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note44 お重の原則
氾濫するテレビCMでこんな見せ方で、印象を強くする演出法があります。
仮に1分のCM枠だとして、30秒ずつ2回に分けて、同じ内容のCMを2段重ねて放送するのです。
正確には、全く同じ内容だと禁止されているので、少しだけ変えます。
しかし、同じようなものが2回続けて出てくると、インパクトがあり、記憶に残りやすくなります。
いわゆる2段積みの手法です。
ドラマやドキュメントでも、ダブルアクションという編集手法があります。
同じ動作を続けて重ねて見せるのです。
例えば、何かにおびえて振り返った顔のアップを2回つなぐとか、ものすごいインパクトがあります。
「あーカメラマンが転んだ」
「あーカメラマンが転んだ」
と2回続ければ、笑いも倍増します。
野球のホームランの打撃シーンなどもよくWアクションで見せていますね。
日本には本来お重の文化がありました。
つまり「2段積み」
商品ですぐに思い浮かぶのが、ダブルハンバーガーですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1707784325533-1oiPLXjfPL.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1707784308752-lXuW3Mo4N9.jpg?width=1200)
そこで、この「ダブル」をキーにして考えると、こんな面白い商品ができそうです。
ダブル・トロ(寿司ネタ)
ダブルかつ丼(カツだけ2段重ね)
ダブル他人丼(カツと天ぷらが重なっている)
ダブル・ハンバーグ
ダブル・卵オムライス
なんでも重ねればインパクトも2倍になります。
さらにエスカレートして、トリプルハンバーグなど。間違いなくニュースになります。
何かの時に、イベント的に試しては如何でしょうか?
例えば毎月11日、22日は「ぞろめの日スペシャル!」
少なくても割引販売するよりかは、経費負担が少なくて済みます。
なおかつインパクトがあります。
中身を2倍にしなくても、こういう手があります。
シェフの愛情2倍のハンバーグ
いつもより2倍の時間煮込んだ牛筋シチュー
先日、街であるこぎれいなレストランを見かけました。
店員さんが出てきて一生懸命呼び込みをしているけど誰も店に入りません。
外に出ているメニュー版を見ると、ごくごく普通の、どこにでもあるメニューです。
全く特徴がありません。
どうせ客が入らないなら、この2段積みサービスを一度試してみては如何でしょうか。タイムサービスにしてもいいでしょう。
洋食屋であれば、思い切ってハンバーグ専門店にしてみるとか。
その代わりバラエティに富んだメニューを用意
シングル、ダブル、トリプル
ペッパー、和風、欧風、チーズ、タイ風
豚肉、鶏肉、和牛、豆腐
或いは、ハンバーグ&オムレツ専門店の二者択一を促す店も有りですね。
そこで使う卵はすべて「双子の卵」を仕入れて使ったら、それだけでも名物になります。
味を表現する言葉も2回重ねてみると・・・・
ふわふわ とろとろ アツアツ ジュワジュワー パリパリ コリコリ
ぷるぷる サクサク ピリピリ ホッカホカ 冷え冷え プリンプリン
擬音言葉の2段重ねもインパクトが出ます
ドキドキ ピカピカ (体験)
つやつや つるつる (お肌)
モリモリ ガンガン ウハウハ タラタラ バクバク
これらはメニューに使えます。
最近やっていたNHKの朝ドラマ
カムカム・エブリバディ
フジテレビの番組で「SMAP×SMAP」
こういう路線で商品や店名を考えていくと・・
コロッケ・コロッケ
ステーキ・ステーキ
コーヒー・珈琲
プリン・プリン
豆腐・豆冨
ラーメン・ラーメン
チャーハン・チャーハン
インパクトがありますよね。
食べ物以外だって・・・
重ね着ファッション
マッサージ2人揉み
2階建てバス
貴方の商品やサービスで「2段重ね」できるものは有りませんか?
きっとお客の記憶に残ります。
ちなみに私の十八番「乾杯の発声」は3段積みです。
どういう風に言うかと言いますと、例えば・・・・
「それでは皆様、1回目の乾杯は新郎新婦の幸せのために、
2回目の乾杯は、ここにいらっしゃる皆様の健勝を祈念して、
3回目の乾杯は、世の中がもう少し景気が良くなりますように、という願いを込めて。では連続で。
『乾杯!』 『乾杯!』 『乾杯!』 ありがとうございました」
これで会場は一気に盛り上がります。
どうぞお試しください。
重ねるという意味で、私は番組名を番組中、しつこいほどに何度も叫ぶ演出をしてきました。
最初はみんなに「しつこいのでは」と意見されましたが、続けていると、なぜかしつこさが、心地良さに変わってくるのです。
「なるほど!ザ・ワールド」は1時間番組中10回ぐらい
「クイズ!ドレミファドン」は1時間番組中20回以上、司会者に叫んでもらいました。
地味な存在の番組でしたが、いつしか視聴者の記憶にとどまっていきました。
しつこく重ねることは大事です。
ついでに、こちらが現在私が熱海で活動している会社です。
お問い合わせはこちらまで。
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