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人生100年時代の物語~おカネだけではない資産を蓄えて生きる時代へ

今15歳の子供の半数は100歳まで生きることが予想されています。

と言ったら驚かれる方も多いでしょうか。

「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」(東洋経済社)にもこう書かれています。

約100年前の1914年に生まれた人が100歳まで生きている確率は1%に過ぎない。いま私たちのまわりに100歳以上の人がほとんどいないのは、そのためだ。100年生きることはきわめて難しかったのである。それに対して2107年の世界では100歳以上の人が珍しくない。というより、100年生きていることが当たり前になっている。いま8歳の子供の半分がまだ生きているのだ。

「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」(東洋経済社)

補足すれば、寿命が延びるだけではなく「健康寿命」も延びていくので、「人生を謳歌できる時間」が増えるということにつながります。

100年という長い年月を、楽しく生きていくためには仕事や私生活、そして健康や遊び、多くの資産を築き上げて老後に備えることが必要です。

今現在、将来の老後に向けて準備周到に時間をかけて準備しているという方は希少だと思います。理由は「まあ、なんとかなるでしょ」と思っていて、そして今時点では実際になんとなく生きていてもなんとなくいきれるからです。しかし、これは人生80年時代までの生き方。これからの人生100年時代ではそうはいかなくなる

そこで今回のテーマは「人生100年時代をどのように設計」していくことが大切かを、相続と資産形成の専門家の立場からお伝えさせていただこうと思います。



100年生きるようになると、どのような問題が起きるか

2022年時点の日本における平均寿命は、男性が81歳、女性が87歳です。とりあえず、ざっくり平均寿命を80歳としましょう。これが近い未来に100歳になるので、約20年間寿命が延びることになります。

ただこれは単純に寿命が延びるという話では終わりません。人生には大きく3つのステージがありますが、このバランスが大きく変わってきます。

1つ目のステージは「学習」時代。主に20歳程度までの20年間を言います。

2つ目のステージは「勤労/資産形成」時代。20歳から60歳までの40年間です。人はここで大きく稼ぎ家族を養ったりしながら老後資金を意識し始めます。

3つ目のステージは「余暇」時代。現役をリタイアし、健康でいる限り時間とお金を自由に使える時期となります。

人生の3つのステージ

老後資金が足りなくなる

上図の通り、人生80年の現在であれば仕事を60歳でリタイアした場合、その後80歳までの20年間遊びながら生活するだけの資産を準備すればいい。

これに対して、人生100年時代は60歳でリタイアした場合、その後100歳まで40年分もの資産を準備しなくてはならなくなります。仮に70歳まで仕事をしたとしても、やはり30年分の資産を準備しなくてはならないのです。

今までは、勤勉に40年間働き、老後の20年分の資産を準備すればよかったものが、これからは2倍の期間の資産を準備しなくてはならなくなります。単純計算で期間が2倍ということは、準備資金も2倍となるわけです。

さらに言えば、健康時間も平均的に延びるとは言え、人によっては非健康時間も延びる方もいることを忘れてはいけません。医療費などの負担等を考えていくと、果たして2倍の準備資金で足りるのかなどと考えていくと気が滅入ります。


60歳で仕事は辞められない

単純に、老後資金を2倍貯めなくてはならないとなると、
①現役時代に毎月の給与から将来のために積み立てる金額を増やす
②現役時代の期間を伸ばす
という方法いずれかによるしかありません。

例えば①の方法により、毎月の給料から将来の老後のために積み立てなくてはならない金額が大幅に増え、今の生活や子供の教育費に充てられる金額が激減「一体何のために働いているんだろう」という疑問に誰もがぶち当たります。

②の方法によることもかなりのストレスが強いられます。こんな物語を作ってみました。

私は、大学を22歳で卒業して大手企業に入り、何度かの転職を繰り返して、ある程度気に入った企業に35歳で入社し、そこでそこそこの出世をしながら45歳くらいで上を見てみると多くの上司が少ない役職の椅子を奪い合っている。この光景を見て「ああ、自分の出世はここまでだな」と40代くらいで自分の未来が見えてしまう。50代半ばになると役職定年になり、給与は減らされても仕事は減らない。ついには60歳になると嘱託扱いになり、給与はなんと半額になり仕事に対する意欲もほとんどなくなる。そしてここからが本当の地獄。ここからあと10年間、モチベーションも底辺のままギリギリ生活費を賄える程度の給与の中から、それでも老後資金をねん出しなくてはならない。そうしないと、リタイア後の生活がいよいよ見えなくなってくるのだ。やりたくない仕事のため毎朝起きて、社会に対して貢献もできていると思えない仕事を無理やり続け自尊心もボロボロ。こんな生活をしてまで長生きする意味はあるのだろうか。。

こんな大人の物語を誰が見たいでしょうか。

人生100年時代に、もはや20歳くらいで決めた自分の将来設計で生涯生きていくなんてナンセンスなんです。

では、これからの時代。どのような生き方が求められていくのでしょうか。


人生100年時代に必要な4つのステージ

このように考えていくと、今までの人生80年時代とこれからの人生100年時代では「生き方」自体を大きく変えていかなくてはツラい最期が待ち受けていることはわかると思います。人生100年という、この長い人生に対して、今までのような人生設計では楽しく100年間生きていくことは難しい。

今までのような人生設計というのは、
①20歳までは学習という名の自己投資
②60歳まで勤労しながらひたすら資産形成
③60歳までで貯めこんだ資産で残りの人生を生きる
というものです。

これが人生100年時代では③の時間が長いため①②の資産形成では乗り切ることがきないと言われています。

「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」には面白いことが書いてあって、様々な角度から共感できます。同書によると100年ライフで何が変わるかといえば、

・70代、さらには80代まで働くようになる
・新しい職種とスキルが生まれる
・変化が当たり前になる
・人生の新しいステージが生まれる
・リスキリングなどで人生を通じて学ぶという考え方に
・「一斉行進」が終わる
・選択肢を持っておくことの価値が増す
等々

というように書かれています。これらを要約すると、

  1. 生き方としての選択肢が増え、幅が広がっていく

  2. そのために自分にとっての最適な人生を見つけるための多くの経験が必要

  3. 人生における投資の時間をもっと長く、そして人生の最初の時期に集中して投資するのではなく、人生におけるありとあらゆる場面で投資をしながらおカネだけではない資産形成を図っていく

  4. そうすることで、自分のアイデンティティを重視しながら長期にわたり幅広い人生を謳歌することができる

ということです。

書き方は違えど、いろいろな本で「これからの時代はアイデンティティが重視され、様々な価値観を自分なりに表現しながら、正解があるものではなく正解がないものの課題を発見していく人が勝ち残っていく」というような表現をされていて、この意味においておそらく世界は本当にこのようになっていくんだろうなと私は思っています。


さて、話を戻しますと、これからの人生100年時代に求められる1つの生き方のモデルとしては、

  1. 生き方としての選択肢が増え、幅が広がっていく

  2. そのために自分にとっての最適な人生を見つけるための多くの経験が必要

  3. 人生における投資の時間をもっと長く、そして人生の最初の時期に集中して投資するのではなく、人生におけるありとあらゆる場面で投資をしながらおカネだけではない資産形成を図っていく

  4. そうすることで、自分のアイデンティティを重視しながら長期にわたり幅広い人生を謳歌することができる

ということでした。これを上のグラフで表現しなおしてみるとこのような形でしょうか。

【新】人生の4つのステージ

大きな変化といえば、まずステージが3つから4つに増えている点と、学習の時代が区切られることなく伸びているところです。これらを①学習時代、②ファーストキャリア時代、③セカンドキャリア時代、④余暇時代の4つに分けて説明していきましょう。

①学習時代

まず学習時代が大幅に伸びる。現代では大卒の22歳くらいまで、または高卒の18歳くらいまでが学習時代として定義されていて、この22歳なり18歳なりの年齢で、まだ知識も不十分かつ社会人経験0の段階で人生の方向性を決めなくてはならないというメチャクチャな理論で成り立っているのが現状です。

その設計に基づいて人生を進めていかなくてはならないという現在の論理は、かつての終身雇用の時代であればまだしも、現在に合わせて考えれば無謀すぎることは冷静に考えればわかるものです。これからの学習時代は20歳といわず30歳くらいまでは学習していくことになります。

もちろん、学習といっても30歳まで学校で勉強をしていくというだけではなく、社会に出ていろいろな仕事を経験する、貯金をためて海外留学をする、様々な方法で自分探しという意味での学習時代が重要になってきます。大学までの学習のような他の人間と同じカリキュラムで興味のない分野の勉強をも無理にするのではなく、大学卒業後は、自分の自分のための勉強や投資を行っていく時期となります。

この時期で一番大事なのは、いろいろな経験やいろいろな失敗をしながら、自分の好きなこと、得意なこと、やりたいことを目いっぱい見つける時間とすることです。

勤めた会社でスキルを磨く、人間力を磨く、感性の合う仲間を見つける、ときには起業をしてみるのもいいでしょう。特に失敗は若いうちにしかできません。多くのチャレンジをして多くの失敗を経験することが人生100年時代の土台を作ってくれます。

これからの20代、場合によっては30代までは、がむしゃらに勤労し老後資金をためる時代ではなく、未来の自分への投資期間として自由に活動する、そんな時代になると思います。


そして学習時代はさらに続きます。最近のVUCA(予測不可能な時代)から考えてみても、20年以上も前に学んだ知識はゴミにしかならないことは明確です。それにもかかわらず、現在の生き方は大昔の学習時代に学んだ知識などで生涯戦っていこうとしている不思議な構図がまかり通っています。

最近、リスキリングという言葉をよく聞くようになりましたが、多くのメディアではこれを「DX」に限定しているような風潮がありおかしいと思いますが、リスキリングとは英語で「Reskilling」であり、スキルを付け直すこと、学び直すことです。なにもDXに限った話ではなく、これからは人生の大半を「学びながら生きていく」時代になるということです。

このように常に学び続けていくことでリアルで生きた知識やスキルを学びながら、自分の本当にやりたいことを模索していくことが人生100年時代を賢く生き抜くコツとなります。上図ではリスキリングが70歳で終わるように描いていますが、もちろん余暇時代になったとしても学ぶことは大切なことだと思います。


②ファーストキャリア時代

多くの遊びや学びによってある程度方向性が見えたら、その方向で生きていくためのスキルと実績を付けていかなくてはなりません。このスキルと実績を積んでいく期間がファーストキャリアです。例えば図の中では30歳~50歳の20年間をモデルにしています。

注意していただきたいのは、このファーストキャリアはあくまでセカンドキャリアを見越して選択すべきだということです。セカンドキャリアがあなたが本当にやりたい仕事、ファーストキャリアはその準備期間です。

あなたがやりたい仕事を手に付けたい場合でも、その仕事を成功させるためには多くの資産が必要です。ただ単にやりたい仕事に就くだけなら誰でもできますが、これは人生100年時代を楽しく生きるためのお話。そのためその仕事は成功してもらわないといけません。

とすると、あなたがセカンドキャリアで本当にやりたい仕事に就いて成功したい場合、スキルや経験、そして人脈といった多くの資産を持ち込む必要があるのです。このような資産を多く作る期間がファーストキャリアとなるのです。


③セカンドキャリア時代

そして40代の頃になると、勤めている会社での自分の今後のキャリアが大体見えるものです。そこで考えていただきたいのです。今の会社での出世なりが、あなたのセカンドキャリアなのか、それとも違ところにあるのか。

その会社の中にセカンドキャリアがあるのであれば、それはそのまま受け止めればいい。しかし例えばその会社の中にセカンドキャリアが見いだせない場合。そんな時は決断の時です。あなたのセカンドキャリアに向けて動き出しましょう。

恐れずに言わせていただきますと、セカンドキャリアに一番適しているのは転職ではなく「起業」です。

「40代なんかで起業なんてリスクはとれるわけがない!家族もいるんだぞ!」多くの声が聞こえてきそうです。それは確かにそうかもしれません。しかしそれを含めて考えても起業が適していると思います。

なぜかと言えば、このセカンドキャリアのポイントは、
①50歳から70歳までの残り30年間もやる仕事になるため楽しくないと続かない
②リタイア後の老後資金を一番貯めなくてはならない重要な時期

であることです。

これらを考えていくと、転職しても55歳からの役職定年、60歳からの嘱託というレールが見えている以上、あと30年間も仕事していくルートとしては、そちらの方がリスクではないでしょうか。

多くの起業家を見ている税理士としての私の素直な感想です。

「たしかにな。でも今まだ自分のやりたいことが見つかっていない気がして」と言われたあなたのために言いたい。

学習時代を20歳で止めずに、仕事をしながらも学習してきたではありませんか。趣味、外国語、ビジネススキル、ボランティア、遊び、、いろいろとリスキリングしてきた中であなたがやりたいこと、見つかりませんか?

このセカンドキャリアを見出すための学習時代=投資なのですね。


④余暇時代

このようにして70歳くらいまで、楽しく勤労をしながら、なおかつ資産をためてきていれば、残りの時期は人生を謳歌するだけですね。

ここまでお話をしてきて、誤解していただきたくないのは、私がここまで「資産」「資産」と何度も書いてきましたが、ここで言う「資産」は実はおカネ等の金融資産だけではないのです。

余暇時代で必要なのは、おカネはもちろんですが、それ以外にも健康であったり趣味であったり、パートナーや仲間といった無形の資産であることはお分かりになると思います。これらの資産を総合的に築き上げていくというスタイルが人生100年時代のモデルスタイルとなるでしょう。

それでは最後に人生100年時代に必要な5つの資産を紹介しましょう。


そこで、人生100年時代に必要な5つの資産

人生100年時代に必要な5つの資産は、①金融資産、②健康資産、③遊び資産、④人的資産、⑤技術資産です。

言わずもがな、長い人生を楽しく生きる秘訣は「健康に、豊かに、好きな人たちと、楽しく遊ぶ」ことではないでしょうか。ともすると、これら5つの資産をいかにして余暇時代に向けて作り上げていくか。それぞれ見ていきましょう。

①金融資産

ここまでおカネを中心に老後資金の必要性をお話ししてきましたが、老後2000万円問題や、国民保険料が65歳まで負担になりそうなニュースを見ていると、やはりこれからは自身の力で老後を楽しむだけの金融資産を構築する必要がありそうです。

特に日本人の場合、給与所得のみで老後資金を蓄えようと考える方が多いですが、賢く投資について学び、投資資産からの収益を老後資金に充てるという発想は、これから必須になってくると思います。

投資信託の長期投資や不動産投資などを賢く活用して、老後資金の財源にする勉強をしましょう。

色々な本を読んでいただくとわかりますが、投資の基本は絶対に長期(20年以上)投資です。短期間での利益を狙うFXや仮想通貨などは、正直ギャンブルに過ぎません。素人であるならなおさら、長期投資での投資ということを覚えておいてください。

最後に中小企業の支援をしている税理士の立場から言わせていただくと、一番おすすめの投資は、やはり起業です。

金融資産の築き方は簡単にお話しできるボリュームではないので、またの機会に深掘りしていきたいと思います。


②健康資産

そしてどんなにおカネがあっても健康でないと楽しく生きることができません。長寿になってもその大半を寝ながら、一生懸命稼いだ資産を抱えながら病院で過ごすなんて悲しすぎます。

基本的に平均寿命の延長と同時に健康寿命も延長していくと想定されています。しかし、全員が自然に健康寿命が延びるわけではありません。やはり不摂生な生活をつづけた方や、過度なストレスを抱えている方などを中心に、寿命は長いがその大半は不健康時代になってしまう方もいらっしゃいます。

そして、この健康資産の蓄積は60歳70歳になってから生活態度を改めて生きていっても遅いということはお分かりでしょう。

今のうちから、運動、食生活、睡眠、ストレス、定期的な健康診断、今のうちからやれる健康対策を行うべきですね。


③遊び資産

おカネがあって、健康でいて、「さあ何をしよう!」と考えて時に、、、「何も思い浮かばない。。」では悲しい限りです。

最近の日本においては、「遊び」を知らない世代が増えている気がします。Z世代と呼ばれる10代~20代前半の世代では、時短に対するこだわりが強い傾向になっているようです。例えば、ドラマを1.5倍速で見るのが通常になっていたり、歌いだしまでのイントロが短い曲がヒットする傾向にあったり、とにかく時間は短い方がいいという趣向があるらしい。

ですが、時短によって失われている「遊び」に私は不安を感じます。ドラマの中のストーリーだけでなく俳優の演技だったり背景や小物への関心から興味が生まれる。イントロを聞きながらその曲に込められた想いを想像したりすることで想像力が生まれる。そういう「ゆとり」だったり「遊び」だったりが失われていく中で、なんとも刺々しい世界になってしまわないか不安です。

話を戻しますと、このような「遊ぶ」という概念を大切にしないと余暇時代に楽しむことができない。


そしてこの「遊び」という概念は実は余暇時代だけではなく、セカンドキャリア時代にもとても必要になります。

これからのビジネスでは、すでに正解があるような事業についてはAIを中心に処理されていくことになります。正解があるものを正しく処理することはコンピューターの最も得意とすることであり、人間がどんなに頑張ってもAIに勝てるものではありません。

逆に人間がビジネスの上で発揮していく力は、正解があるものを正しく処理する力ではなく、正解がないようなものについて課題を発見して提案していく力です。

これを情報編集力とも言いますが、この情報を編集して提案していく力をどのように伸ばしていくかというと、そう「遊び」なのです。人類は遊びながら、様々な挑戦や失敗を繰り返すことで、ひらめきが生まれイノベーションを生み出してきました。ああでもないこうでもないと考えていく過程の中で、新しい発想が生まれてくるのであって、正解がある分野においてその発想は生まれようがありません。

つまりは、セカンドキャリアを迎えるにあたり、これからの人生100年時代においては遊び資産を意図的に蓄積していく必要があるのです。見た目上は無駄と思われがちの「遊び」のなかで遊び資産を蓄積させて、柔軟な発想力を培う訓練を行うことが必要だということをほとんどの方が知りません。

遊びを直接的に結果を生まない無駄な時間と考えてしまう方が多いですが、遊びの時間をしっかり作らずに大人になると、発想力が乏しく、正解があるものにしか対応できない、まさにAIに仕事を代替される典型的に価値が激減する人間に陥ってしまいます。

今こそ、遊ぶときなのです。


④人的資産

人的資産とは、つまり人脈のことです。余暇時代に色々な方と交流を深めながら余暇の幅を広げていくのはもちろんですが、この人的資産はセカンドキャリアのためにも蓄積させていく必要があります。

セカンドキャリアでは、たとえば起業した場合、どれくらいの人脈があるかによって事業の伸び幅が桁違いに異なります。顧客をたくさん抱えている人、潜在顧客から憧れられている人、さらに多くの人脈を持っている人、○○を持っている人、おもしろい発想を持っている人など様々なジャンルの人脈をいかほど持っているか。

事業はやはりヒトで動いていくので、高価値のモノを持っているよりも多くのヒトとつながっている人の方が成功するとも言われているほどです。この人的資産を蓄えるためには、色々なところに出向き、人に会い、まめにコンタクトを取り、輪を広げていく地道な活動を長期間にわたり行っていくことが必要です。また、当たり前ですが自分自身が人に好かれるような人格を備えていかないと人がつながっていかないのは当然です。


⑤技術資産

最後は技術資産ですが、この資産に限っては余暇時代のためではなくセカンドキャリア時代のために、ファーストキャリア時代に築くべき資産となります。自分がやりたい仕事を見つけたら、その事業で羽ばたけるようにその技術を磨く必要がありますね。

そのための資産として技術資産があるのです。

5つの資産を築くタイミング

そしてこれらの5つの資産を人生におけるどの時期に集中して築いていくべきかを考えてみましょう。

5つの資産の積み立て時期

このようなバランスで築いていくのが好ましいのではないかと考えます。

30代までの学習時代には③人的資産と④遊び資産を中心に築き上げます。いずれの人生の幅を広げていくために、自分の本当にやりたいことを発見し、そして成功に導くためにとても重要な資産となります。

次に30代から40代くらいのファーストキャリア時代では⑤技術資産を中心に築いていきながら、このあたりから②健康資産の蓄積にも意識を向けていきたいです。

そして50代からのセカンドキャリア時代には、①金融資産を中心に他の全ての資産もバランスよく蓄積していきたいです。余暇時代に向けて一番資産の蓄積が効果的に直結する大事な時期となります。


経営お役立ちコンテンツ「となりのブレイン」

いかがでしたでしょうか?

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今回は、ビジネスとはちょっと異なる角度から「人生」という切り口でお話してみました。

少しでもお役に立てた部分があれば幸いです。

今後も色々な角度から事業を飛躍させる仕組みについてお話していきますので、よろしけばフォローをお願いします!

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