内を回遊することになって、ついで買いも増えること請け合いです。
 
日本の劇場でやるお芝居は、とにかく時間が長いです。
なので、途中に休憩時間があります。
これは、お土産の買い物や食事、お弁当の時間なのです。
これによって、劇場の売り上げが増えるわけです。
長居していただけば売り上げが上がるわけです。
 
熱海の花火大会は有名ですが、絶妙な時間帯に打ち上げます。
20時20分~20時45分頃です。
内容によって、日によって少し大規模だと時間が延びたりしますが、そのことではなくて、この時間帯に注目です。
つまり、終わってから東京や神奈川に帰るにはちょっと遅くなり、「泊まっていこうか」という気分になるわけです。
しかも、日曜日に実施することもあり、一泊して月曜朝早く新幹線で帰れば、会社には間に合います。
長居してもらうための時間設定といってよいでしょう。

熱海海上花火大会

余談ですが、花火大会をもっと盛り上げる方法があります。
「めざましテレビ」に「めざましジャンケン」がありますが、それを変用して、「花火ジャンケン」は如何でしょうか?
駅前で予め「ジャンケンカード」をもらいます。有料でもいいでしょう。
花火の中に、グー・チョキ・パーの形になる花火を一発打ち上げるのです。
観客のカードが勝っていたら帰りに景品と交換します。
この仕掛けにはもう一つメリットがあります。
景品を無料飲食券にしたら、もしかして食べてから帰るかもしれません。
町での滞留時間が長くなります。
さらに帰りの時差ができるので、駅での混雑緩和にも役立ちます。
熱海に限らず、ぜひ全国の花火大会でこの企画を試しては如何でしょうか?
これもエンターテイメント思考の考え方です。
 
このように、時間や時間帯をうまく考えたり、人を楽しませる仕掛けをすることで、お客様を気分よく長く滞留させ、しかも結果売り上げに貢献する効果が期待できます。
 

ついでに、こちらが現在私が熱海で活動している会社です。
お問い合わせはこちらまで。


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