王東順

ワクワクづくりコンサルタント/エンタメ思考プロデューサー。 東京都出身、1946年生ま…

王東順

ワクワクづくりコンサルタント/エンタメ思考プロデューサー。 東京都出身、1946年生まれ。熱海市在住。 元フジテレビゼネラルプロデューサー。 これまでに延べ2000本以上のコンテンツを制作 。 現在、コンシャスマネジメント(静岡県熱海市)顧問。

最近の記事

note77 ディズニーランドにはゴミは落ちていないが、ビジネスヒントは沢山落ちている5

シリーズ5 導線の作り方を街でウオッチングしてみると(中編)   さて、その導線を街のなかでウオッチングしてみました。 「ドン・キホーテ」の店内配置はドキドキ感が満載です。 奥は迷路になっていて、どこに何があるのやら? ゴチャゴチャと、雑貨のジャングルみたいになっていて、まるで宝探し気分。 驚きや発見が、不規則(実際には多分規則的)に配置されています。   導線は作り方次第で人の感情の心理に効果を及ぼしますし、更には効率面にも大きく影響します。   あるレストラン。 寿司、鉄

    • note76 ディズニーランドにはゴミは落ちていないが、ビジネスヒントは沢山落ちている

      シリーズ4  ハラハラドキドキは「導線」の作り方次第(前編)   予告では、「隠し味ミステリー」編でしたが、順番を変えて「導線」に変更します。   パーク内の地図をよく見ると、直線道路がほとんどありません。 これは何を意味しているか? 実は、程よい迷子感が生まれているのです。 大きな実感はないですが、曲線が多いがために、歩いてみるとわずかなハラハラ感、不安感を覚えます。 そしてその不安感から、次への期待感が生まれ、発見感があるのです。   全ての個所に言えるわけではないですが

      • note75 ディズニーランドにはゴミは落ちていないが、ビジネスヒントは沢山落ちている3

        シリーズ3 音響(聴覚)で耳からもディズニーの世界へいざなう   NOTE72で記述した内容は、ディズニーへ行くとますます確信を得られます。 一見地味な話かもしれませんが、BGMや音を使うのは、実はビジネス面でも必須なのです。    音楽効果は、文字通り目に見えない役割を果たしています。 ディズニーの音楽設計を学んで、ご自分のビジネスに生かせればきっと笑顔が沢山生まれます。   JR舞浜駅を降りて、駅コンコースで、もうすでにディズニーの音楽が鳴っています。 ブリッジ(ゲートウ

        • note74 ディズニーランドにはゴミは落ちていないが、ビジネスヒントは沢山落ちている2

          シリーズ2  実際に有った「魔法の言葉」Ⅱ   ある時、私たち家族と仲間数人でディズニーシーに行きました。 シーでは必ず、ヴェネツィアン・ゴンドラ乗り場近くにあるイタリアンの店(リストランテ・ディ・カナレット)で食事をします。 なぜならそこは料理もおいしく、なんといってもアルコールが飲めるからです。 私達はワインを飲みながら楽しく食事が終わりそうになりました。 そこへ、ウエイトレス(キャスト)がやってきて、私の脇に膝まついてこう言うのです。 「お客様、メニューには載っていませ

        note77 ディズニーランドにはゴミは落ちていないが、ビジネスヒントは沢山落ちている5

        • note76 ディズニーランドにはゴミは落ちていないが、ビジネスヒントは沢山落ちている

        • note75 ディズニーランドにはゴミは落ちていないが、ビジネスヒントは沢山落ちている3

        • note74 ディズニーランドにはゴミは落ちていないが、ビジネスヒントは沢山落ちている2

          note73 ディズニーランドにはゴミは落ちていないが、ビジネスヒントは沢山落ちている

          おことわり 今回から数回に分けて、ディズニーシリーズをNOTEに寄稿してまいります。 ディズニーの記述に関しては、私が観た・・・と言う私見での記述になります。 時には、不正確ではないですが、ある部分、きっちりとした裏取りができないため、表現があいまいになっている部分があります。 これらの記述は、ディズニーの魔法の秘密を探る目的ではなく、我々の「エンタメ思考マーケティング」にどう役立つか、どこがエモーショナルマーケテイング面からみてすごいのか、それに気づき、勉強するための目的で

          note73 ディズニーランドにはゴミは落ちていないが、ビジネスヒントは沢山落ちている

          note72 「音」でお客を惹きつける方法

          私がフジテレビ時代、年に1回、東京湾花火大会があり、それは台場の局舎の目の前で打ちあがります。私のデスクは13階の窓際でしたので、本当に眼前に花火がさく裂するのです。ところが迫力を感じません。 その理由は、窓が厚いガラスに覆われていて、花火の爆発音が遮断されてしまうからです。無音の花火ほどつまらないモノは有りません。 2年目以降は、社内放送のスピーカーから音を録って流しています。目はリアル花火、音はスピーカーから流れるという変な感じです。   さて、何を言いたいかと言います

          note72 「音」でお客を惹きつける方法

          note71 成功者の資質とは

          私はこれまで、「ビッグインタビューズDVD」制作の為、多くの企業トップにお会いしてきた。 ※ビッグインタビューズは現在は制作終了。 出演交渉の段階で、一番最初の窓口になるのは企業の広報部、経営管理、秘書の方などです。私の方は、依頼する立場なのです。とにかく謙虚に、腰を低くして、打診します。「意にそぐわない場合は遠慮なく断ってくださいね」と必ず言い添えます。 しかし一番困るのは、のらりくらりと返事を頂けない会社がたまにあります。 「あとで返事します」 「担当者がいないので、戻っ

          note71 成功者の資質とは

          note70 王の銀言集 現場行動コミュニケーション篇

          物事を進化させようと行動すると、何らかの壁が現れます。 その壁の多くは「他人」です。 しかし、エンタメ思考があれば、多くは突破できるでしょう。 実際現場で遭遇したことから学んだことを箇条書きにしました。 当然、当てはまらない人や、見方が違う人もいるかと思いますが、あくまで 「エンターテイメント思考」からの視点です。 完璧ではないと思いますので、銀言集としました。   ●出る杭になれ!   ●意見や批評ばかり言う人は、概してアイデアを言えない人が多い。 批評を一つ言う時は、アイ

          note70 王の銀言集 現場行動コミュニケーション篇

          note69 王の銀言集 エンターテイメント思考篇

          社会が円熟してくるとアートやエンターテイメントなど精神的満足を求めるようになります。 ビジネスシーンに於いても、「楽しく」「ワクワク」「驚き」などのエンタメ思考は欠かせません。 これまで1年超にわたってエンタメ思考を述べてきましたが、漏れていると思われる事項を箇条書きで列記します。 全てが全てに当てはまるわけではないですが、「なるほど!そういう考え方もあるよね」と、気づきのきっかけになれば幸いです。 金言集ではおこがましいので、銀言集としました。 今回は「エンターテイメ

          note69 王の銀言集 エンターテイメント思考篇

          note68 「映え」で女性のハートを射止めよ

          「映え」という言葉はいつ頃から出てきたのでしょうか? 要するに「見た目で勝負」です。 「わざとらしいな」と感じることも多々ありますが、特に若い女性は素直にそのビジュアルに心を動かされ、SNSで拡散されるようです。 まさにこれは「エンターテイメント思考」といえます。   以前から気になっていたのはフルーツサンド、切断面を「萌え断」と言うらしいですね。 何度か食べたことがありますが、フルーツよりもクリームを食べているみたいで、個人的には、少々閉口しました。もちろんすべてではないで

          note68 「映え」で女性のハートを射止めよ

          note67 ビジネスイノベーションが起きる!「セレンディピティー」を起こすには?(後編)

          以前取材させていただいた、四国松山にある明屋書店。 ご多分に漏れず書店はどこも苦戦していますが、ここはV字回復しました。 その立役者は当時社長の小島俊一さん。 小島さんが言うには、「セレンディピティーとは誰もが持つ偶然の幸運を発見する能力のこと。気になる「情報」や「モノ」を顧客の心に反応させるためには、セレンディピティー(セレンディップ思考)を意識した展開が欠かせない。」と。 とても感銘を受けました。   書店こそ、ひらめきや発見が秘められています。 まさにセレンディップの宝

          note67 ビジネスイノベーションが起きる!「セレンディピティー」を起こすには?(後編)

          note66 ビジネスイノベーションが起きる!「セレンディピティー」を起こすには?(前編)

          不思議と私は、「偶然」というシーンに多く出会います。 楽しいこともあれば、災難に近いこともあります。 しかし災難のほとんどが、何とか苦境を切り抜けられてきたのです。 間一髪でセーフということもありました。   昔「なるほど!ザ・ワールド」で南極に取材に行きました。 予算も2倍用意してロケ隊を送り出しました。 しかし天候不順に遭遇して足止めを食らい、ロケ隊が1か月も帰ってこられず、1千万円ほどの赤字が発生してしまいました。 何とか決算月までに、帳尻を合わせねばなりませんので、

          note66 ビジネスイノベーションが起きる!「セレンディピティー」を起こすには?(前編)

          note65 画期的な新商品ができる! 「コロッケ発想法」

          アイデア会議のやり方で「コロッケ発想法」というのを試してみませんか?   一種の「マンダラ思考」に似ていて、大谷選手が子供のころにやっていたワークに近いです。   今回のテーマは、コロッケの新商品企画、新業態開発です。 なぜコロッケにしたかは、おなじみでイメージしやすいからです。 遊び心で考えてみましょう。 きっと、斬新で面白いコロッケができますよ。 まず真ん中に、コロッケと書きます。                      360度方向に、例えば「サイズ」「サービス」「

          note65 画期的な新商品ができる! 「コロッケ発想法」

          note64 研ぎ澄まされた「直観力」で群れから抜け出せ!

          新札が発行されましたが、新札発行の理由は何でしょうか? 経済効果はどのように起きるのでしょうかね? 自販機や銀行ATMなど、機械式読み取り機は全部変えられるのでしょうか? いろんな事が気になります。   さて、コロナ禍の前の話ですが、全国の神社で、「QRコードによるお賽銭」が流行り、メディアでもニュースで度々取り上げられていました。 現金で賽銭を納めるのではなく、QRコードを読み取って電子的にお賽銭を振り込むという便利なものです。 しかし当時、私は、こんな直感が働いていました

          note64 研ぎ澄まされた「直観力」で群れから抜け出せ!

          note63 スピンアウト戦略で多角化経営          ~1社10億円でも10社できたら100億円グループ〜

          映画がヒットすると、脇役だったキャラクターを主役にした「スピンアウト(スピンオフ)映画」を作ることがあります。元の作品のキャラクターや世界観を引き継いで、新たなストーリーを展開する独立した新作品です。   映画「踊る大捜査線」の時に話題になりました。 本編に出てきた2人のサブ主人公が独立して、「交渉人 真下正義」「容疑者 室井慎次」が、「踊る大捜査線」のキャラクターのままで新しい映画となりました。 室井慎次のスピンアウト映画は、今年は更に2本公開されるとか。   こういう手法

          note63 スピンアウト戦略で多角化経営          ~1社10億円でも10社できたら100億円グループ〜

          note62 さりげないサービス精神こそ、お客を喜ばせる最高のサービス

          以前、フジテレビで「フランス祭り」をやりました。 皆さんご存じの、台場にある自由の女神像は、そのフランス祭りがきっかけで建てられたものです。 そのフランス祭りの時、私はキャンペーンPRビデオの制作を請け負いました。 制作費をかけず、わかりやすい映像とは? どういう切り口が良いだろうか?   まずはリサーチが大事、ということで過去のフランスのニューストピックスを探しているうちにあることに気が付いたのです。 (当時)シラク大統領が民衆の前に出てきた時に、必ず誰かの赤ちゃんを抱い

          note62 さりげないサービス精神こそ、お客を喜ばせる最高のサービス