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2021年2月の記事一覧

読書傾向 2021年1月の本棚

読書傾向 2021年1月の本棚

asasuoの本棚 (浅蘇芳) - ブクログ

ものすごく統一感がない。
1月だけ見ても雑食感満載の本棚。
興味が定まらないというか、幅広いというか。

これから私は、どんなことに興味を持つのだろう。
自分でもワクワクする。

読書感想文*アンナ・カレーニナという名のメンヘラ不倫女

読書感想文*アンナ・カレーニナという名のメンヘラ不倫女

ロシアの文豪トルストイが書く小説は小難しいかと思いきや、リョービンという名の登場人物が笑えるキャラとして描かれており、主役のアンナよりも好きになってしまった。

これは読んでもらった方が面白さが伝わるのだが、リョービンの恋愛話に始まり、失恋、身近な生と死、政治的な係り、社交界での振る舞い、至る所で天然を発揮するのである。

表題のアンナという夫人による若いイケメン将校との不倫恋愛は、突き詰めれば自

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『椿姫』の『乾杯の歌』を結婚式で採用する是非を問う

『椿姫』の『乾杯の歌』を結婚式で採用する是非を問う

椿姫と言えば娼婦の悲恋小説であり、ヴェルディの歌劇、とりわけ豪華絢爛な『乾杯の歌』が有名である。

この曲は、娼婦であるマルグリット(劇中ではヴィオレッタ)が、治らぬ病の苦しみを紛らわせるため、なかば自暴自棄で開催した徹夜の乱痴気パーティを表現したものだ。
※上の動画は、最も小説のイメージを再現しているものをチョイスした。

当時のパリでは貴族社会にあって、平民と一度でも体の関係を持ってしまった女

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読書感想文『人間の運命』

読書感想文『人間の運命』

第二次世界大戦中と、その後の話。
本が古すぎるので、ブクログにリンクを貼っておく。

■表題作『人間の運命』第二次世界大戦で家族を失ったヴォロネジ人(ソビエト兵)のソコロフは、身寄りのない孤児の少年に、自分が父親であると名乗り一緒に旅をする。
少年はソコロフに懐き、彼のことを父親だと信じている態度を貫くが、実は疑念をもっている風でもあった。
少年ヴァーニュシカは、幼いながらもソコロフの親切心を無下

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