ソル・ルウィットのWall Drawingの方法

ソル・ルウィット（Sol LeWitt,1928- 2007/US）
現代アートの概念芸術のアーティストだ、そして、ソル・ルウィットのミニマル・アートとコンセプチュアル・アートの位置づけに果たした役割は大きい。
ソル・ルウィットの作品は、そのインテリジェンス（知性）に基づいてアイデアをまとめ、それをアシスタントが作品を作成するために従う、指示のルーブリック（課題の評価指標）を確立した。その流れは、今、現在、その類型は多くあるが、その源流とも言えるアーティストだ。
Time Lapse of Sol LeWitt's "Wall Drawing #797 " | Blanton Museum of Art

その最も核をなす作品は、壁画（wall drawing）、そして、壁に描かれたラインの多くのバリエーションを作成している。
「アーティストが、アートの概念的な形式を使用する場合、それはすべての計画と決定が事前に行われ、その実行が、異様なワークであることを意味する。それは、作家のアイデアは、芸術を作る機械的なシステムにより構成させるからです。」Sol LeWitt（1967年のエッセイ- Paragraphs on Conceptual Art）

(c)Sol LeWitt

Sol LeWitt: A Wall Drawing Retrospective

略歴
1928年、ソロモンルウィット（コネチカット州ハートフォード）に生まれ、シラキュース大学でBFA (Bachelor of Fine Arts/美術学士)を取得した後、朝鮮戦争に米軍として従軍した。戦後、ニューヨークに移り、イラストレーション他、複数の雑誌のグラフィックデザイナーのキャリアを積んだ。
1950年代、MoMA(二ューヨーク近代美術館)で、絵画を試行しているときに、ドナルド・ジャッド（Donald Judd,1928–1994/US)や、ロバート・ライマン(Robert Ryman,1930–2019)、ダン・フレイヴィン(Dan Flavin, 1933–1996)、ロバート・マンゴールド(Robert Mangold, 1937)と出会った。
1960年代初頭までに、ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg, 1925–2008)、ヨゼフ・アルバース(Josef Albers, 1888–1976)、エドワード・マイブリッジ(Eadweard Muybridge 1830–1904)組み合わせの影響を受けた。
1976年、作家のルーシー・リパード（Lucy R. Lippard、1937- /芸術批評）と非営利のPrinted Matter、Inc.（アーティスト・ブック-コンテンポラリー・アート）を共同設立する。そして、ソル・ルウィットの、そのキャリアの過程で、彼はフランク・ステラ(Frank Stella, 1936- )やエヴァ・ヘル(Eva Hesse, 1936–1970)を含む同世代や若いアーティストの両方に大きな影響を与えている。
2007年4月8日、ニューヨークにて死去。

そして、作品は、シカゴ美術館、National Gallery of Art（ワシントンDC）、Tate(London)、Dia foundation(NY）、ウォーカー・アート・センター (Walker Art Center/ミネアポリス) 等、多くのミュージアムに展示・収蔵されている。

(c)Sol LeWitt

Sol Lewitt | TateShots