名前を付けることは「命を吹き込むこと」
ウサギ仙人(ウ仙)から子育てについて伝授してもらっていた亀子であったが、
名前を付けることを『命名』という
亀子「うちの鶴太郎が『名前が変だから嫌だ』と言いだしたんですが・・・」
ウ仙「いい名前なんじゃがな。俳優でもタレントでも画家でもプロボクサーにでもなれるような無限の可能性を秘めておるし、マッチのものまねでもブレークできるかもしれんぞ」
亀子「マッチのものまねはジャニーズの件で叩かれそうですけど・・・」
ウ仙「名前を付けることを『命名』という言い方をするな」
亀子「ええ」
ウ仙「『命』という文字は(めい)と読んだり、(いのち)と読んだりするが、
『命』の本来の意味は『社会的役割を与える』
ということなんじゃ」
亀子「そんな意味があるんですね」
ウ仙「そうなんじゃ。
子どもの名前は親からの人生最初の贈り物
じゃからな。
子どもが一生大事にできる価値観を込める
といいんじゃがな」
亀子「鶴太郎には『元気で長生きして芽が出るように』という思いで名付けしました」
ウ仙「そういう親の思いは、物心がついた時にきちんと伝えるとよいじゃろうな」
物にも名前を付けると擬人化する
ウ仙「ところで物にも名前を付けると、命が吹き込まれるんじゃぞ」
亀子「どういうことですか?」
ウ仙「ある小学校で起きたこんな話があるんじゃよ」
亀子「『ド根性ガエル』みたいな名前を付けたんですね」
ウ仙「まぁ名前はともかく
名前を付けたことで、ボールに命が吹き込まれ『道具』から『お友達』になった
ということじゃな」
亀子「そういうことなんですね」
ウ仙「この話に限らず、
どんな物でも名前を付けると大事にするようになる
んじゃぞ」
亀子「はい。覚えておきます」
こうして亀子はレベルが上がった。
『名付け』の術を覚えた。(つづく)
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?