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画家・ペーの日記
2024年9月9日 00:50
帰宅して、キャンバスに向かう。3時間ほどで50号のキャンバスの絵がほぼ仕上がる。スケッチで描いた、白い炎に包まれて消えていく愛犬の絵だ。天に召されていく。ただ1匹で静かに微笑みながら。書き込んだ絵ではないが、これでいいと思える絵になった。相変わらずの構図でも良いのだろう。僕はずっと青い地平線が描きたいし、描き続ける。今回は、消えていく愛犬を描いた。揺れ動く炎を描きながら、まるで先日に夢に
2024年9月13日 18:33
なかなか制作がうまくいかないときに、家族は「誰かを思って描けば?」と提案する。僕は、目の前に誰かがいれば1秒で筆が進むが、こと自分の内面や、テーマとなるとなかなか筆が動かないからだ。しかし雑多な日常において、ましてや展覧会前となると、誰かを思って描くということが難しい。自分の声のノイズがずっと鳴り響く。それを形にするのもまた表現なのだが、誰かの前に座り画面に向かうと、ノイズがピタッと消える。誰か
2024年6月21日 11:44
保育園帰宅後、息子が38.4の熱が出る。ぐったりして、食欲もない。汗を拭き、着替えさせて、氷枕とトントンしながら、18:30には寝る。かわいそうに。風邪をうつした?娘はピンピン元気。19:30就寝。僕は風呂に入り、ご飯を食べて、アトリエに向かう。締め切りもあったが、粘土工作をする。「魂のカタチ」というテーマで、オブジェを作りたいなぁとお風呂で思いついたのだ。最初は炎のような形になり、仏像みた
2023年4月20日 11:33
今日15時に、家族が帰ってくる。洗濯と掃除に余念がない。午前中も絵画教室展のメール打ち合わせ。そのあと整体。首と背中の凝りが激しい。家族の生活が再び始まってから、また新たな修行となるだろう。心穏やかに。そして、絵画のイメージも深めつつ。今回はっきりわかったこと。やはり絵画制作において、深い瞑想状態からイメージを拾うには、完全に俗世から離れた環境が必要だ。かといって、今回の大規模な展
2023年3月30日 11:49
深く深く潜っていく息が続くまで光も届かない底の底暗闇に住む深海魚に出会えるまで深く深く迫り来る声は届かない思念情念も届かないすべてから解放されて目の前の深海魚に手を伸ばす遠くで雷鳴春と修羅世界につながるこの魚と共に過ごしている
2023年2月15日 00:20
・【例えば】こんな場合がある。対象がそこにいて、ただそれだけのことを描くのに、余計な装飾は必要ない。厳密に言えば、私の心もいらない。心は無常で、真実を曇らせることもあるからだ。ではどうするか。ただ、観る。見るのではなく、観ることに集中する。それはデッサンとか写実ではない。私の心は横に置いて、すべてをその対象に集中する。我を忘れ、時間を忘れる。その対象への歴史も忘れ、ただ観て、描く。そうす