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本棚:『11の秘密 ラスト・メッセージ』

女性だけの書き手の集まり、アミの会(仮)によるアンソロジーの9冊目です。といっても私が読んだことがあるのは、はじめの『捨てる』のみで、今回が2冊目です。でも、現時点ではこちらが最新作でして、コロナの話が出てくる作品もちらほら。
一番印象に残ったのは、ちょっとゾクゾクしながら読んだ、近藤史恵さんの『孤独の谷』。タイトルからして、明るい感じはしないですが、なんだろう?と思いながら読み進め、後味も…。
好きな作家のひとり、大崎梢さんの『もうひとつある 鷹宮家四訓』では、タイトルの通り、四訓と思われていたものが、実はもう1つ…というお話。もう1つが何なのか気になるところですが、元からある四訓がいいなと思いました。傲らず、地道な努力を忘れず、礼儀を大切に他者との良好な関係を築きなさい…といった内容なのですが、家訓としてそういうのがあると、いつも心に留めて、しっかり守ろうとするでしょうし。
さて、「ラスト・メッセージ」と聞いて、自分だったら何を思い浮かべるかなぁ?と考えてみると…。切れてしまった友人との最後のやり取りかな。たまに思い出して、悪かったよな…と反省するものの、覆水盆に返らず…。向こうも、私のこと思い出すこともあるのかな。いつでも正解の道なんて進めないし、全く後悔のない人生なんてあるのかなぁ。


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