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割と美人な同居人は嫉妬したみたいです。
夏休みも終わり、少し秋が顔を出してくる季節。
いつも通り学校の屋上で咲月と昼ごはんを食べていた。
「うん、いつも通り○○君のご飯は美味しいね....!」
「あ、ありがと....」
いつまで経っても笑顔を向けられることには慣れない。
「○○君......?」
「なんでもない....ていうか今日は部活無いけど委員会あるから少し帰るの遅くなる」
「分かった!頑張ってね......わわ...
割と美人な同居人と海に行きました。
登校する直前の朝。
バタバタしながら準備をしていると、浮かない顔の咲月が目に入る。
「咲月?どうかした?」
「ううん......なんでもない......!」
長い付き合いでは無いものの、その笑顔がハリボテだということはすぐにわかった。
「咲月、忘れ物してない?」
「え......あ、お弁当!」
明らかに怪しい。
どう考えてもいつも通りとは程遠い。
「咲月、なんかあった?」
「.
割と美人な同居人と休日を過ごしました。
珍しく部活も無い日曜日のお昼。
リビングには俺と咲月だけがいて、休日の朝から溜まっていたアニメやらを消化していた。
「○○君にも付き合わせちゃってごめんね?」
「ううん、見たことないから新鮮で面白かったよ」
ちょうど咲月の見たかったアニメを見終わり、キリのいいタイミング。
少し沈黙が続いた後、俺のお腹が鳴ってしまった。
「......ごめん。」
恥ずかしい気持ちから、少し目を伏せる。
割と美人な同居人はドジっ子みたいです。
朝5時。
日差しの差し込む前に俺は起きて3人分の弁当を用意する。
「さすがに眠いな......」
気力で目を開けて、冷凍食品や昨日の残り物を詰め込み、彩りを終える。
作り終えた頃には父さんが降りてきていて準備をしていた。
「いつも悪いな。ありがとう。」
「父さんには恩があるから。」
男手ひとつで育ててくれた恩は返しきれない。
たった1人の家族だし。
「親の責任だっての、そんで咲月
割と美人な同居人とほんの少し距離を縮めました。
菅原さんとの同居がはじまって1週間ほど。
お互い少しずつ慣れてきて学校生活で関わることは無いけど家の中では少しずつではあるけど話しはじめている。
4限の授業がはじまる前、菅原さんがいきなり教室に来た。
「○○君、ジャージ貸し....」
なんか危ないこと言おうとしてる。
明らかに。
「あー!!!ジャージ!!!あそこに忘れてましたもんね!!どうぞ!!!!」
不自然にも思えるほど大きい声を
割と美人な同居人は褒めに弱いみたいです。
「大事な相談があるんだ、○○。」
父が真剣な顔をしてこちらを向く。
父子家庭の俺からしたら再婚だと思った。
「俺の親友の娘さん、ここで預かってもいいか?」
「え、何言ってんの?」
「俺の親友が海外出張に行っちゃうんだと、娘さんは残りたいらしくて。」
「ふーん、別にいいけど。」
「じゃあ今日の学校の後来るから、説明は連絡しとくから任した!」
そう言い残して父は仕事へと駆け出してしまった