小泉八雲の生き方に、日本人が忘れていた本当の幸福を知る
小学生の頃には、休みになるとしばしば親戚の家に遊びに行っていました。両親が共働きで留守がちであり、親戚の家には年の近い、いとこがいたということもあったのかもしれません。ですが、親戚の家でする事は、いとこ同士で遊ぶということではなく、本を読む事でした。親戚の家の引き出しには絵本が数冊入っていました。今でも覚えている本は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『耳なし芳一』でした。ご存知のように、耳にお経を書き忘れることで起こる芳一への試練の話は、自分の心の奥底までこびりついて消すこ