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note62 さりげないサービス精神こそ、お客を喜ばせる最高のサービス

以前、フジテレビで「フランス祭り」をやりました。
皆さんご存じの、台場にある自由の女神像は、そのフランス祭りがきっかけで建てられたものです。

そのフランス祭りの時、私はキャンペーンPRビデオの制作を請け負いました。
制作費をかけず、わかりやすい映像とは?
どういう切り口が良いだろうか?
 
まずはリサーチが大事、ということで過去のフランスのニューストピックスを探しているうちにあることに気が付いたのです。
(当時)シラク大統領が民衆の前に出てきた時に、必ず誰かの赤ちゃんを抱いて頬にキスするシーンが多く出てきました。
早速、過去のアーカイブを探し、シラク大統領のそういうシーンだけを集め編集しました。題して「微笑みの・・・・」
もちろん、結構計算しているんじゃないの、といううがった見方も無くはないですが、それでも大統領のこのさりげないサービス精神は民衆の心に残るのではないでしょうか?
 
余談ですが、シラク大統領のこのサービス精神が本当かかどうか確かめるチャンスが来ました。
期間中のある日、シラク大統領が来日したのです。
フランス祭りの会場に仕切りの囲いが有って多くの見物人がいました。
私は当時4歳の息子を連れて、肩車して最前列に陣取りました。
向こうからSPに囲まれて大統領が歩いてきました。そこで私は・・
「ムッシュ シラク!」と大声で叫んだのです。
すると、なんと本当に私のほうに歩いてきて、肩車をした息子を抱き寄せ、頬ずりをしたのでした。
「これは本物だ!」
 
置き換えて、商店の経営、会社などでも、サービスをさりげなく行うのは、少なからずお客さんには歓迎されると思います。
 
どこの会社か失念しましたが、打ち合わせで訪問した時に、先方会社の玄関に、ウエルカムボードが立ててあって、「ようこそいらっしゃいませ!王様」と書かれていました。これには恐れ入りました。
また、ある会社では、事務所の扉を開いた途端、中にいた社員全員が一斉に立ち上がって、」「いらっしゃいませ!」と挨拶してくれたのです。
お客が来るたびに、毎回全員が起立するなんて仕事に支障はないかな、と心配してしまいます。
 
その他、ホテルではベッドの枕元に、ちょっとしたメモが置いてあるとかはよくありますね。
 
鹿児島の妙見温泉、忘れの里「雅叙苑」に行った時には、食事の配膳におかみさんが書いた短冊風のレターが添えてありました。しかも毛筆書き。
2泊したのですが毎回違う文面でした。
30年以上たった今でも、ずっと記憶に残っています。
 
アメリカのレストランでは食べ残したら、お持ち帰り用のドギーバッグが普及しています。
ロサンゼルスのあるレストランでは単にアルミパックに入れてくれるのではなく、食べ残しをアルミホイルで包むときに、「E・T」の形や、動物の形に作ってくれます。
レストランを出たらその家族の子供は嬉々としてアルミホイルの動物を抱きかかえ帰っていきます。子供にとっては嬉しいですよね。
手間はかかりますが、サービスとしては最高です。
これには思わぬ副作用が有って、その家族がそれを抱きかかえてモールの中を帰っていくときに当然目立つわけです。
それを見た別の子供連れ家族が「あれが欲しい」と。
というわけで別の家族がレストランにやってくるという訳。
こうしてそのレストランは評判になっています。
サービスが宣伝にも役立っているのです。
 
「笑顔は0円」は素晴らしい。
 
割引販売するとか、おまけをつけるというサービスは、コストがかかってしまいますが、こういうサービス精神は費用が掛かりません。
アイデア次第では、店のブランディングにもつながっていきます。
 


ついでに、こちらが現在私が熱海で活動している会社です。
お問い合わせはこちらまで。


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