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5期中編

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姉の友達に焦らされています。

姉の友達に焦らされています。

放課後のチャイムが鳴り響く、6限終わりの教室。

ゆったり動き出す人もいれば、部活に向けてすぐに動き出すものも。

そんな中、僕は部活のために今は使われていないB棟へと足を運ばせていた。

軽音部や吹奏楽部が活動する中、空き教室の扉を開ける。

「あ、やっときた」

誰もいない教室に座って、ギターの練習をしているのはいろはさん。

僕の姉の友達で小さい頃からよく遊んでもらっていたっけ。

「いろは

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青春、全部あげる!

青春、全部あげる!

1年生の時の文化祭準備の時間に、廊下で初めて見た時から可愛いと思った。

綺麗だった。

名前も知らない隣のクラスのあの子。

「○○?はやくダンボールこっち持ってきてくれよ。」

「わ、わり......」

しかし、この思いにはすぐさま蓋をすることになる。

「なぁ、あの子知ってる?」

友達の拓真に聞くと、悪そうな顔で答えてきた。

「あぁ、川﨑さん?実はな......」

「優と付き合ってる

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男嫌いの巫女さんに向き合ってみました。

男嫌いの巫女さんに向き合ってみました。

今年のはじめに行った初詣。

朝の眠たい時間に目を擦りながらお参りの列に並んでいる時、ふと横を見た瞬間に衝撃が走る。

境内で仕事をしていた巫女さんがとても可愛らしくて、俗に言う一目惚れってやつなんだと思う。

可愛らしくて、綺麗で。

「○○、前進んだよ。」

長髪の友達に言われるまで巫女さんに見とれていたみたい。

前に進む直前、巫女さんと目が合ったけどすぐ逸らされてしまった。

年の初めに少

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飼ってるハムスターは甘えてくる。

飼ってるハムスターは甘えてくる。

高校生活、すなわち青春。

そんな青春をぼんやりと感じながら夏を彷彿とさせる暑さを感じながら僕は教室を掃除していた。

「あっつ......」

まだ4月だと言うのに暑さを感じる2年目の春。

教室には夏のつまさきが足を踏み入れていた。

掃除を終えて、机の上の荷物を手に取り廊下を歩く。

誰もいない廊下で呑気に鼻歌を歌いながら歩いていると、突然曲がり角から出てきた小柄な女性と衝突した。

「わっ

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幼少期の約束が尾を引いて、転校生に結婚を迫られています。

幼少期の約束が尾を引いて、転校生に結婚を迫られています。

新学期、クラス替えをすると馴染みのある人とそうでない人が交わる出会いの季節。

どうでもいい始業式を終えて、新たな教室に入り全員が席に座る。

「はぁ......」

ため息は隣のクラスまで飛んでいって、気分と共に頭が落ちる。

「お前、まだ気にしてんのかよ。」

友達の大輝からの声が傷に響く。

とても気になっていた綺麗な子と別のクラスになったと分かってからかなりダメージを受けた。

「池田さん

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褪せないフィルムはあの頃の青春のように儚い。

褪せないフィルムはあの頃の青春のように儚い。

夜は涼しく、昼には残暑を感じる9月上旬。

学校の窓から外を見れば、中庭の花壇に咲く黒いコスモスが目に映る。

カメラのファインダーを覗くと彼女の奈央が外側からカメラを覗き込んでいた。

「ねぇ、撮れないんだけど。」

「奈央のこと撮れば良くない?」

さほど身長差もないカップルの僕達。

奈央がカメラを覗けばおのずと距離も近くなり、奈央の整った顔が目と鼻の先にある。

「彼氏になって1年経つのに

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隣の席の井上さんは囁くようにイタリア語でデレてくる。

隣の席の井上さんは囁くようにイタリア語でデレてくる。

お昼休み。

何やら廊下が騒がしい。

「あれ、2年生で女子人気トップの中村先輩じゃん。」

「井上さんに告白すんのかな?」

という声が廊下から聞こえてくる。

廊下を覗いてみると中村先輩と和がギャラリーに囲まれていた。

中村先輩の自信満々な様子からするに告白でもするんだろうか。

「僕は2年の中村、もし良かったら僕と付き合......」

「ごめんなさい。それじゃ。」

かなり食い気味に否定

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キュンが欲しい!!!!

キュンが欲しい!!!!

男1:あ!一ノ瀬さんだ!おはようございます!

美空:ふふっ笑おはよ♡

男1:キュン♡

美空:あー、男の人って挨拶するだけでキュンってなっちゃうからな~

咲月:いつかは美空にキュンキュンしない人に会えるんじゃない?

美空:えー、そうかな?

ガラガラッ

先生:おーし、お前ら席に着けー

先生:今日は転校生が来るぞ~

男1:美女ですか!イケメンですか!

先生:まぁイケメンだ、じゃあ

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君を連れて青を駆ける

君を連れて青を駆ける

文化祭が近づき、クラスでは授業を潰して話し合いが行われていた

金曜の午後、普段ならみんなやる気はないのだがこの授業はやる気を出していた

1人を除いて。

和:じゃあ文化祭ではクラスで劇をやるってことでいい?

全員:はーい

和:じゃあなんの劇やりたいか近くの人と考えて、5分たったらまた聞くから

和:よーいすたーと!

○○:.........

アルノ:ユサユサ

○○:んぅ.......

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バレバレな青春

バレバレな青春

あれは今年の春.......

軽音部の仮入部でのこと

和:みんな、着いてきてね

2年生の井上さんについて行き軽音部の部室を見渡す

ふとした瞬間、逆側を見るとそこには先輩らしき人物視線がぶつかった。

○○:(綺麗.......)

時間にして3秒ほどだろうか

思わず見惚れていると....

和:君、行くよ?

○○:は、はい!

アルノ:ふふっ笑

あ、笑ってくれた。

恥ずかしい思いと

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友達の姉と想いが交差しました.....

友達の姉と想いが交差しました.....

授業を終えた昼下がり。

「部屋汚いけど、○○ならいいか。」

「なんだそれ、お邪魔します。」

そう言って扉を開けた瞬間。

体に電流が走った。

「あら、いらっしゃい。」

可愛い系、清楚、俺より少し低い身長、全てが俺のタイプに当てはまっていて心臓が跳ねる。

「姉ちゃん、いたんだ。」

「ふふっ、ゆっくりしていってね。」

確実に俺に向けられた笑顔。

心を支配するのには十分だった。

「お

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ウタタネめらんこりっく

ウタタネめらんこりっく

「んぅ......。」

カーテンの隙間から朝日が差し込み、今日もまた太陽と無理やり目を合わせてしまう。

漠然と目は冴えていて体を倦怠感が巡る。

「はぁ......」

吐き出されたため息とともに7時15分を告げるアラームがけたたましく響く。

もう朝だというのはわかっているのに、今一度朝だということを再確認させられてしまう。

「もう朝じゃん......」

その不快な音を止める。

静寂_

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推してるアイドルは同級生で1人の女の子でした。

推してるアイドルは同級生で1人の女の子でした。

「そろそろかな。」

軽めの夜ご飯の準備をして、ソファに腰かけ録画していた深夜番組を見る。

見始めて数分が経ったところでインターホンが鳴る。

玄関へ向かい、扉を開けるとそこにはマフラーにくるまった瑛紗がいた。

「さむい......!」

「どうぞ、ご飯出来てるよ。」

「エビフライだ!!」

「手洗いなよ?」

「うん!!」

瑛紗を洗面所と向かわせ、盛り付けに取り掛かる。

終わる頃にはも

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ひとかけらの青

ひとかけらの青

朝7時.........

朝、肌寒い体育館.........

ガラガラッ

○○:おはよ

咲月:あ、おはようございます!

○○:今日もはやいね?

咲月:1on1で先輩に勝てるようになるんです!

○○:まだ言ってたのね。笑

咲月:勝つまで言います!

○○:そっか。笑

1年前.........

残り30秒、46対47 私たちのチームは相手を追いかける展開だった。

「咲月!こ

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