王東順

ワクワクづくりコンサルタント/エンタメ思考プロデューサー。 東京都出身、1946年生ま…

王東順

ワクワクづくりコンサルタント/エンタメ思考プロデューサー。 東京都出身、1946年生まれ。熱海市在住。 元フジテレビゼネラルプロデューサー。 これまでに延べ2000本以上のコンテンツを制作 。 現在、コンシャスマネジメント(静岡県熱海市)顧問。

最近の記事

note67 ビジネスイノベーションが起きる!「セレンディピティー」を起こすには?(後編)

以前取材させていただいた、四国松山にある明屋書店。 ご多分に漏れず書店はどこも苦戦していますが、ここはV字回復しました。 その立役者は当時社長の小島俊一さん。 小島さんが言うには、「セレンディピティーとは誰もが持つ偶然の幸運を発見する能力のこと。気になる「情報」や「モノ」を顧客の心に反応させるためには、セレンディピティー(セレンディップ思考)を意識した展開が欠かせない。」と。 とても感銘を受けました。 書店こそ、ひらめきや発見が秘められています。 まさにセレンディップの宝

    • note66 ビジネスイノベーションが起きる!「セレンディピティー」を起こすには?(前編)

      不思議と私は、「偶然」というシーンに多く出会います。 楽しいこともあれば、災難に近いこともあります。 しかし災難のほとんどが、何とか苦境を切り抜けられてきたのです。 間一髪でセーフということもありました。 昔「なるほど!ザ・ワールド」で南極に取材に行きました。 予算も2倍用意してロケ隊を送り出しました。 しかし天候不順に遭遇して足止めを食らい、ロケ隊が1か月も帰ってこられず、1千万円ほどの赤字が発生してしまいました。 何とか決算月までに、帳尻を合わせねばなりませんので、

      • note65 画期的な新商品ができる! 「コロッケ発想法」

        アイデア会議のやり方で「コロッケ発想法」というのを試してみませんか? 一種の「マンダラ思考」に似ていて、大谷選手が子供のころにやっていたワークに近いです。 今回のテーマは、コロッケの新商品企画、新業態開発です。 なぜコロッケにしたかは、おなじみでイメージしやすいからです。 遊び心で考えてみましょう。 きっと、斬新で面白いコロッケができますよ。 まず真ん中に、コロッケと書きます。                    360度方向に、例えば「サイズ」「サービス」「

        • note64 研ぎ澄まされた「直観力」で群れから抜け出せ!

          新札が発行されましたが、新札発行の理由は何でしょうか? 経済効果はどのように起きるのでしょうかね? 自販機や銀行ATMなど、機械式読み取り機は全部変えられるのでしょうか? いろんな事が気になります。 さて、コロナ禍の前の話ですが、全国の神社で、「QRコードによるお賽銭」が流行り、メディアでもニュースで度々取り上げられていました。 現金で賽銭を納めるのではなく、QRコードを読み取って電子的にお賽銭を振り込むという便利なものです。 しかし当時、私は、こんな直感が働いていました

        note67 ビジネスイノベーションが起きる!「セレンディピティー」を起こすには?(後編)

        • note66 ビジネスイノベーションが起きる!「セレンディピティー」を起こすには?(前編)

        • note65 画期的な新商品ができる! 「コロッケ発想法」

        • note64 研ぎ澄まされた「直観力」で群れから抜け出せ!

          note63 スピンアウト戦略で多角化経営          ~1社10億円でも10社できたら100億円グループ〜

          映画がヒットすると、脇役だったキャラクターを主役にした「スピンアウト(スピンオフ)映画」を作ることがあります。元の作品のキャラクターや世界観を引き継いで、新たなストーリーを展開する独立した新作品です。 映画「踊る大捜査線」の時に話題になりました。 本編に出てきた2人のサブ主人公が独立して、「交渉人 真下正義」「容疑者 室井慎次」が、「踊る大捜査線」のキャラクターのままで新しい映画となりました。 室井慎次のスピンアウト映画は、今年は更に2本公開されるとか。 こういう手法

          note63 スピンアウト戦略で多角化経営          ~1社10億円でも10社できたら100億円グループ〜

          note62 さりげないサービス精神こそ、お客を喜ばせる最高のサービス

          以前、フジテレビで「フランス祭り」をやりました。 皆さんご存じの、台場にある自由の女神像は、そのフランス祭りがきっかけで建てられたものです。 そのフランス祭りの時、私はキャンペーンPRビデオの制作を請け負いました。 制作費をかけず、わかりやすい映像とは? どういう切り口が良いだろうか? まずはリサーチが大事、ということで過去のフランスのニューストピックスを探しているうちにあることに気が付いたのです。 (当時)シラク大統領が民衆の前に出てきた時に、必ず誰かの赤ちゃんを抱い

          note62 さりげないサービス精神こそ、お客を喜ばせる最高のサービス

          note61 世の中の不便を解消したらビジネスチャンス

          マーケティングの定説で、 「ビジネスとは世の中の不便を解消することに着目すべし」とよく言われます。 ということで、私が気づいている、世の中の不便を以下に記述します。 どれも、もし解決されたら大きなイノベーションになるでしょう。 最初は、鉄道の踏切事故防止策です。 先日のニュースで、全国の踏切に遮断機を設置すると出ていました。 しかし、遮断機が下りても、無理にくぐって事故になったりするケースも多々あります。かといってすべてに警備員を配置するわけにはいきません。 そこで、こん

          note61 世の中の不便を解消したらビジネスチャンス

          note60 ミステリアスを作って興味をそそれ

          表面的にはわからないけど、何かの拍子に、何かが現れたり、予測不能な事に遭遇すると、サプライズになり、記憶に残ります。 商品やサービスに、程よい秘密の仕掛けを作って、謎めく要素やミステリアスが潜んでいると、楽しみが倍増し、発見した時にはワクワク感が倍増します。 ミステリアスは人間の好奇心、探求心、創造力を掻き立てるのは間違いありません。 エンターテイメント思考の神髄とも言えます。 ビジネスや商売にも取り入れては如何でしょうか。 エンタメの世界でよくあるのは映画監督が一瞬だけ

          note60 ミステリアスを作って興味をそそれ

          note59 超忙しい時の仕事の進め方

          私がやってきたテレビ番組は毎週1本の制作、放送でした。 しかし企画立案から放送まで、1本につき約3か月かかります。 したがって、時間をかけて制作すると、放送日時に完全に追いつかれてしまいます。 かといって、時間に追われて、やっつけ仕事になってはいけないし・・・。 そこで考えたのは、長期の企画立案と手前の放送の制作を別に考えたのです。 例えば、今年なら、夏にオリンピックが有りますね。 そこに焦点を合わせた企画を先行して準備するのです。 毎日、放送時間に追われ、行きつくし

          note59 超忙しい時の仕事の進め方

          note58 デキる人財は身近に潜んでいる

          私が「なるほど!ザ・ワールド」を制作していた頃、スタッフの一人が、年末年始の一番忙しい時期に、3週間休みたいと言ってきました。 年末年始は番組にとっても超多忙期なので痛手です。 私も辛かったのですが、しょうがないので「わかった」と渋々承諾しました。 そして翌年、また同じことを言ってきたのです。 「一体、この忙しい時になんで休みたいのか?」と、問いただしたところ、なんと、彼自身がパリダカールラリーにドライバーとして競技に出場していると。 これにはびっくり仰天。 まさかスタッ

          note58 デキる人財は身近に潜んでいる

          note57 タイトルに数字を入れてみたら・・

          エンターテイメントにおいては、昔から数字を多く取り入れられてきました。 三銃士 四天王 鉄人28号 7人のさむらい➡荒野の7人 ➡7人の刑事 007  ・・・・なぜか7という数字はよく使われます。 オーシャンズ11 銀河鉄道999 101回目のプロポーズ 最近のエンタメ界で有名なのは、AKB48。・・・・この48の意味はどこからきているのかというと、学校の1クラスの人数をイメージしているそうです。 グループのコンセプトイメージの数字ですね。 商品名では、アサヒの十

          note57 タイトルに数字を入れてみたら・・

          note56 編集思考で新しいビジネスモデルが生まれる

          一言で言うと「既存のリソースを編集しなおすことによって、新しいモデルが生まれる」ということです。 編集力とは、私は以下のようなことと思っています。 縦の物を横に並び変える。 横の物を縦に変える。 一旦シャッフルして並べ替える。組み替える。 最近よく目にするのが、お米屋さんのケースです。 以前、お米は基本的には、古米、新米。 或いはブランド別、例えば「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「ササニシキ」「つや姫」等 で販売されていました。 これを編集しなおして、つまりブレンドすること

          note56 編集思考で新しいビジネスモデルが生まれる

          note55 子どもに言われると親は弱い

          「ディズニーランドに連れてって!」 と子どもに言われたら、大人は興味が無くても、結局連れて行くことになるでしょう。そして、一緒に行って1日遊んだら、大人も我を忘れて、はまってしまうことに・・・。 その結果、TDLは、子ども、親、祖父母の3代にわたってファンがつくことになります。 世の中には、子どもの意見が大きくものを言うケースは多くみられのではないでしょうか? 北九州市を中心に展開する「ハローデイ」というスーパーマーケットがあります。 アミューズメントフードホールと肩書

          note55 子どもに言われると親は弱い

          note54 どんどん変わる世の中、マーケティングは異種格闘技で乗り切れ!

          VUCAの時代、何がいつどこで起きるか予測不可能な時代、それによって それまでの常識が一変しています。 以前、薬剤関係の映像を制作したことがあります。 当然、医療関係の勉強をしないといけません。 その頃は、遠隔地にリモートやzoomで医療関係の指示や診療はNGでした。 法律でオンライン診療はできませんでした。 しかしコロナ禍以降、180度政策が転換されて、NGが推奨に変わったのです。 人を採用する立場も変わりました。 ついこないだまで企業が人を選んでいましたが、今は逆

          note54 どんどん変わる世の中、マーケティングは異種格闘技で乗り切れ!

          note53 ダジャレや当て字を生かして、キャッチコピーや商品名づくり

          「スルーされないために」「一度見たら忘れない」「心にズキーンと刺さった」 以前、こんな内容で書きましたが、最新の情報も組み込んでパート3を述べます。 商品名やキャッチコピーなどを作るには「言葉力」「造語力」が必要でしょう。 では、それはどうやって育むのか? 「気づく力」からきていると言ってよいでしょう。 普段街中を歩いていると、あらゆる看板やビジュアルが目に入ります。 それらは全て肥やしになります。 「スイカ」・・・すいすいカード 「イコカ」・・・行こうか 「ドコモ」

          note53 ダジャレや当て字を生かして、キャッチコピーや商品名づくり

          note52 採用は売り手市場 ~人から選ばれる楽しい会社とは~

          学校の受験で最近は面接のとき、女子生徒からこんなことを学校に逆質問するそうです。 「この学校は制服の規定が厳しいですか?」 つまり、制服は有っても、どこまで自由が許されるのか? 服装に厳しいとその学校は選ばれないというわけです。 男子も同じ傾向があるとか。 もちろん全部ではないですが、若者の物事に対する判断の基準はがらりと変わりました。 会社選びも、これに似た傾向があります。 以前、ある会社の採用を手伝ったことがあります。 学生のワークショップセミナーをやったり、いろんな

          note52 採用は売り手市場 ~人から選ばれる楽しい会社とは~