アパレルの自己矛盾(10.06)

ユニクロがリユニクロなる取り組みを始めるらしい。

「RE.UNIQLO」

服を回収し、リサイクル、リユースしてくれるらしい。

正直言って助かる。ユニクロはあまり買わないけど、その心意気には賛成。

だって服って減っていかないんだもん。

常に単調増加。ときには指数関数的な伸び。

食べ物みたいに無くならないし、インクみたいに掠れない。

もし服が減っていったら罪悪感なく毎年クローゼットを刷新できるのに…

クローゼットは満杯なのに、まだ着られる服を捨てるのは嫌なのに、

毎年新しい服にときめいてしまうんだから。まったく。

だから、ときめかなくなった服が再利用されるなら嬉しい。

この罪悪感から解放されそう。


そもそもアパレルは自己矛盾を抱えている。

企業として毎年売り上げを伸ばしていかなくちゃならない。

自分たちの作った服を末長く愛してほしい気持ちがありながら、毎年新しい服を買ってもらわなきゃならない。

(そうか、だから私のクローゼットは単調増加…。)

そう思うと、ユニクロのリサイクル事業も、オンワードの環境配慮もどこか胡散臭く感じてしまうのだ。

結局買ってもらい続けなきゃいけないんでしょ。

持ち服をリサイクルさせながら、シーズン毎のセールをやめながら、

それでも服は売られ続ける。

人口は低下するし、若者はファストファッションを求める中で

アパレルの未来はどうなるのだろうか…。

かくいう私も、お金持ちではないし、クローゼットは限られてる。

長く使える服を買いたいけど、新しい服にときめいてしまうのは事実だ。

アパレルの自己矛盾ってタイトルにしたけど、本当に矛盾しているのは私の感情なのかもしれないな。