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子どもに身に付けさせるべきことNo.1

ウサギ仙人(ウ仙)から子育てのことを学んでいた亀子であったが、

社会人に一番大事なことは生活習慣を整えること

亀子「ところでズバリ子育てで一番大切なことって何ですか?」

ウ仙「ここのところ、阪神が優勝してプロ野球が盛り上がっているじゃろ?」

亀子「子育てと何の関係が?」

ウ仙「まぁ関係あるから最後まで話を聴くんじゃな。あの華やかなプロ野球の世界に入れるのは野球のエリートたちばかりじゃ。しかし入ってから成功する人間と成功しない人間がおるんじゃ」

亀子「昨日もドラフトで明暗が分かれたみたいですね」

ウ仙「ドラフト1位で入団して大活躍して、メジャーリーグに行く人もいれば、たとえドラフト1位で入団したとしても活躍どころか2軍暮らしが続いて、何年かたって戦力外通告を受ける人間もおるんじゃ」

亀子「厳しい世界ですね」

ウ仙「シーズンオフで講演にきた栗山監督にある人が質問したんじゃよ。『一軍選手と二軍選手の違いは何ですか?』と」

亀子「ええー!WBCを優勝させた監督にですか?」

ウ仙「栗山監督は元々日本ハムの監督をしておって、大谷翔平やダルビッシュなどメジャーの一流どころを見ている一方で、斎藤祐樹や清宮幸太郎といった同じドラフト1位でもなかなか活躍しきれない選手も知っておるじゃろ」

亀子「で、栗山監督は何と答えられたんですか?」

ウ仙「

「一軍選手と二軍選手の違いは生活習慣の違いです」

と答えたんじゃ」

亀子「意外な答えです」

ウ仙「集合時間に遅刻する、偏食で体重が増える、体調管理の意識が低くいつも眠たい目をして練習に出てくる、そうした選手は多少の技術や実績があっても、一軍には呼んでもらえないそうじゃ」

亀子「なるほど。でもそれはプロスポーツ選手という特殊な世界の話ではないんですか?」

ウ仙「

『生活の乱れは心の乱れ』

と言うが、これはプロ野球の監督・コーチだけでなく、京都で芸妓を育てている女将や、宝塚歌劇団の支配人なども同じことを口にするようじゃな。男女問わず、どの世界でも同じことが言えるようじゃ。そして多くの会社の人事担当者も

『いわゆる仕事ができる人は生活習慣が整っている』

と言っておるから、社会に出るために一番大事なことは生活習慣を整えることだということなんじゃ」

亀子「生活習慣を整えるって、具体的に何をさせればいいんですか?」

ウ仙「それは以下の4つじゃな」

①寝る時間と起きる時間を定めること
②起床後に洗顔、歯磨き、排泄を行うこと
③朝日を浴びること
④朝食を食べること

亀子「そうなんですね」

ウ仙「寝る時間と起きる時間を定めることに関してじゃが、就学前の年齢で言えば、少なくとも午後9時までに就寝をして、午前6時以降に起床し、9時間以上の睡眠を確保するとよいじゃろう。近年の脳科学の研究によれば、人間の脳は生まれてから3歳までに成人の約6割、6歳までに約8割の成長を遂げると言われておるから、この成長著しい時期に、十分な睡眠の確保をすることは脳の発達上とても重要なことなんじゃよ」

亀子「うちの鶴太郎はもう6割の成長まで来ているんですね」

ウ仙「起床後に洗顔、歯磨き、排泄を行うことは、健康を維持する上で重要な行為じゃな。大人になってからも健康維持が可能になり、職場での病欠が少なくなって、信頼につながるじゃろう」

亀子「小野田寛郎さんもルパング島で30年間孤独な生活を送りながらも歯磨きは欠かさなかったという話ですものね」

ウ仙「朝日を浴びることは、体内時計がリセットされて、一日の身体のエンジンがかかるんじゃよ。また脳内物質のセロトニンが分泌されて、落ち着きが出てくるんじゃ」

亀子「母は家庭の太陽でしたね」

ウ仙「朝食には、炭水化物(とくにお米)を中心に摂取して、一日のエネルギーを補給するとともに、就学前はタンパク質を摂取して、身体作りにも努めるとよいじゃろう」

亀子「朝食は大事なんですね」

ウ仙「生活習慣を整えるには、現在の生活習慣をいきなり大きく変えるのではなく、少しずつ変化させていくとよいじゃろう。『三日坊主』という言葉があるが、実は生活習慣を変化させると、三日目に負荷のピークがやってきて『これが続くと疲れて日常生活が続けられない』と感じて、元に戻してしまう傾向があるんじゃ。しかし四日目になると変化に慣れるので、一度変更したら四日以上は続けてるとよいじゃろうな」

亀子「コツがあるんですね。ありがとうございます」

こうして亀子はレベルが上がった。
①子育てで一番大事なことは生活習慣を整えること
②『生活の乱れは心の乱れ』というが、仕事ができる人は生活習慣が整っている
③具体的には「寝る時間と起きる時間を定めること」「起床後に洗顔、歯磨き、排泄を行うこと」「朝日を浴びること」「朝食を食べること」
を学んだ。

(子どもに身に付けさせることNo.2につづく)


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