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大谷翔平の今シーズン最後の投球を見に行った。

もちろん。見に行く前には今シーズン最後だと思っていたわけではなく、今季11勝目の勝利と、44号ホームランを見に行くためだった。しかし報道されているように、結果大谷翔平の今シーズン最後の投球を見に行ったことになってしまった。

LA時間の23日の大谷の登板試合は午後1時からのデーゲーム。先日のハリケーンの影響もあって、ダブルヘッダーになったが、ここオレンジカウンティの日中は暑い。野球をするには日差しが強すぎる気がした。

登板日の通常の準備は、30分ほど前からレフトフェンスあたりでの壁へのボール当てから始まる。一平さんも一緒だ。その後、キャッチボールをしてから、ブルペンで軽く投球練習をする。

投球練習前のキャッチーボール
大谷投手のブルペンでの投球
後ろには、一平さん

この時のボールを見ていたら、軽いスライダーばかり投げていた。しかも指が引っかかっているようで、左に大きくそれたりしていた。隣で投げていたレッズの投手が投げてキャッチャーミットに収まる重たい音とは、全く違っていた。フォーシーム系は見ている限りでは投げていなかった。すでにこの時点で違和感があったのかもしれない。

そんなことを気にもせずに、観戦していたら1回の裏に44号のツーランホームランが飛び出した。今日こそ連敗を脱出して勝つ予感がした。

ホームランを打ってホームインする大谷翔平選手


ところが、2回の打者の途中で急に降板し、スタンド全体が大きくざわついた。せめてその打者が終わるまでは投げるのが普通なので、これはかなり重症なのか、大事をとったのかと思われた。しかも投球はやめても通常はDHとして打者としては出てくるのだが、この試合では、DHさえ交代していたのだ。(この時にすでにチームドクターの診療に行っていたようだ)

それにしても、その日の午後6時半からの試合にはちゃんとDHとして出場し、ヒットを打っていたのはすごいとしか言えない。左打者にとっては、右腕を引っ張る筋力が必要だからだ。改めて、キャッチボールを終えてブルペンに向かう大谷翔平投手の写真を見ていると、下を向いて何か考え込んでいるような場面があった。

ブルペンに向かう大谷翔平投手

もちろん、登板前の緊張した時間でもあり、観客に一番近づく場所であっても、通常顔を上げることはなく、ファンサービスをすることはない。いつものルーティーンだと思っていた。ただし、本人にはこの時にすでに何かいつもとは違う感覚に見舞われていたのかもしれない。


話が大きくそれるが、大谷翔平選手はOC(オレンジカウンティー)が気に入っているのではないかと感じている。それは、ポスティングでニッポンハムからMLBに移る時に、ニューヨークやシカゴやサンフランシスコなど大都市のチームをことごとく断ったからだ。もちろんLAには近いが、OCに行くと実感するが、OCは海や山があり、緑や自然が多く、ゆったり感や開放感がある。大都市のような緊張感やざわめかしさはないのだ。そういえば、以前エンゼルスに所属した長谷川滋利投手も、いまだにOCに住んでいる。LAに駐在した日本人が、引退後OCに住むというのは住民には大変に納得する理由である。今年はポストシーズンに向けて打者として活躍して欲しいし、来年以降もエンゼルスに在籍してほしいと願っている。


それにしても、暑い一日だった。


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