見出し画像

note52 採用は売り手市場 ~人から選ばれる楽しい会社とは~

学校の受験で最近は面接のとき、女子生徒からこんなことを学校に逆質問するそうです。
「この学校は制服の規定が厳しいですか?」
つまり、制服は有っても、どこまで自由が許されるのか?
服装に厳しいとその学校は選ばれないというわけです。
男子も同じ傾向があるとか。
もちろん全部ではないですが、若者の物事に対する判断の基準はがらりと変わりました。
 
会社選びも、これに似た傾向があります。
以前、ある会社の採用を手伝ったことがあります。
学生のワークショップセミナーをやったり、いろんなアプローチを仕掛けた結果、前の年の40倍ほどのエントリーがありました。
しかしその後が残念です。
面接は総務部長らが1人ずつ面接、「この人は暗い」「この人はハキハキしない」等、非常に昭和的面接が行われました。
その結果、最終選考に残した人が数人、そして4月の正式入社は0人という最悪の結果になりました。
学生側からみて、その会社には魅力が無かったのでしょうね。
 
今、学生新卒がエントリーする会社は1人で約8社ぐらいだそうです。
つまり学生は8社の中から選んでいるわけです。
会社や学校が人を選ぶ時代はすでになくなりました。
採用は完全に売り手市場になっています。
 
多分いろんな会社さんで、新卒採用は人が来なくてお困りだと思います。
人に来てもらうためには、もちろん報酬が高い方が良いのは当たり前です。
しかしそればかりではありません。
 
以下に、いくつか提案します。
まず外部にアピールする時、特にWEBや動画で会社の自己紹介をする場合、意外と多いのは「会社の紹介、施設の紹介、商品・サービスの紹介」などです。
これらはもちろん必要ですが、これらに加えて重要なのは・・・
 
働いている人、従業員の姿、顔を多く見せることです。
「なぜ仕事が楽しいのか? やりがいは? 仲間は?仕事以外の楽しみは?成長できるのか?素敵な人は居そうか?」
これらを見せると、入ってこようと思う人がイメージできます。
 
その他に・・
社長や経営幹部の生活を見せられる範囲で見せたいですね。
できたら家族なども出演。もっと言えば犬、猫を飼っていたらその子たちも出演。
そうすると、犬猫が好きな人が引き寄せられます。
犬猫が好きな人には悪人はいません。
もちろん例外はありますけど・・・。
 
ペットはうまく使うべきでしょう。
何しろ猫が鉄道の駅長になると話題になるくらいですから。
会社のアイドルになっても構いません。
特にガテン系、ITなどの会社にはピッタリです。
私の知人で、猫を前面に出してアピールして、配管工事の事業をやっている会社があります。
犬猫は人間様より優秀な広報マンと言っていいでしょう。
 
会社に赤ん坊を連れてきて良い会社があります。
社内の端の方に子どもの遊び場があり、他の従業員もそこで癒されています。
時によっては会議でも子どもを抱きかかえて参加しています。
こうすることで、子どもがいて働きたくても働けないママさんがやってきます。
そういうママさんで、キャリアを積んだ優秀な女性が社会には多くいます。
ちなみに、その会社ではその子供のために名刺まで作ってあります。
まとまらない商談もまとまってしまいますね。

作画 KOZ

会社をアピールするときに、以上のようなことまで積極的にアピールしましょう。
特に、SNS関連にこういう話題が載ると共感者が現れます。
 
社員の得意や好きを大事にする会社も良いでしょう。
某会社は男子のほとんどがムキムキマンです、つまり筋肉オタク。
会社もボディービルダーを積極的に応援しています。
かくしてボディービルダーの有名人が集まってきて、コミュニティーができています。
ガテン系の会社であれば一挙両得ですね。
 
こういう考え方で言えば、海に近い会社なら例えばサーフィンの愛好家、釣り愛好家、ヨットマンなどのクラブ活動が盛んであればそういう愛好家がやってきます。
会社も積極的に応援すれば、そこから有名選手が出るかもしれません。
 
サッカー、野球、卓球が盛んな会社も若人がやってきます。
積極的に活動の様子をWEBやSNSで発信すれば、遠隔地から応募が来る可能性もあります。
そういうスタッフがいる旅館なら、同じ趣味のお客さんがやってきます。
 
とにかく、採用はこうしないといけない、と考えないで、これまでのやり方にこだわらずに、若者が関心を持つ事象でアピールする方法で考えては如何でしょうか。
人財は意外なところで発見できます。
 
 

ついでに、こちらが現在私が熱海で活動している会社です。
お問い合わせはこちらまで。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?