繊細さんのトリセツ 〜繊細さんの本を読んで〜

これからもどうぞよろしくね。こんな私だけど笑って許してね。ずっと大切にしてね。永久保証の私だから。
〜西野カナ:「トリセツ」より〜

ちょっとしたことでも気にしてしまう。そんなナイーブな繊細さん。それ故に障害にぶつかることが多々ある。

今回の読書感想文を読んでいただき、繊細さんはこんなことで苦労しているということを知ってほしい。それもまた個性のひとつ。冒頭で紹介した歌の通り、人間は誰しもが「永久保証」なので。

個人的に共感した部分を抜き出すことになるが、繊細さんもそうでない人も、今後の参考になることを切に願いたい。

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考えすぎるのはベストがわかるから

私が一番に「あるある!」と共感したところだ。ベストがわかるからこそ、動けないという状態に陥ることが多いのだ。

ベストなプロセスを思いつくことは良いことである。繊細さんは細かいことまで気になるからこそ、頭の中で自然とプロセスを思い描くことができる。

ところが、時にして手順が複雑に入り組んでいたり、人間関係で面倒な気掛かりが出たりすることがある。こうして心理的なハードルが高くなるほど、行動することが億劫になる。誰しもありそうなことだが、繊細さんは特にその傾向が強いのだ。

そんな繊細さんに効く魔法の言葉が「とりあえず」である。ハードルをベストな状態から下げてみて、いまできることから行動する。ベストではなくてもベターな方向で物事が進むという感覚が重要だ。

ベストはさておき、とりあえず。

もしベストな状態を目指そうとして動けずにいたら、この言葉を思い出して、いまできることに目を向けてみよう(私も含めて)。

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優先順位はNG。重要なことをひとつ選ぶ

マルチタスクであるほど、優先順位をつけることがだいじと言われる。ただ、繊細さんは優先順位をつけようとすると、ますます混乱するのである。

細かく気を配れる繊細さんは、優先順位をつけるという行為がひとつの大きな仕事と化してしまうので、本末転倒になりがちである。

その際に有効なのが「重要なことをひとつだけ選ぶ」ということ。今日の一日で重要なことを決めて、それを進めることに集中するのである。終えたらまた「重要なことをひとつだけ選ぶ」の繰り返しだ。

一点集中で素早く終えていくことで、擬似的にマルチタスクを達成するという考え方。実は、私もこのやり方をアドバイスされたことがある。やり方として性に合っていると実感した。ぜひ試してみてほしい。

ちなみに、このやり方で終わらないとすれば、それは仕事量が自分の許容範囲を超えているということ。周りに相談することがだいじである。

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人に頼る練習が必要である

とにかく「人に頼る」という発想を持つこと。繊細さんは人に頼ることが最も苦手な人種だと思う。相手に迷惑をかけるのではないか。そう考えてしまうのが最大の原因である。

私もなかなか人に頼めないタイプである。自分で抱え込んでしまうことが多く、苦手なことまで自力で取り組もうとしてしまう。状況次第だが、誰かに頼んだ方が要領よく済ませられる時もあるのだ。

今回の本でも紹介されていることがある。それが「ちょっとしたことを軽く頼む練習」である。ちょっとしたことでも言葉にして頼り、助けてもらう練習を積み重ねることで、人に頼るという感覚を掴むのである。

「ちょっとお願い」は繊細さんの人生を支える言葉。

小さなことから頼る練習を積み重ねるうちに、大きなことも頼めるようになる。まずは、確実に応えてくれる人に頼ってみよう(私も含めて)。

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人間関係の「キライ」は大切なセンサー

皆さんは嫌いな人に遭遇したらどうするだろうか。誰しも嫌いな人はいるだろうが、子供時代からの「みんなと仲良くするのが良いこと」という刷り込みに苦しむ繊細さんも多い。私もそのひとりだ(今は少しはマシになれたと思う)。

この「キライ」という感覚は、生きていく上でだいじなセンサーである。

この人は自分に不利益をもたらす気がする。嫌な予感がする。これが「キライ」というセンサーの正体だ。こう考えれば「キライ」という感覚を捨てることが、如何に問題であるかがわかるだろう。

繊細さんの第一印象はかなり正確なので、もしも「キライ」というセンサーが発動した時は、積極的に距離をとるようにしたい。

一見して良いことには見えないかもしれないが、自分が嫌いな人と関わることでストレスを溜め続けるくらいであれば、静かに距離をとる方がマシである。

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おわりに

繊細さんの特徴を4つ挙げてみた。どれも自分に当てはまることであり、今回のことで、改めて自分の抱える問題を認識することができた。

繊細さんの本の他に「繊細さんお幸せリスト」という本もあるので、こちらも今後で記事にする予定である。ぜひお楽しみに。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ゆるりとほぼ毎日の更新で取り組んでいます。気まぐれ感はありますが、何卒よろしくお願いいたします。

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