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瞑想⓪ : 脳とPC

「瞑想」って言ったらどんなイメージが浮かびますか?

あまり瞑想に関して興味のない人はシンプルに怪しい

瞑想=禅のイメージを持っている方は、お寺で坐禅を組み集中が切れたら「ビシッ」と僧侶に警策で叩かれる感じ。

ビジネス系の方はシリコンバレーで近年注目されているマインドフルネスを連想される方もいるんじゃないかなと思います。

瞑想はスポーツのように勝ち負けはないですし、ダイエットのように成果が数字で見えないため物質社会の中で成果主義を求められる日本の環境では無駄に見えたり、とっつきにくい部分があるかなと思います。

まあ全て内側(体内、脳内、精神)で起こっていることなのでね^^;

しかし目や数字では捉えられないとしても、感覚としては確かに効果はあります。

今回は瞑想の第0回ということで、実践方法ではなく瞑想ってなんのためにあるのかっていうところをPCに例えて書いていこうと思います。

怪しい壺を売ろうとしている訳ではないので、ぜひ読んでみてください。

①瞑想中の脳の変化

瞑想は前述した通り成果が外的な要因では判断しにくいです。

瞑想中に他の人が気になり見渡しても何の手助けにもなりませんし、カンニングもできません。笑

そもそも瞑想とは一つのこと、主に呼吸に集中して心を落ち着かせることが目的なので他人が気になってる時点でそもそもアウトです。笑

瞑想の方法や具体的な効果は次回以降の記事で書くとして、外側では見えないその効果は脳内ではどのようになっているのかをまずはご説明します。

**
近年脳科学者たちは瞑想により脳内でどんな変化が起きているのかをMRIスキャン**で観測しました。

引用元 : ライフハッカー.jp https://www.lifehacker.jp/2013/09/130904brain_meditate.html

結果は上記画像のように一目瞭然。

瞑想前に活発だった脳は瞑想後、だいぶ落ち着いています

科学的に言えば、脳の「情報処理」の活発さを示すβ波が減少しています。

ちなみに前頭葉は「論理的思考、感情、自意識の機能」
頭頂葉「周囲を取り巻く環境、時間や空間の把握」
後頭葉「視覚や色彩、人の顔の認識」

等々を担当しています。

瞑想とはシンプルに言うと楽な体勢で座り、目を瞑り(もしくは半目)、呼吸や体内の臓器の動きに集中することなので、

楽な体勢で座る = 周囲の環境はほとんど変わらない
目を瞑る = 視覚は使わないため色彩や人の顔の認識する必要なし
呼吸に集中 = 単純作業なため論理的思考の必要なし

という状況を作り出して、脳の情報処理量を減らすところから始まります。

この情報過多社会で常に情報を処理している脳を休ませてあげるという意味だけでも瞑想の効果はあるのかなと思います。

僕もそうですが、暇さえあればインスタやTwitterを触っちゃうのでね、、、

意識的にそういった環境を用意するだけでも少し生活にメリハリがつくかなとも思います。

この効果に関してもうちょっと身近なもので例えてみます。

②脳はパソコンと同じ?

脳はパソコン!

ちょっと言い過ぎかもしれませんが、当たらずも遠からずだと思います。

その共通点は「情報処理」です。

脳は外側から入る情報を認識し、「快・不快」の感覚にわけ、その状態を続ける、もしくは回避するための方法を考え実行します。

その行動の結果は重なり「過去」となり「記憶」に変わっていきます。

パソコンも同じ様に、キーボードによる外的な指示により反応し、快であればサクサク動き、不快であれば重くなったりフリーズして、スクリーンに僕たちの求めている情報を映し出してくれます。

パソコン内で行った行動は「履歴」となり「キャッシュ」に変わっていきます。

脳は心に、パソコンはWi-Fiを通じてインターネットやクラウドに繋がり、どちらも使いすぎるとオーバーヒートします。

では、みなさんパソコンが重い時はどうしますか?

重いデータを消したり、シャットダウンをしますよね?

脳も同じで疲れた時は、記憶や情報を整理して瞑想(=シャットダウン)をする時間が必要です。

**
パソコンのフォルダを開き確認しながらゴミ箱**に捨てて行く様に、瞑想して心の中を見渡して情報の整理をしたり、いらないものは綺麗さっぱり忘れてしまいましょう!

③シャットダウンとスリープ状態

パソコンを閉じる時、主に二つの選択肢があります。

画面が開いたままの状態で閉じる = スリープ状態

画面を消し、電源を完全に落とす = シャットダウン

パソコンはスリープ状態だとパソコンを開いたりキーボードを触れば目が覚め(立ち上がり)ますが、その分スリープ状態に入る前の状況を維持しているので、スリープ状態に入る前とPCの情報処理能力は変わりません。

人間も同じでノンレム睡眠/レム睡眠という言葉もあるように、寝ている間は夢をみたりするため完全に脳機能がオフにはなっていません。

なので「寝る」という行為では「情報を整理」するにはパソコンも脳も十分ではないのです。

なのでパソコンの場合はシャットダウン

人間の場合は瞑想脳機能をオフにする作業になります。

パソコンはシャットダウンをすると過去のキャッシュを整理したり、アプリなどの不具合を修復したりします

また新しいアプリを入れる時などは一度シャットダウン、もしくは再起動が必要で、何か新しい情報を入れる時にはそれなりの準備が必要になります

もしシャットダウンをしないで使い続けると、

キャッシュがたまり反応が遅くなったり
アプリが正常に反応しなくなったり
フリーズしたり
パソコン自体から変な音がしたり、熱くなったり

します。
みなさんも経験がありますよね??

脳にも同じことが言えると思います。

大前提として脳をスリープ状態にもしなければ、睡眠不足で脳の認識能力はどんどん下がります

では毎晩寝ている(=スリープ状態の)脳は適切に過去や記憶(キャッシュ)を処理しているのか?

実は瞑想を初めたばかりの多くの人が脳内でこのキャッシュの処理を体験します。

瞑想(=マインドフルネス)は、今という感覚を意識する練習でもあるのですが、呼吸に集中しようと思っても雑念がすぐに湧いてきます。

これやり方あってるかな?
瞑想ってこんな座ってるだけで意味あるのかな?
足が痛い、腕がかゆい
つまんない、やめたい

こういった瞑想に対する雑念を越えると今度は頭の中に最近の出来事やしなきゃいけないこと、未来の想像が湧いてきます。

引用元 : JMAマネジメントスクール

この湧いてくる雑念たち = キャッシュです。

そしてこの雑念たちを越えるとようやくシンプルに呼吸に集中できる

**
= 心を落ち着かせる状態**に入れます。

このようなキャッシュを処理せずに日常生活を送っていると、

・直感が鈍り判断力が落ちたり
・溜まったキャッシュが変な夢をみせたり
・頭で考えすぎて必要以上に悩んだり不安になったり

します。

瞑想をすることでこのキャッシュを整理すると、悩み自体は消えなくても必要以上に悩むことがなくなりその悩みに冷静に対処できるようになります。

パソコンのあの待機時間のぐるぐるを無くすイメージですかね。

それでいうと新しいタブを開きすぎるのは未来のことを考えすぎていて、

キャッシュやフォルダのファイルを整理せずにいると過去に囚われやすくなるなんて風にも考えられるのかなと思います。

ちなみに最近の研究では、瞑想はすればするほど脳に変化が起こり、より効果が高まるということがわかっています。

なので、瞑想を続けることで脳の処理をあげる

= CPUのアップグレード

こともできるかもしれません。

新しいことを始めるなんて時は特に一度瞑想(=シャットダウン)するとすんなり入ってきて良さそうですね。

なのでまとめると、

パソコンだけでなく私たちの脳にもシャットダウン(=瞑想)が脳をうまく活用するために重要であるということです。

瞑想では、心をクリアにしてありのままに物事を捉えることを目的としているのですが、そのためにはまずキャッシュ(心に湧いてくる過去や未来に対する思考)の整理が必要です。

どうせなら頭をグルグルさせずサクサク物事を考え行動したいですよね!

これは非常に初歩的な瞑想(=マインドフルネス)の効果なので、次回の記事以降また色々と語っていきます。

またよろしくお願いします^^

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