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“無償の愛”の致死量【映画『母性』を観て】
注意 このnoteはネタバレを含みます。
映画『母性』
2か月前にポスターを見かけて、絶対に観に行きたいと思った映画だった。
最後に映画を観たのは確か妊娠8か月頃(頻尿に苦しめられながらのスターウォーズ)。
約3年ぶりに何故だかどうしても映画館で観たくなったのだ。
私は大学生の頃にうつ病になったのだけれど、そのときに初めて自分には「母親にダメな私のまま愛してほしい」という思いがあると気づい
「どんな子どもに育ってほしい?」の恐ろしさ
息子が生後半年くらいのとき、ある講座で言われた言葉が喉に刺さった小骨のように残っている。
その場ではみんな、優しい子、元気な子、頑張る子、、みたいに答えていたように思う。
私はね、なんて答えたら良いのか分からず「け、健康… ?」と曖昧に答えてしまった。
私が戸惑ったのは、そんなこと一度も考えたことがなかったから。
そしてそのときに初めて“理想の子ども”が存在し、その理想に向かって子どもを作ってい