![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144969863/rectangle_large_type_2_c15cec5f30fe04858829c5eae731c091.jpeg?width=800)
#9 ボルネオマラソン2024 ハーフマラソン 出場レポート(2024 マレーシア旅)
こんにちは、あさまるです。
2024年5月5日、私はマレーシア・コタキナバルで行われた「ボルネオマラソン 2024」に出場しました。
ゴールデンウィークの旅行として行きつつも、今年の目標・抱負として持っていたマラソン大会出場。そう、今回の旅の主な目的として「ボルネオマラソン 2024のハーフマラソンへ出場し完走する」を掲げていたのでした。
初の公式マラソンイベント出場、初のハーフマラソン出場で、足がどこまで持つか不安もありましたが、結果からいきますと無事完走することができました。
このnote記事では「ボルネオマラソン」のイベントがどんな雰囲気かを感じ取っていただけると嬉しいです。写真多めでお届けしますのでぜひ楽しんで読んでいただけると嬉しいです。
レーススタートはなんと夜中!
レースのことを調べるにあたって驚いたことは、マラソンの開始時刻。
東南アジア地域のマラソンイベントは、未明~早朝にスタートすることが一般的です。日中は猛暑でありマラソンを走れるコンディションではないためですね。
ボルネオマラソンについても例外ではなく、
42kmフルマラソン: 2:00スタート
21kmハーフマラソン: 4:00スタート
10kmラン: 5:30スタート
という、なかなか酷な時間に始まります。
また、会場となる「Likas Staduim(リカス・スタジアム)」にはスタート時間の2時間前に受付を済ませるようにとのこと。
私は今回ハーフマラソンを申し込んだので、2:00 にスタジアム入りとなります。
これはもう実質徹夜で走るようなかたちになるため、身体のコンディションとリズムを整えるところから準備が必要です。
前日は夕方に夕食をとって、夜は寝ることとしました。
幸いにも前々日、前日と4時起きでかつ移動が多くて疲れていたため、ぐっすり寝ることができました。
会場までの往復シャトルバスを予約する
マラソンのスタート会場は「Likas Staduim(リカス・スタジアム)」。コタキナバルにある立派なサッカー兼陸上競技場です。
ただ、市街地からはやや離れているため、歩いて行くようなノリではありません。コタキナバルには気軽に乗れる電車や路線バス網がないのが難点ですね。
深夜1時にコタキナバルでGrabタクシーを捕まえられるのか不安だったため、私はマラソンの公式Facebook/Instagramにあった「オフィシャルトランスポート(シャトルバス)」を利用することにしました。
レースキットを受け取り時にシャトルバスを申し込み手続きが行えるのですが、私は完全に失念しておりました。前日18時に気付いて運営の方にWhatsAppで相談してみたところ、快く受け付けてくださいました。料金はGrabPayで送金。本当に助かりました。大感謝。
シャトルバスのりばへ
0:00に起きてランニングウェアに着替えて、私は泊まっていたホテルから最も近いバス待ち合わせ場所であった「Oceanus Waterfront Mall」へ移動しました。
徒歩15分程度だったので歩いてもよかったのですが、これからハーフマラソンを走るということもあり、体力を消耗したくなかったため、Grabタクシーで移動しました。
深夜にGrabタクシーは捕まらないであろうという前提でダメもとで呼んでみたのですが、すぐにマッチングできました。Grabすごい。
Oceanus Waterfront Mallがどんなところかわからずでしたが、建物の前の大きな道に数台の観光バスが止まっていたので、すぐにわかりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719097948685-9pcWDZVIDt.jpg?width=800)
1:30にバスが動き出し、1:50頃にバスは会場である「Likas Stadium(リカス・スタジアム)」に到着です。
リカス・スタジアム
スタジアムに到着し、場内に入るところで受付を済ませます。
荷物のお預けサービスがありました。私はめっちゃ軽装で来たのですが、荷物預けサービスがあるので一定荷物があっても大丈夫ですね。預けた荷物はゼッケン番号とゼッケンに印を付けて管理されていたのでスタッフが取り間違えることもなさそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719101029258-Wz75grYM2l.jpg?width=800)
「4:00スタートなので2時間前に来たところでやることがないよな…」と思いつつ、スタジアムの中に選手として入る経験はそうないので、今この瞬間を楽しむことに。
サッカー選手や陸上選手はここから出入りするんだろうなあと思いを馳せたり。
![](https://assets.st-note.com/img/1719101286409-pm349JQcLV.jpg?width=800)
スタジアムと控室をつなぐ入口を歩いてみたり。
![](https://assets.st-note.com/img/1719101314206-U8SkVRFwGV.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1719101314251-IL57IFPfCV.jpg?width=800)
軽くスタジアム内に足を踏み入れて、ゴールの瞬間を先に味わってみたり。
![](https://assets.st-note.com/img/1719101313998-Lsv9IQn317.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1719101314079-UwzDRLwF0p.jpg?width=800)
スタートまでの1時間30分は、スタジアム内のベンチでぼーっとしたり、コースマップから全体像を把握したりしてました。蒸し暑かったけど、深夜にぼーっとするのも悪くない。今日1日は長いからね。
ちなみにスタジアム内には実況アナウンスの方がいらっしゃって、マレー語と英語でランナーを鼓舞しようとアゲてました。ノリは好き。
スタート30分前からウォーミングアップ開始。軽く体操をストレッチをして、スタジアム場外の道路にあるスタート地点へ移動しました。
いよいよスタート
いよいよ5:00、ハーフマラソンのスタート時刻です。
雰囲気はクラブDJ的な感じで「マラソン楽しもうぜイェイ!」感があり、気持ちを高揚させてきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1719101918821-IJbwuSN2di.jpg?width=800)
10秒のカウントダウンがあり、いよいよスタートです。
ハーフマラソンにエントリーされたのは約1,500名。
私はギリギリにスタートラインに立ったので後方からのスタート。
![](https://assets.st-note.com/img/1719102951078-VlxQA1hc9U.jpg?width=800)
私は時速約7kmのスピードで今回走っていたので、3つのセクションに分けて紹介していきます。
序盤(0~7.5km): スタジアムから市街地を走る
私はハーフマラソン初チャレンジということもあり、序盤はあえて走らない。いつもよりさらに遅いペースで走って、後半戦に体力を温存させる戦略でいくことにしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719106591123-xxd2fAaQyU.jpg?width=800)
私と同じような戦略をとる方も多くいらっしゃって、最初はランニングでもジョギングでもなく、早歩きといっても過言ではないスタイル。
イベントが始まった高揚感もあり、もっと速く走れる気持ちも抑えながら早歩きです。
3kmを過ぎたあたりから、コタキナバルの市内中心部を走っていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1719110732998-04l36pEGTw.jpg?width=800)
深夜でも開いているお店が数軒あるけど、さすがに4時台は皆さん寝てますよね。街並み観光兼ねて走ることができました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719106634166-PuSqDj6gsP.jpg?width=800)
中盤(7.5km~14km): 郊外の勾配ある道路を走る
スタートして1時間ちょっとが経過。距離にしては3分の1を過ぎたあたり。
この先中盤の区間は、市街地中心部の道路から離れて、郊外方面に行く道路を走っていきます。周囲に民家やお店はなく、勾配もそこそこあります。
日本で例えるなら地方都市間をつなぐ国道の山間部を走っているような雰囲気。
いきなりトンネルの中を走ることになるのが、まさにといったところ。
![](https://assets.st-note.com/img/1719107720259-w0Ad3aVjNF.jpg?width=800)
ただただ周囲は木々なので、ランナーの皆さんも淡々を走ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1719107727059-mGfTAQ6Qvj.jpg?width=800)
ゆるやかな下り坂と思えば、その先は登り坂。
![](https://assets.st-note.com/img/1719107740853-oCb6tznA4y.jpg?width=800)
6時を過ぎて、徐々に空が明るくなってきます。
道路は広くて走りやすいが、本当にまわりはなにもない。ただただ木々。
でも周囲が山という訳ではなく、空の視界が開けているのが良いですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1719108126358-3NDFcw0pSB.jpg?width=800)
終盤(14km~19km): 郊外ロードサイド、市立モスク、そして海岸線へ
終盤は、山あいの雰囲気から抜けて市街地さが増えてきます。
いすずのディーラーさんや自動車関係、ケータリングの会社さんなど、この街の法人向けサービスの会社があったり、学校があったり。
また、道路から少し外れると一軒家がちらほら。
![](https://assets.st-note.com/img/1719109000359-n9IL4PEAIN.jpg?width=800)
道路沿いも民家や店舗が増えてくるので、身体の疲れもみえてきますが、空の色と街並みが変化してきて、走っていてとても楽しい時間でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1719109351462-0kAuuLFuB2.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1719109000360-HcAaYhfMqA.jpg?width=800)
走っている自動車の数も増え始めて、もうすでに人々の活動が始まるのを感じます。
![](https://assets.st-note.com/img/1719109000437-2yE7ir7tb2.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1719109000442-xgcRh3Jfk5.jpg?width=800)
水上モスクと称される「コタキナバル市立モスク」
そしてこのマラソンの一番の見どころは「コタキナバル市立モスク」の横を通過すること。このモスクを通り過ぎる時間帯が、ちょうど日の出の時間になるように設定されているのが、流石だなと感じました。
私はそこまで走るペースが速くないので、すでに陽は登っていましたが、それでも疲れが吹き飛ぶような素敵な景色を見ることができました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719109658035-3TepQT70wd.jpg?width=800)
コタキナバル市立モスクを過ぎると、海岸に出てきますので、最後はリカス・スタジアムに向けて走り抜けます。
このあたりは高層コンドミニアムが多くて、リゾート感が感じられました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719109000681-GYIdKNeRiO.jpg?width=800)
ゴールへ向かって(19km~21km)
残り2kmの時点には、ウォーターシャワーのゲートが。
「あとちょっとだ!行け行け!」という運営の皆さんの声も受けながらラストスパートです。
私も19kmまで走れたことで、走り切れるのが確信に変わりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719109000768-qp0MFPZAzA.jpg?width=800)
みんなここまでよく走ったなと感じずにはいられない。
![](https://assets.st-note.com/img/1719109001052-dVtZloPmGc.jpg?width=800)
リカス・スタジアムに戻ってトラックを半周してゴールです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719110488460-VnAmA47eH8.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1719110488395-lanxpQ79Ig.jpg?width=800)
実際に海外ハーフマラソンに出場してみて
このボルネオマラソン、国際マラソンなのでアスリートとして真剣に走る方も多いのですが、市民マラソンの側面も強くて、自分自身が楽しんで走ることが大切であることを教えてもらえた気がします。
私も初めてのマラソンイベント出場、初めての海外マラソンイベント出場でしたが、観光と身体のトレーニングを兼ねることができて、楽しみながら走り切ることができました。
ボランティアで運営されているのに驚き
そしてなにより驚いたのが、このマラソンイベントの運営はボランティアで行われており、多くのスポンサーの協力があって成り立っていること。
あとで記録を見て驚いたのですが、このマラソンに選手として参加された方はなんと約5,000人以上!
これをボランティアで運営できていることに私は驚きを隠せませんでした。
もちろん案内の丁寧さやホスピタリティ面で日本国内のマラソンイベントと比較するのは酷ですが、それでもイベント自体は申し分なく、むしろよくやっている、純粋に素晴らしいと感じました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719111176844-bvYhnlU6qM.jpg?width=800)
今回の記事は以上となります!
それではまた次の記事でお会いしましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?