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note46 ビジネス発想の起点が全く違っている事例 ~壁に突き当たったら「そもそも論」に戻って考えてみる~

少し前のドイツでの話です。(最近はどうなっていますか不明ですが)
タバコの自動販売機にはいろんな値段のタバコが装填され販売されています。
日本の自販機であれば、現金の場合、各値段のお金を入れるか、又は金額を大きめに入れてお釣りが出てきます。自販機が計算をしてくれて、10円玉、50円玉、100円玉などの釣り銭がセットされていて、戻ってきます。
日本の自販機はほんとに優秀です。
 
しかしドイツのその自販機は、使えるコインは1種のみ。お釣り銭はなんと商品に仕込まれているのです。
つまり日本のお金で例えると、自販機には500円玉しか入りません、お釣りはタバコの値段によって違うので、Aのタバコが200円とすると、300円の釣り銭はそのたばこの箱に入っています。Bのタバコが400円とすると、100円の釣り銭はタバコの箱に入った状態で出てきます。
これだと自販機自体に釣り銭の準備は必要なく、計算も必要ありません。
自販機自体はいたってシンプルな構造です。
 
どちらが優れているかはわかりませんが、発想の起点が全く違う事例です。
ビジネスでも、こういう発想の起点から考えると、意外な展望が開けるかもしれません。
 
最近、駅でこんな自販機を見つけました。
飲み物と一緒にスナックも売っています。
しかし基本的に容器の形が全く違うので、機械からすると厄介ですね。
そこで、どうなっているかというと、スナック菓子を飲み物の缶や瓶に入れていたのです、これであれば飲み物の自販機でスナック菓子も販売できますね。
 
ところで、電車やバスの料金は、距離によってバラバラですね。
長距離ならしょうがないですが、例えば市内などは、少しくらい距離が変わっても同一料金にしたらどうなるでしょうか?
例えば山手線内均一料金とか。利用者は便利ですよね。
券売機もかなりシンプルな構造になるでしょう。
統一料金ならバスなどの計算機もシンプルになります。
以前、バスの降り口で、計算機が調子悪く、降りたい客がイライラして待っている光景に出くわしたことがあります。
さて、経営効率とお客の利便性、両方を満足させるのはどちらでしょうか?
 
アマゾンで買い物をすると、不思議なことがあります。
商品が小さくても、段ボール箱がでかいのです。
「こんな小さな商品なのに、こんなデカい箱でなくても・・」とおもいます・・が、
実は、箱の大きさが統一されているのですね。
箱の大きさを一定にすることで、巨大な倉庫でロボットが商品をピックアップし、また自動的に箱詰めするのに効率が良いのです。
トラックに積むにも箱の大きさが同じだと運びやすくて積みやすいわけです。
一定の大きさのパレットにピッタリ収まります。
加えて、箱の製造も同じ大きさで大量生産できるので、コストダウンが図れます。
大手企業ならではの発想ですね。
 
イケアは、創業の頃、組み立て家具を売った時、その大きさは車の荷台やトランクに入る大きさで設計したそうです。
つまり、店で買ったらそのまま車に乗せて帰れるという・・・。
配送しないのでそれだけ安くなります。
 
日本のある旅館の話です。
従業員の人手不足でサービスの手が回りません。
そこでどうしたかというと、従業員が疲弊しないように、先に勤務シフトを決めて、休業日を決めて、それ以外の日で営業する旅館があります。
その為、従業員の働く満足度は格段に向上しました。
お客さんの都合ではなく、営業する側の都合を優先させるなんて、これまで考えられませんでした。
 
熱海市内の飲食店で個人の老夫婦2人でやっている店が多く有ります。
歳をとってきついのでやめてしまう店も多々あります。
お客が混んでくると、厨房一人、ホールでサービスするのもおばあちゃん一人です。
こういう場合、いっそのこと配膳をそっくりやめて、スタバのようなセルフサービス方式にすれば良いのでは思います。
お客が自分で取りに行き、終わったら食器を返却棚へ戻す。
お店がフルサービスしなければならない決まりはないはずです。
 
今から40年前の話です。アメリカのハリウッドで「美容室の出張」がありました。
大型バスの中は美容室になっていて、バスごと豪邸の前に乗り付けて、そこのマダムがその「移動美容室」の中でおめかしします。これを見た時・・・
「なるほど!これは蕎麦屋の出前の美容室版だ」と思いました。
美容院に来て頂くのではなく、美容院ごと出かけてしまう。
ハリウッドならではの事ではありますが、まさにビジネス発想が逆になっていました。断っておきますがこれは40年前のアメリカの話です。
 
さて、あなたのビジネスでもし頭打ちの事がありましたら、発想の起点を変えてみることはできませんか?
「そもそもこの事業は誰のために、どういう楽しみをお客に提供できるのか?」
と考えると、意外な展開があるかもしれません。
 

ついでに、こちらが現在私が熱海で活動している会社です。
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