マガジンのカバー画像

わたしの本棚

274
わたしの読書記録です。
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

本棚:『はじめての資産運用』

オールカラーで章のはじめにはマンガもあり、とっつきやすく、もっと早くにこういう本に出会えていればなと思います。でも、そもそも10年前ぐらいだと、こういう本って少なかったのではないかとも思うので、それだけ投資に興味を持つ人が増えているということでしょうか。 今でこそ、そうは思いませんが、以前は、「投資」=「ギャンブル(投機)」と考えていました。でも、本書のはじめの方にもあるように、経済成長の恩恵で資産を増やすことであり、短期ではなく長い目で運用していくことが大事だそうです。ちな

本棚:『ふちなしのかがみ』

子どもの頃から怖い話が苦手で「これ、怖いんだろうなぁ。でも、短編集だから、長引く怖さではないかな?」と思いながら手に取りました。 私にとって一番怖かったのは、はじめの作品『踊り場の花子』です。小学生の頃、放課後の誰もいないトイレに行くのは怖かったことを思い出しました。今の小学校のトイレがどんな感じか分かりませんが、昔のトイレは暗くて長居をするような場所ではなかったと思います。それが今だと温便座に音姫、自動で洗浄とか、こんなにきれいなら今はもう花子さんいないんじゃないかな?と思

本棚:『60歳を超えても40代に見える生き方』

若いということは、それだけで価値がある(ので、それだけでも嫉妬の対象にもなる)と思いますし、できることなら若々しく見られたいです。でも、だからと言ってエステに行くとか、リフトアップ整形とかは、違うと思うわけで。健康に過ごせれば、すなわち若々しく暮らせて、それ以上は若作りかなと思います。美容のためというよりは、健康の観点で本書を手に取りました。 以前は、糖化=老化と思って、シュガーフリーを意識していた時期もあるのですが、最近は…。再び、シュガーフリーを意識しようと思いました。大

本棚:『シャルロットのアルバイト』

『シャルロットの憂鬱』の続編。短編集ですが、途中でコロナの話も出てきて、『たまごの旅人』と同じ時期か~と思いながら読みました。 本屋さんでバイトするとか、できるだけ自給自足するとか、実現可能性があまり高くなさそうな夢の1つに「猫と暮らす」というのもありまして。「どうして猫、飼わないの?」と聞かれた時に、直近の理由としては「ペット可の物件ではない」というのがありますが、それ以外の理由もあるわけで。私の場合は、室内飼いの方が長生きするけれど、ずっと家の中よりは、家の中と外を自由に

本棚:『世界一楽しい!会社四季報の読み方』

四季報なるものが存在することは、もちろん存じております…が、恥ずかしながら、読んだことはなく。パラパラとめくってみたことぐらいならあるような気がしますが、おそらく「ぎゃー文字がいっぱい!」って思って、パタンと閉じてしまったのではないかと。でも、本書はタイトルに「ド文系女子の株の達人が教える」とあるし、なんだか読みやすそうだったので、物は試しと読んでみたところ…、なんだ四季報、面白そうじゃないか!と。 個人的には、短期で売り買いして儲けよう…というよりは、応援したい会社の株を長

本棚:『シャルロットの憂鬱』

イラストに惹かれて手に取りました。 二度目の不妊治療に失敗して泣きはらすわたしに、夫の浩輔が提案したのは、犬を飼うこと。愛犬家の叔父の紹介で出会ったのは元警察犬のジャーマンシェパードの雌犬、シャルロット。元警察犬だけあって、躾の心配もなく、おおむねいい子で、ときどき悪い子。短編集でして、犬と一緒に暮らすっていいんだろうなぁ~と思いながら読みました。 犬派か猫派かと聞かれれば、わたしは猫派です。理由は、わたしが子どもの頃にはまだ野良犬がいて、学校からの帰り道で遭遇したとき怖かっ

本棚:『20歳の自分に教えたい お金のきほん』

「池上彰のニュースそうだったのか‼」の番組を本にしたものだそうです。20歳の頃は大学生で、一人暮らしで実家からの仕送りでやりくりしていたけれど、お金に関する知識は全然なかったなぁ。チマチマした節約ぐらい。社会人になっても、ほぼ変わらず、給与明細に書かれている項目がさっぱり分かっていなかったし。年末調整って何?っていう感じで…。恥ずかしながら、その状態がつい最近までのことでして。いまでこそやっているNISAも、もっと早くからやっておけばなと今は思っています。若いころに比べればマ

本棚:『11の秘密 ラスト・メッセージ』

女性だけの書き手の集まり、アミの会(仮)によるアンソロジーの9冊目です。といっても私が読んだことがあるのは、はじめの『捨てる』のみで、今回が2冊目です。でも、現時点ではこちらが最新作でして、コロナの話が出てくる作品もちらほら。 一番印象に残ったのは、ちょっとゾクゾクしながら読んだ、近藤史恵さんの『孤独の谷』。タイトルからして、明るい感じはしないですが、なんだろう?と思いながら読み進め、後味も…。 好きな作家のひとり、大崎梢さんの『もうひとつある 鷹宮家四訓』では、タイトルの通

本棚:『ウチの娘は、彼氏が出来ない‼』

ドラマのノベライズ本なので、キャストを確認した上で読みました。碧と空の血液型のあたりから、どういうこと?と先が気になって。タワーマンションに住んでるけど、商店街と馴染みで、母娘で仲がいいとは羨ましいな~。 オタクと自称できないけれど、オタク気質は少しはあるかもしれなくて、お洒落に興味がなくて、うちの母も、わたしのこと心配だった(そして今は諦めた)んだろうなぁ。高校までは成績のこととか聞かれたけれど、大学に入ってからは、「ある程度の年齢になって化粧しないのは罪だ」とか「雑誌読ん

本棚:『TUGUMI』

初めて読んだのは高校生の頃で、その頃、吉本ばななさんの作品を何冊か読んだので、図書館などで見かけるたびに懐かしくなります。高校の頃はあまり本を読んでいなかったものの、吉本ばななさんの作品をよく読んだという記憶だけはあって、ピンポイントで高校時代を思い出します。 高校生の頃は、まだ主人公の年齢と同じぐらいだったので、あまり意識しなかったかもしれませんが、今になって読んでみて、ものすごく瑞々しいなと思いました。TUGUMIの最後はどうだったんだっけ?と記憶があやふやでしたが、読み

本棚:『夢にも思わない』

『今夜は眠れない』の続編。中学1年生の男の子が主人公の物語です。前作を読んでいなかったので、「順番まちがえた!」と思いましたが、本作のみでも十分楽しめます。でも、この後ちゃんと前作を読もうと思います。 「楽しめます」と書きましたが、夢に見るようなワクワクするような楽しみではなく、もしかしたら自分の身にも起きうるかもしれない怖さでしょうか。中学1年生の頃を思い出して、主人公たちと比べて、自分はそんなに大人っぽくなかったし、今よりもっともっと世の中を知らなかったし、自分の小さな脳

本棚:『東京バンドワゴン』

ドラマを見ていたので、その時のキャストを思い浮かべながら読みました。もう10年ぐらい前になるんですね。図書館に本シリーズがたくさんあるのは気付いていましたが、一度ハマってしまうと抜け出せないからなぁと思って、少し避けていたのですが、予想通り、続きが読みたくなりました。 両親と兄の4人家族で育ったので、大家族というのは憧れます。大家族ではなくとも、きょうだいがもう1人いたらなぁと思ったことは何度か。きょうだいがもう1人いたら、私の性格も違っただろうなぁ。そして、舞台の堀田家には

本棚:『書店ガール3』

舞台は3.11から2年半経った吉祥寺と仙台。理子は東日本地区を統括するエリア・マネージャーを兼任。亜紀は育休から復帰し、文芸担当からビジネス書・資格・経済書の担当へ。今回、彼女たちが企画するフェアとは? 3.11からもうすぐ12年。あの頃は会社には歩いていける距離に住んでいて、地震は今まで経験した中で一番大きくて、「なに?何?どういうこと?」と思ったけれど、帰宅困難になることもなく、その後、テレビで地震のすごさを知りました。今回の舞台の1つである仙台は、大学生の時に過ごした場

本棚:『聖夜のおでん 食堂のおばちゃん12』

「食堂のおばちゃん」シリーズも12冊目と長寿シリーズとなってきました。著者の作品 全て読んではいませんが、途中「メッシタ」の名前が出てきて嬉しくなったのですが、最後は「めぐみ食堂」が登場!お店の名前だけでなく、女将さんも登場。ファンには嬉しいサプライズですね。勘が良い人だとタイトルで気づいたりするのかな? 今作からは「はじめ食堂」のメンバーもちょっと変わりましたが、よい人に恵まれて、常連さんに愛される店であることには変わりなし。 コロナ以降、社員食堂で食べることもほぼなくなり