ほかの女の子と話してたらマドンナ彼女に嫉妬されました。
朝、誰もいないグラウンド。
暑さを少し感じる季節に自主的に朝練する人なんていない中、俺はマーカーを置いてドリブル練習をしていた。
視線を上げて足元を見ないようにし、ボールをコントロールしてマーカーをかわしていく。
時計を確認してもう少しで終わろうかと言うところで、ひまわりのようなあたたかさが後ろからふわっと香った。
「おはよ、○○。」
彼女の和が武道場の方からひょこっと出てきて、声をかけてくる。
「学校で下の名前で呼んでいいの?」
「まだ誰もいないからバレないし